sangak’s diary

【児童虐待死】香川県児相の久利文代所長「指導措置の解除に問題ない」個人情報を理由に取材拒否

児童虐待から考える 社会は家族に何を強いてきたか (朝日新書)

目黒5歳虐待死 児相が「指導措置」解除 転居前の香川で(毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20180306/k00/00m/040/113000c

 東京都目黒区の船戸結愛(ゆあ)ちゃん(5)が父親に虐待され死亡した事件で、家族が以前住んでいた香川県児童相談所「西部子ども相談センター」が1月に児童福祉法に基づく指導措置を解除していたことが、都などへの取材で明らかになった。専門家は「香川の児相が警戒レベルを下げたため、転居先の児相の危機感が薄れた可能性がある」と指摘する。
(以上、記事より抜粋)

 記事によると
・容疑者一家は、以前生活していた香川県善通寺市で2016~17年に虐待の疑いで2度にわたり結愛ちゃんを一時保護
・しかし、17年8月には、医師が顔や足にあざがあるのを見つけて通報し、結愛ちゃんが「パパに蹴られた」と説明したが保護されなかった。
・児相は一家に同法に基づく指導措置を取ったが、今年1月4日に解除された
・解除の理由について、香川県の児相の久利文代所長は「個人情報に関わるので取材には応じない。対応は適切だった」としている。
・品川児相は「指導措置が解除されるなどしており、立ち入り調査が必要なほど危険だと判断できなかった」と説明。

 殺人行為が明らかになっているのに、個人情報で逃げられると思っている思考が理解不能ですね。
 そもそも言及されているのは、香川県の児相の久利文代所長の判断理由についてなのですから、そこは逃げてはいけないことでしょう。
 この方のお名前でネットを探ってみたら以下のような資料がヒットしました。

香川県子供女性相談センター 業務概要 平成28年度版
http://www.pref.kagawa.lg.jp/kj-soudan/seibu/2016/2016gaiyo.pdf

 子どもと女性をめうる多岐にわたる業務の中、ちょっとした対応や判断ミスで、子どもや女性の大切な生命を失わないことを最優先目標として、関係機関と連携しつつ、子どもと女性が安心して健やかに生活できる社会を目指して、職員一丸となり取り組んでまいります。
(以上、資料より抜粋)

 関係機関と連携した結果、子供の生命が奪われたわけですが。その原因と責任の所在について明らかにすべき義務がこの方にはあるはずなのに、何を呑気なことを言ってるんでしょうね。
 理想を語るのは文書の中だけですか? 実際に行動にうつすだけの意欲はないのですか? 呆れたものですね。
 お役人仕事という言葉がありますが、この久利文代所長の言動は、まさにお役人仕事の典型ですよね。極論すれば、この久利文代所長は、結愛ちゃんを殺した共犯者といえるのに、その責任を感じているとは思えない。責任を感じられない人間が、生命を預かる重要な部門のトップにあることが恐ろしいです。