行き過ぎた差別撤廃運動が女性の権利を侵害する?
●現役レースクイーン 「女性差別じゃなくて職業差別」(F1-Gate.com)
https://f1-gate.com/other/f1_40744.html
F1が2018年から“グリッドガールを廃止する”と発表し、日本における“レースクイーン”にも波紋が広がっている。
F1では伝統的に各国の美女たちがドライバーのネームボードを持ってグリッドに花を添えてきた。しかし、近年ではグリッドガールが女性差別を助長するとして廃止を求める声が高まっており、昨年、F1の新オーナーであるリバティメディアは、グリッドガールが“デリケートな話題”であり、“要検討”事項だとしていた。
(以上、記事より抜粋)
つまり「グリッドガールが廃止されるかも? じゃあレースクィーンもやばい?」ということみたいですね。どうもそのあたりを勘違いして、「レースクイーンが廃止される!」という誤報も飛び交っているらしい。
また、記事内では、実際に2017年のF1日本GPでグリッドガールを務めた佐崎愛里さんが、この件に関してツイートしたことが紹介されています。
レースクイーンの文化は日本で1番発展したものだから海外のグリッドガールのポジションとレースクイーンの違いを理解してはいないのかもしれないけど…。
— 佐崎愛里(あいり〜ん) (@airi_sasaki) 2018年2月1日
F1のグリッドガールを昨年やらせて頂いたけど、"その国代表としての誇りを持って歩きなさい"と礼儀や振る舞いを大事にした素敵なお仕事だったよ。
F1のグリッドガールの話がタレントの方も呟いて大きな話になってきてしまってますが、勘違いしてはいけないのはレースクイーンの廃止ではなくグリッドガールの廃止。
— 佐崎愛里(あいり〜ん) (@airi_sasaki) 2018年2月1日
最近は露出の多い衣装は全く着ていないし実際昨年のF1はTシャツだった。その国を象徴するおもてなしの意味で存在しているのだと思う pic.twitter.com/DQf2c74hx8
今回の件があくまで「グリッドガールについて」ということを念押しされつつ、「女性蔑視と言われるような仕事ではない、誇りを持ってうちこめる素晴らしい仕事である」と明言されておられますね。
グリッドガール反対派としては「女性を見世物にしている」ことを問題視しているようですが、実際に担当された人によれば、それは非常に偏った物の見方ということらしいですね。
腐りきった相撲協会がいい例ですが、組織内で蔓延する因習を一掃するためには、組織とは無関係な第三者の意見が必要になることもあるでしょう。しかし、実態を調査することなく、上辺だけみて偏見と妄想をふくらませて「差別だ」、「冒涜だ」と叫ぶのはいかがなものかと思います。
知性と美貌を兼ね備えた女性たちが、本人の意思で、法に則って、その才能を存分に発揮できる仕事であるならば、それを奪う権利など誰にもないはずです。