sangak’s diary

不発弾の処理は当時生まれてもいない人間の義務なのか?

 

検証 戦争責任〈上〉 (中公文庫)

検証 戦争責任〈上〉 (中公文庫)

 

 

●不発弾撤去費「行政に負担義務ない」…大阪地裁(YOMIURI ONNLINE)
http://www.yomiuri.co.jp/national/20180226-OYT1T50140.html?from=ytop_main1

 大阪・ミナミのマンション建設現場で見つかった不発弾撤去のために約570万円を負担した土地所有者が、大阪市と国に同額の支払いを求めた訴訟の判決で、大阪地裁は26日、請求を棄却した。
 比嘉一美裁判長は「国民が等しく受忍しなければならない戦争被害で、市や国が負担する法的義務はない」と述べた。所有者側は控訴を検討する。
(以上、記事より抜粋)

 え……? 戦争が終わったのって半世紀以上前のことですよ? 戦後に生まれた人もそろそろ年金生活に入ってもおかしくない時期。にも関わらず、自分が生まれる前に起きたことの責任を負えってどういうことですか?
 敗戦国となった日本が存在する限り、市や国が負担するのは当然だと思うのですが? 百歩譲って処理の義務を負うというのであれば、まず国が責任をもって、日本全土の土地の地下調査を行い、不発弾が埋まっているところについては、その旨を周辺住民に知らせ、適正な地価を定め、すでに所有者がいる土地で撤去費用を出せないという地主からは、不発弾発見前の価格で土地を買取るべきでは?
 そもそも、その程度の後始末もできない無責任な思考だから、今日のような事態を招いたのではないんですかね?