sangak’s diary

暴力が日常茶飯事の団体を公益財団法人にしておく意味とは?

 

相撲 2017年 01 月号 [雑誌]

相撲 2017年 01 月号 [雑誌]

 

 

相撲協会、傷害事件公表せず 春日野親方は隠蔽否定(日刊スポーツ)
https://www.nikkansports.com/battle/sumo/news/201801260000004.html

 本日放送の『バイキング』では、予告どおり本事件の掘り下げが行われました。
 まず矢作氏の証言をもとに事件の経過を再現。事件のあまりに凄惨な内容と、春日野親方相撲協会側の非常識な応対が明らかになるつど、スタジオの出演者からは非難が飛び交いました。
 お笑い芸人でコメンテーターの土田晃之氏は「なんなんですかね、この団体は。こういうことがあると、(相撲協会側に協力しなかった)貴乃花親方の行動は、『ああそういうことなのかな』と妄想が広がりますよね」とコメント。
 タレントで同番組MCの坂上忍氏から意見を求められた東京相撲記者クラブ会友山崎正氏は、「2007年に起きた時津風部屋事件(※1)のときも、当時の北の湖理事長は、ご実家に謝罪しにいかなかった。そのときと全く同じですね」と嘆きました。

●諸悪の根源は出羽一門?

 この件は『ひるおび』でも取り上げられました。
 スタジオでは、相撲協会が公表しなかった理由について、協会の宮田主事のコメントが紹介されました。いわく「今回の件はすでに協会員でない方の事件ことですので、個人情報保護保護の観点から公表すべきではないと考えられます。引退してからかなりたっていますので」とのことです。
 このコメント内容には首を傾げざるをえません。事件が起きた当時の話をしているのに、なぜ現在の話をしているのか。論点をすり替えているのか。論点を理解できていないのじか?
 元裁判官・国際弁護士の八代英輝氏は「個人情報保護とは全く関係ないですね。公益財団法人が個人情報保護を盾にした事件を公表しないなんて、あってはならないことですよ」と批判。
 スポーツ評論家の玉木正之氏は「この事件を公表していれば、日馬富士の暴行事件だって無かったかもしれない」と、連綿と続く相撲協会の暴力体質・隠蔽体質が、横綱引退という悲劇を生んだのではと指摘。
 なお、春日野親方相撲協会に報告を行ったとのことですが、その相撲協会が報告義務のある危機管理委員会とスポーツ庁の両者は、事件を知らなかったといっているそうで、隠蔽した事実は明らかです。
 ちなみに、当時、春日野親方が報告したのは、危機管理担当の顧問・小林慶彦氏、北の湖理事長、出来山広報部長の3人だそうですが、玉木氏によるとこの人選にも疑問があるとのことです。
 「親方2人は(春日野親方と同じ)出羽一門の人で、顧問は、あくまで顧問。例えば、総理大臣の諮問機関の人に話をしたからといって、『総理大臣に話をした』とは言わんでしょ? 顧問に報告なんて、組織のラインとしてはありえない」と、報告とは呼べないとばっさり。
 しかも、その小林慶彦氏は、先月、在任中に背任行為などをしていたとして、日本相撲協会が1億6,500万円の損害賠償を求めている人物であることが判明し、スタジオが騒然としました。

春日野親方が「した」という報告の内容は?

 また当時、小林氏が宗像危機管理委員長(当時)に報告しなかった件について、番組の取材に対して、相撲協会側は「伝えるほどの内容ではないと判断したのでは?」と回答。
 これを受けて、玉木氏は「(春日野親方から相撲協会に対して)内容がきちんと伝わっていないという証拠みたいなものですよう」と断言。「全治一年六ヶ月の被害者がいる、それを『報告するほどのことではない』なんて思えませんよ」。
 マーケティングアナリストの原田曜平氏も「人の五感が一つ失われようとしているのに……。(これで報告の必要がないというのなら)じゃあ、どんなレベルの症状だったら報告するのかということでしょう?」と苦笑い。
 元スポーツキャスターで東京相撲記者クラブ会友大隅潔氏も「(これほどの事件が報告に値しないというのなら、危機管理委員会に)報告することなんてないですよ」と賛同。
 さらに、玉木氏は「ぜひ八角理事長に発言していただきたいですね。いくら場所中だからといっても大事件ですよ? にも関わらず理事長がだんまりを続けているのは理解できない」と、貴乃花親方の件ではあれだけマスコミの前面に出ていた協会が、巣穴に逃げ込む小動物のように無言を貫いていることを改めて批判しました。
 元裁判官・国際弁護士の八代英輝氏は「相撲協会にとっては、スポーツ新聞にスクープされたことが大事だったんでしょうね。それまでは報告するにたらない事件だったんでしょう。その(常識はずれな)感度を直していただかないとどうにもならないですよね」と呆れたようすで語り、「この機会に、時太山以降起きている暴行事件をすべてあきらかにしてほしいですね。(当時は)公益財団法人になりたてですよ? それでいきなり隠蔽ですからね」と、これが氷山の一角にすぎないであろうと指摘しました。
 個人的には、礼儀について語っていた日本相撲協会評議員会議長の池坊保子氏にも早く出てきていただきたいものですね。あと、つねに相撲協会側に寄り添って都合のいい情報だけを語っていた相撲レポーター・横野レイコ氏にも新情報を期待したいですね。

※1 時津風部屋力士暴行死事件まとめ【15代時津風(山本順一)】(NAVER
https://matome.naver.jp/odai/2140125609447392101

 

sangak.hatenablog.com