sangak’s diary

女子生徒「義父が怖い」教師「何とかしなければ……!」毒親「この教師ムカつく」都教委「お前クビ」

教育委員会――何が問題か (岩波新書)

教育委員会、女子生徒不適切メール事件で冤罪疑惑…調査せず教師免職処分に取消判決(Business Journal)
http://biz-journal.jp/2016/10/post_16926.html

 教え子の女子生徒に「不適切なメール」を送ったとして、都立高校の男性教諭(34歳)を懲戒免職にした東京都教育委員会の処分は、都教委の一方的な思い込みと証拠の捏造による「冤罪」「でっち上げ」だった。
 ところが免職処分を取り消す判決が確定したのに、メンツをつぶされた格好の都教委は引っ込みがつかなくなったのか、停職6カ月の「再処分」を発令するなど、男性教諭に嫌がらせを続けている。学校現場の教師や生徒たちの思いを置き去りにしたまま、都教委の「暴走」は止まらない。
(中略)

(以上、記事より抜粋)

 大雑把な流れとしては、以下のような感じだそうです。

○精神的に不安な女子生徒が、男性教諭の多種多様なメールを送り、男性教諭は生徒を落ち着かせるために可能な限り答えていく
○生徒の義父が「高校をやめさせる」と言い出し、生徒の携帯を取り上げる。その際、教師とのやり取りを発見し、都教委に抗議
○都教委は、義父の言い分を鵜呑みにし、生徒本人に事情を聞くことなく処分を決定
○マスコミは、都教委の言い分を垂れ流し、種々の判決が出たあとも態度を変えない

 これが事実だとしたら、教育委員会の存在意義が疑われますね。
 本来、教育委員会とは、学校教育が「子どもの健全な成長発達のため、学習期間を通じて一貫した方針の下、安定的に行われる」ために、「地域の学校教育、社会教育、文化、スポーツ等に関する事務を担当する機関」のはずです。
 にもかかわらず、家庭内暴力の被害にあっている生徒の実情調査を怠り、加害者である義父の言い分を鵜呑みにして、生徒の保護に尽力した教師を免職に追いこみ、誤解が明らかになったあとも、反省するどころか組織の体面を保つために教師に精神的虐待を繰り返す。
 まるで三流ドラマの悪役を地で行く醜態ですね。この報道が事実なら。
 教育委員会は、二重、三重に失敗を犯していることになるわけですが、この責任は誰がとるのでしょうか?

 ちなみに現在の委員会のメンバーは以下の方々だそうです。

●東京都教育委員会
教育長:中井敬三
委員:遠藤勝裕
委員:山口香
委員:宮崎緑
委員:秋山千枝子
委員:北村友人

●事務局(説明員)
次長:堤雅史
教育監:出張吉訓
総務部長:早川剛生
都立学校教育部長:初宿和夫
地域教育支援部長:安部典子
指導部長:増渕達夫
人事部長:江藤巧
福利厚生部長:太田誠一
教育政策担当部長:古川浩二
教育改革推進担当部長:増田正弘
特別支援教育推進担当部長:浅野直樹
指導推進担当部長:宇田剛
人事企画担当部長:鈴木正一
総務部教育政策課長:曽根稔