sangak’s diary

【相撲】懲りない相撲協会-暴力体質、隠蔽体質に続いて、性差別体質もー

現代の「女人禁制」―性差別の根源を探る―

大相撲の八角理事長が女人禁制の土俵騒動でコメント(日刊スポーツ)
https://www.nikkansports.com/battle/sumo/news/201804050000003.html

 4日に京都・舞鶴市で行われた大相撲春巡業で、舞鶴市の多々見良三市長(67)が、土俵上であいさつ中に体調を悪化させて倒れ、医師と見られる女性が土俵上で心臓マッサージが行った際、土俵から降りるようにとの場内アナウンスがあったことに関して日本相撲協会八角理事長が4日コメントを出した。
(以上、記事より抜粋)

 発端は一部の観客から「なんで女が土俵に上がるんだ」という声があり、それに応えた形でのアナウンスだったそうですが、これに対してネット上では「人命より伝統を重んじるのか?」と炎上。
 今日の『バイキング!』でもこの話題が取り上げられると、タレントで同番組MCの坂上忍氏を筆頭に批判が続出。
 フリーアナウンサーでタレントの徳光和夫氏は「(女人禁制と言うが)だったら、相撲協会評議員会の会長はなんで女性なんだ」と苦言。「(徳光氏自身も)昔は、『女性は土俵に上がるべきではない』という考えだったけど、今は、大学にも女子相撲部がある時代。彼女たちはリングで相撲をとっているわけじゃないんだよ?」と、女人禁制という伝統自体を疑問視。
 タレントの薬丸裕英氏も「昔は『女人禁制』も正しいと思っていたけど、今となっては時代が違うでしょ」と、因習に固執する相撲協会を時代錯誤的と批判。
 さらに坂上氏は、騒動のあと日本相撲協会八角理事長(元横綱北勝海)が書面でコメントを発表したことについて、「若い行司さんの責任にするのではなく、八角さんが顔を出して謝罪されるべきだったと思いますけどね」と、行司ひとりに責任を押し付けようとする協会側の対応を疑問視。
 個人的には、伝統を守るのは別に構わないと思うんですよね。「そういう時代ではない」なんて曖昧な言葉で、一時的かもしれない流行や風潮に合わせていては、本当の文化なんて育たないと思いますので。
 ただ、それならそれで、ちゃんと伝統に即したシステムを構築しておくべきで、今回の件でいえば、男性の医療関係者を土俵の近くに待機させておくべきでしょう。
 今回はたまたま市長でしたけど、実際に取組が始まれば、そのときに力士が倒れることだってあるはずです。そのときにも『女人禁制』にこだわり、観客からの救助も拒否するというのであれば、そういう危険に即応できるだけのシステムを作っておきべです。
 というかですね、積極的に救助に入ってくれた女性たちの横で、棒立ちでおろおろしているだけの男性陣は何をしていたんですかね? いえ、もちろん自分も医療の知識などないので、こういう事態に遭遇したら何もできませんよ? 狼狽していることを批判しているわけではありません。
 やることがないのに、なぜずっとそこにいるのかということです。
 ただでさえ狭い土俵の上で、何もやることないのに、倒れた患者の周りにいたら救護の邪魔になるだけでしょう。やることないなら、この男性たちこそ、とっとと土俵を降りるべきだったのではと思いますね。

「女人禁制」を撤廃するターニングポイントに

 さて、今後、相撲協会はどういう対応をとるのでしょうかね。協会に対して態度が悪かった貴乃花親方には、ずいぶんと上から目線の厳しい言葉を投げかけていましたが、今度は、自分たちが世間から人命軽視の罪を問われているわけです。貴乃花親方の行動とは次元の違うレベルの問題行動なわけですから、当然、相応の厳しい処罰を自らに下すんでしょうね?
 とりあえず私見を申し上げれば、救護活動に協力された女性たちを土俵の上に招待し、八角理事長自ら感謝の言葉を捧げるというのはどうでしょう。それをもって「女人禁制」を解除すれば、彼女たちの功績は、相撲道の歴史に永久に刻みつけられることになりますよ。時代錯誤なルールに対する反省と、偏見を恐れず立ち上がった女性たちへの感謝を表すという意味で悪くないと思うのですが、どうでしょう。
 あ、当然ながら、某議長への忖度とかいりませんからね。仮にこういう歴史的イベントが行われるとしたら、そのとき土俵に上がるのは現場で活躍した女性たちだけでよいのです。勝ち馬に乗るような真似を許したら、歴史的な意味が損なわれますからね。

 

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