sangak’s diary

Me Tooは女性だけのもの?

かわいくおごられて気持ちよくおごる方法

 ハリウッドのプロデューサー、ハーヴィー・ワインスタイン氏がセクハラや性的暴行をしていた疑惑がニューヨーク・タイムズやニューヨーカーの報道で明らかになって以後、「#Me Too」のタグと共に世界中に広まっている反セクハラ運動。 
 日本でも、作家でブロガーのはあちゅう氏が実名で、元・電通社員から受けたセクハラを訴え、テレビ番組のほとんどが沈黙を貫くなかネット上で大きく拡散されています。

●#Me Too「私も。」(「note」石川優実

 

 

 こうした行動に勇気を得たセクハラ被害にあった人々が、あちこちで声をあげています。
 その一方で、こうした運動は「女性のものであるべき」という主張がツイートされ、ネット上で物議をかもしています。

●「#MeToo このタグ、女性だけじゃなくて男性も告発に使って欲しい」→「男に #MeToo を使わせるのは絶対反対」
https://togetter.com/li/1182402

 

 はたして「#Me Too」は、セクハラ被害を受けた「女性」のためだけの運動なのでしょうか?
 自分はそうは思いませんが……。
 セクハラ、パワハラといったハラスメントは、世界中から駆除すべき因習であり、そこに男女の区別は無いように思うのです。ここで「女性だけの運動」と言い切ってしまうのは、ある意味、性差別につながるように思うのですが、どうでしょうか?
 ちなみに、発端となった海外では、男女問わず運動に参加できるようです。

●性的加害行為をツイッターで告発 ハッシュタグ「私も」に賛同広がる(BBC UGC・ソーシャルニュース)
http://www.bbc.com/japanese/41665120

●米ハリウッドの大物プロデューサー、子役に性的虐待か 男性7人が告発(AFP BB NEWS)
http://www.afpbb.com/articles/-/3156214

 セクハラ被害は人としての尊厳を踏みにじるものであり、それによって受ける心の傷は、男女問わないはずです。

●セクハラ・性暴力の目撃者に「見ないふり、ありがとう」 カナダ州政府からのメッセージが痛烈(HUFFPOST)
http://www.huffingtonpost.jp/2017/12/20/metoo-canada-campaign_a_23312560/?ncid=tweetlnkjphpmg00000001

 

どんな内容?
ビデオには、男性にセクハラや性暴力を受ける女性たちが登場。視聴者はそれを近くで目撃している立場だ、という設定になっている。
パーティで泥酔した女性に覆いかぶさり、友人に撮影させる男性は、あなたにこう話す。「声を出さないでくれてありがとう」。
また、社内で嫌がる同僚の女性の肩を揉む男性は、向かいの席のあなたに「こっちを気にしないでくれてありがとう」と話す。
そして最後に厳しいメッセージが投げかけられる。
「なにもしないということはこういう男性を助けることになります」
(以上、記事より抜粋)

 

 このような「セクハラを行うのは男性」という一方的な演出も、偏見や差別を生み出す温床になるのではないでしょうか?
 こうした偏見が蔓延した場合、もし女性からセクハラ被害を受けている人がいたとしても言い出せない空気が生まれてしまうのではありませんか?
 「女のくせに」「女なら」がセクハラなのだから、「男のくせに」「男なら」も、立派なセクハラでしょう。
 セクハラ被害を訴える映像を作るのであれば、加害者・被害者ともに、男女双方を登場させるべきだと思うのは、偏狭な考え方なのでしょうか?

●「童貞」といじられ続けた広告代理店の男性 「僕も #MeToo と声を上げてもよいでしょうか?」(弁護士ドットコム)
https://www.bengo4.com/internet/n_7188/

 

 こちらの記事は被害者・加害者ともに男性の案件です。

 

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