sangak’s diary

清原博弁護士「女性専用車両は『任意』ではなく『強制』にすべき」(バイキング)

 

痴漢冤罪の弁護 (GENJIN刑事弁護シリーズ (02))

痴漢冤罪の弁護 (GENJIN刑事弁護シリーズ (02))

 

 

女性専用車両への抗議トラブル、「痴漢は多くの男性にとって無関係」の認識が背景に?(WEZZY)
http://wezz-y.com/archives/52731

 2月27日、『モーニングショー』(テレビ朝日系)が、女性専用車両についての抗議問題を取り上げていた。今月16日に東京メトロ千代田線の遅延発生原因にもなった、女性専用車両に反対する団体による抗議の問題だ。
(中略)
 コメンテーターの青木理氏は「(団体のいう)男性差別だって(主張は)理屈としてはあるんだけど、わざわざトラブルを起こさなくてもいい」、MCの羽鳥慎一は「問題提起は大事。乗り込む男の人たちの言うこともわからなくもないけれど、一緒に乗った人たちが遅刻したらたまったもんじゃない」と述べた。
(以上、記事より抜粋)

 この問題は本日の『バイキング』でも取り上げられましたが、スタジオの反応は、概ねこちらの記事と同じでしたね。
 まずタレントで同番組MCの坂上忍氏は「違法じゃないから、(女性専用車両にのった)あの方々のやってることはルール違反じゃないんでしょうけど」と前置きしたうえで、男性側の主張には同意し難い旨を明らかにしました。
 タレントの薬丸裕英氏は「単なる屁理屈さんにしか見えない。痴漢が減らないから鉄道会社はこういうことをしたのであって、痴漢にあった被害者のための処置」と女性専用車両の正当性を認め、タレントでキャスターのホラン千秋も「権利を主張するのはこの方の権利なので、別にいいのですが、こんな方法しかなかったのかという気はします。それに(女性専用車両は)『すべての男性を痴漢扱いしている』のではなく、被害者を守るためにやっていること。それをこのような形で批判するのは、被害者のことを考えていない」と、男性側の主張に一定の理解は示しながらも、行動に問題があることを指摘しました。
 これについては、スタジオの出演者から異論が出ることもなく、他の方々も同様の意見を述べられていました。
 ただ一方で、坂上氏は「先輩の舞台を見に行ったとき、それこそ中条さんのお芝居なんて女性が圧倒的に多くて、休憩中にトイレにいくと、おばさんたちがどんどん男性トイレに入ってくる。これはちょっと困るね」と逆の事例も紹介。名前を出された中条氏も「それは差別だよね。だって男性が女性トイレに入ったらすぐ痴漢扱いされるんだから」と笑って同意。

●「任意」&「協力」だからつけこまれる?

 国際弁護士・元裁判官の清原博氏は「男性側の言い分は一理ある。ただ今回とった行動はひどいと思う。現状では、女性専用車両といいつつ任意でしかなく、そこは男性側の言っている通りですが、法律上、明確に『女性専用』にすることは可能です。鉄道会社としては毅然とした態度で処罰を与えるべきです」と主張しました。
 個人的には、スタジオの意見とほぼほぼ同じですね。男性側の主張にも共感できなくはないのですが、行き過ぎた行動のように思えます。まぁ、それは降りろコールしている女性たちも同様なんですけど。
 ただ、坂上氏を筆頭にスタジオの方々の意見にも首を傾げるところがあります。
 男性側の主張は「女性だけ専用車両があるのはおかしい」と言っているのではないのですか? 「女性専用があるなら、男性専用も設置するのが公平である」という主張だと思うのですが違うのでしょうか? 実際、スタジオで紹介されたアンケートのなかに、そういう意見がありましたよ。
 ところが、スタジオの出演者の方々は、まるで男性側が「女性専用車両を撤廃すべき」と主張しているかのように誘導している気がしました。
 「痴漢被害者を増やさない」「痴漢被害者の心のケアをする」という意味では、男性車両だって有効ですよね? 違いますか?
 「女性専用車両だけ」が存在する現在、例えば10両ある電車では、女性は10両すべて使えるのに対し、男性は同じ金額を支払っているのに9両しか使えないわけですよね。これが不公平だというのが、男性側の主張なのではありませんか?

 鉄道会社が「男性専用車両」をひとつ用意すれば、男性側の主張は一瞬で崩壊しますよ? なぜ鉄道会社はそれをしないのでしょうか? なにかできない理由があるのでしょうか?