sangak’s diary

【レスリング問題】坂上忍「男の嫉妬は質が悪い」再び

私は飲酒運転で刑務所に入りました (中経の文庫)

レスリング 栄氏、おわびコメントも「五連覇阻止」否定(毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20180409/k00/00e/050/167000c

 日本レスリング協会が委託した第三者の弁護士3人による報告書で五輪で4連覇した伊調馨選手(33)=ALSOK=や田南部力氏(42)=日体大コーチ=へのパワーハラスメントが認定され、強化本部長を辞任した栄和人氏(57)が9日、代理人の弁護士を通じてコメントを発表した。全文は次の通り。
(以上、記事より抜粋)

 本件をずっと取り上げてきた『バイキング』では、本日もこの話題から入りました。
 該当コーナは、まずタレントで同番組MCの坂上忍氏の「レスリング協会は告訴状が出された当初、裏取りすることなく全面否定されたわけですが、こうして4つのパワハラが認定されたわけですが」という発言から口火を切りました。
 確かにパワハラ認定されたのは事実ですが、実際のところ告発状に記された内容のうち、「田南部力氏がコーチから外された」、「警視庁への出入りを禁止されたい」、「オリンピック五連覇を妨害した」などといった事柄に関しては、第三者委員会も否定しているわけで、当時の協会側の対応は完全な的外れとはいい難いのではと思いますけどね。
 まぁ、詳しい調査もせずに「無い」と断言したのは拙速極まる行為だったのは事実ですが。
 で? そういう協会側の態度を責めるのであれば、告発状を鵜呑みにしてありもしない件で栄監督を攻撃していたあなた方も、謝罪すべきことがあるのではないのですか?
 どうやら番組出演者たちは、「まだ内閣府の調査が終わってない」ことを盾にして、「デマを鵜呑みにしたかどうかはまだ分からない」というスタンスを取るようですね。
 とくにスポーツライターの小川信也氏は、協会側が第三者委員会の報告をすべて受け入れたことに関して「全部受け入れたのはすごく潔いなと思うけど、告発状に書かれたことは否定されているわけで、協会側にとっては都合がいい」と、難癖とも思える批判を展開。
 エジプト出身であるタレントのフィフィ氏も「(協会側は)最初に告発状を『事実じゃない』と否定したので、第三者委員会もそこを否定したので受け入れたんじゃないか。『オリンピック五連覇を阻止した』ことを絶対認めたくない方向で持っていったとしか思えない。あと、栄監督自体がパワハラを受けているようにしか思えない」と、第三者委員会の報告そのものを疑ってかかっているようです。何かそう言えるだけの証拠でもお持ちなのでしょうかね? だとしたら番組で提示してほしかったですね。まさか妄想と偏見で噛み付くとも思えませんし。
 ただ、多少後ろめたいものがあるのでしょうか、番組序盤、坂上氏は「こうして記事になったとき、僕らは批判する一方で、自分たちの業界に置き換えて考えている人も多いと思う。僕らもパワハラの加害者、被害者になりうる。今回の一件を他人事だと捉えてない、いろんな業界の方は本当に多いと思いますよ」と、事件発覚当初の叩き一辺倒な態度と違って、ずいぶんと殊勝になられていました。
 まぁ、すぐにヒートアップして、いつものように叩き一辺倒になっていましたけど。
 自分たちの軽はずみな発言に関してはスルーしておいて、栄氏の「私が伊調馨氏のオリンピック五連覇を阻止するというようなパワーハラスメント行為は認められなかったことは安堵しております」というコメントに対しては、「パワハラに対する意識が薄いと思う人も多いのでは?」と、架空の他人を持ち出して批判しています。
 本当に批判したいなら自分の言葉でおっしゃればいいのに、なぜ仮定の人物を持ち出すのでしょうか? 直接言って批判されるのが怖いのでしょうか?

協会側のリアクションに噛みつきたいだけ?

 さらに、栄監督が早々と辞任を発表したことについて、坂上氏が「まだ内閣府の判断が出てないのに、待ったほうがいいんじゃないの?」と発言すると、弁護士の佐藤大和氏も「待つべきだったと思います。逃げのようにも感じられる」と発言。
 そうは言いますけど、もし栄氏の処分が延期された場合、その間、ずっとマスコミが騒ぎ立てるわけですよね? そうなると選手たちの練習環境が悪化したままだし、何より選手たちのもやもやも解消されないでしょう。一区切りつけるという意味では、妥当な行動だと思いませんか?
 フジテレビの番組では、栄監督を批判するにあたってこれまで「選手ファースト」を何度も口にしていましたが、その程度のことも頭にないのでしょうか? やっぱり選手のことを気にかけていたのは、栄監督を批判するための口実だったということですか?
 また、練習場で見られるというコーチ陣の威圧的な言動に関して、須藤元気氏が「格闘技のコーチは畏怖される存在ではないといけない。実社会との温度差があるので、そこで今回の件を基準にして見直していくべきだと思う」とコメントすると、すかさず小林氏は「バカヤロウが許されるという環境がおかしい」と反論されていましたが、さて、ではこの方はそうした言動をせずに、どれだけ優秀な人材を育ててきたのでしょうか?
 理想論を振りかざして批判するだけなら素人もできますよね? ジャーナリストを自称するなら、当然、具体的な証拠なり資料なりを持っていると思いますので、ご自身で育て上げた人材を紹介してもらいたいものです。

調査報告書を受けて告発した側のリアクション

 内閣府に告発状を内閣府に提出した男子レスリング元日本代表コーチの安達巧氏は「(警察の練習場が使えなくなったことは)最大級のパワハラだと思っています」とのことですが、調査報告によれば、警察の練習場は、現場の好意で提供されていたとのこと。それって、栄監督のコネクションだったということではないのですか? 栄監督の手から離れた選手が使えなくなるのは当然だと思うのですが? 手を離れるというのは、そういうことではないのですか?
 「指導は受けたくないけど、お前のコネクションは使わせろ」というのは、子供のワガママだと思うのですがどうでしょう?
 番組取材に応じた田南部氏は「僕と栄監督が喧嘩状態にあったというが、喧嘩というのはおたがいが対等でないと起きない。僕が栄監督に意見をいうなんてことはできない」とおっしゃていますが、「喧嘩は対等な者同士でないと起きない」という言い分がまず意味不明です。それに、自分が弱い立場であることを強調されていますが、でも指導の方針について栄氏と対立していたのは事実なわけですよね? 意見も言えないほど弱い立場なら対立なんてできないと思うのですが。それすら事実と異なるということですか?
 このような田南部氏の発言も、あるいは須藤氏のおっしゃる「格闘技経験者は反射的に防御をとる」ということなのかもしれませんね。
 また、練習場の件について、フィフィ氏が「国民栄誉賞をとった人物が、好意がなければ練習場をとれないという状況が国としてどうなのか」と日本批判を展開されていましたが、調べたところ、2015年のレポートで「エジプトでは、伝統的にスポーツはスポーツクラブでするもので、ほとんどのスポーツは富裕層のものであり、多くの国民にとってスポーツは観戦するもの」とありました。
 そういう国に比べれば、日本ははるかに進んでいると思うのですが、フィフィ氏は自国の状態に関しては何も発言をされないのでしょうか? よその国のことに口を出す時間があったら、まず母国の状態改善に力を注いだほうがよいのではと思うのですがどうでしょう。それとも今のエジプトは国民の誰もが自由にスポーツを楽しめる環境になっているのでしょうか?

モラルを批判していた出演者たちのモラルは?

 坂上氏は、至学館大谷岡郁子学長が会見の場に同席しなかったことに対して「あれだけの大言壮語を吐いたんですよ? 言うのは自由ですけど、謝らなきゃだめでしょ」と批判されていました。
 なるほど。パーティーからの帰宅途中に飲酒運転による器物損壊事件を起こし、パトカーと20分のカーチェイスの末に逮捕された人がいうと説得力ありますね。
 ちなみに、番組内で、坂上氏は「男のヤキモチって質悪い」とコメントし、出演者の笑いを誘っておりましたが、これって性差別発言ではありませんか? 「男は~」といい切れるほどの統計データでもお持ちなのでしょうか? もしお持ちでないのであれば明らかな性差別ですよね? この発言を批判しなかった出演者の方々、フィフィ氏、ブラックマヨネーズ小杉竜一氏と吉田敬氏、ガダルカナル・タカ氏、みな同罪ですよ? 弁護士の佐藤大和氏など、真っ先に批判すべきだと思うのですが、完全にスルーしていましたね。
 坂上氏はレスリング協会に対して「パワハラの認識が甘い」と批判されていましたが、ご自身は性差別に対する認識が甘いのではありませんか?