sangak’s diary

『ひるおび』を見て思うこと(相撲)

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●せっかくのパフォーマンスも逆効果?

 

 日馬富士暴行事件の報道が続いています。
 スタジオでは、日本相撲協会貴乃花部屋に5回目の訪問をした件について、「協会側のパフォーマンスではないのか」という声があがりました。
 元裁判官・国際弁護士の八代英輝氏は「貴ノ岩氏が来ないことで、なぜ貴乃花親方が処分されるのか、それが分かりません。あと、貴ノ岩はあくまで被害者だということを忘れてはいけないと思います。協会の聴取に応じないからといって処分するというのは、組織側の都合だけで動いているとしか思えません」と、法律家として協会側の対応に疑問を抱いているようです。
 タレントのふかわりょう氏が「5回の訪問がパフォーマンスだとして、示談にもちこみたいのか、それとも協会側が貴ノ岩と親方を処分しやすくするためなのか。今は後者に傾いているような印象です」とコメントすると、NHK出身のフリージャーナリストの鎌田靖氏は「『協会がこれほど譲歩しているのに、貴乃花親方が応じようとしない』という構図を見せることで、親方を処分しやすくしていると思います」と、パフォーマンス説を支持。「貴乃花親方としては、『パフォーマンスしやがって』と思っているかもしれない。どんどん両者の溝が深まっていく」と今後の速やかな解決を懸念しました。
 小説家でタレントの室井佑月氏は「5回も努力している姿をマスコミに見せたいんだろうけど、私からしたら『使えないお使いだなぁ』と思う」と失笑。「本当に会いたいなら、もっといろいろやり方があるでしょ」と協会側の露骨な行動に呆れていました。

●果たして師弟の溝など存在するのか?

 

 さらにふかわ氏は「あくまで想像なのですが、もし処罰感情に関して、貴ノ岩貴乃花親方との間にズレがあったらどうするのでしょうかね? 貴ノ岩氏は処罰を望んでなくても、親方の意思を尊重せざるを得ない場合、法律的にはどうなるんでしょう」と疑問を口にすると、スタジオでは、両者の溝について意見が飛び交いました。
 これに対して意見を求められた八代氏は「むしろ、なぜ世間が『貴ノ岩氏と貴乃花親方の意見が食い違っているのか』と疑問を抱いているのかわかりません」と苦笑。
 「僕らには、何ら新しい情報が伝わって来ていないわけですよね? 警察の捜査の時点で、貴ノ岩個人の意思を確認しているはずなので、もし処罰感情がないというのならそこではっきり言ってるはずなんですね。それなのに、なぜ『2人の意思が食い違っているのではないか』と疑問を抱くのか、どうしてその確認のために鳥取から検事が来ないと行けないのか、僕には理解できません」と、曖昧な情報で右往左往することに苦言を呈しました。

●協会はとにかく親方の責任にしたい?

 

 続いて、日本相撲協会評議員会議長の池坊保子氏が「最初に貴乃花親方が速やかに報告していれば、協会も速やかな対応ができた」と、貴乃花親方の責任を追求するコメントを紹介。

華の血族


 八代氏は「協会側の処分をするうえで、『貴ノ岩の被害感情を問わないと、最終的な処分ができない』という言い分はよく分からない。事件が起きているのは事実ですよね」とぴしゃり。
 「池坊さんは、『もっと別の対応があった』といっていますけど、他に何があったんでしょうかね? 事件を聞いてから協会がやったことって、2人の親方に聞き取りしただけで、当事者の聴取を行ったのは、騒動が大きくなってからですよね? そういう現実があるなかで、2、3日早く情報を聞いたところで何が違ったんですかね? この言い分はちょっと違うと思います。動きようがあったというけれど、『実際に動いてないじゃないか』と」と、協会側の支離滅裂な言い分を批判。
 タレントで同番組の司会者である恵俊彰氏が「場所中であることを考慮して、当事者に意見を聞かなかったのでは?」と協会の立場を忖度すると、八代氏は「これだけ大きな事件で場所を優先するとしたら、それはより大きな問題になるのでは?」と、協会に対する不信感を示しました。

 

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