sangak’s diary

【東京医科大学】不正と差別の温床に「学術研究および教育における高等教育機関」の資格はあるのか?

 

医学部の秘密―恐るべき腐敗の実態を探る

医学部の秘密―恐るべき腐敗の実態を探る

 

 

東京医科大が不正入試の次は性差別

東京医科大、1次入試で女子を一律減点 説明なし、
合格者3割に抑制 関係者「現場支えるのは男子」(livedoor NEWS)
http://news.livedoor.com/article/detail/15101169/

 東京医科大(東京都新宿区)の医学部医学科の一般入試で、女子受験生の点数を一律に減点するなどして合格者数を3割程度に抑制していたことが2日、同大関係者への取材で分かった。
(中略)
 ある大学関係者は「女性医師は出産や子育てで離職することが多く、系列病院では男性医師が現場を支えているのが実情だ」と説明。別の関係者は「どの医大でもやっていること。私大だからある程度の恣意的な選別はあってもいい」と話した。
(以上、記事より抜粋)

 ちょっと言ってることが分かりません。仮に100歩譲って「女性医師は出産や子育てで離職することが多い」というのが事実なら、なおさら医師を志す女性の数を増やすべきではないのですか?
 女性の患者さんにとっても、男性医師より女性医師のほうが安心できる、といったこともあるでしょうし、わざわざ間口を狭めてしまう意味がわかりません。それでいったい何が解決するというのでしょうか?
 ニュースによると、「医学界では、卒業生の活躍度合いが大学の利益に直結する」という現状があるそうで、そのため「どうせすぐに現場から退く女子を学ばせても無駄」という思惑もあるとのことです。
 もし本当だとしたら、浅ましいことですね。大学が何のために存在するのか、まったく理解していないことになります。
 そもそも、「出産で離職するから、合格者を減らす」こと事態、現実に即していないですよね?

女性が結婚や出産で離職する率が高いというのは本当か?

少子化対策内閣府
http://www8.cao.go.jp/shoushi/shoushika/whitepaper/measures/w-2015/27webgaiyoh/html/gb1_s1-1.html
3.婚姻・出産等の状況
(未婚化・非婚化の進行)

2010(平成22)年の総務省国勢調査」によると、25~39歳の未婚率は男女ともに引き続き上昇している。男性では、25~29歳で71.8%、30~34歳で47.3%、35歳~39歳で35.6%、女性では、25~29歳で60.3%、30~34歳で34.5%、35~39歳で23.1%となっている。さらに、生涯未婚率を30年前(1980(昭和55)年)と比較すると、男性は2.6%から20.1%へ、女性は4.5%から10.6%へ、それぞれ上昇している。
(以上、記事より抜粋)

 男女問わず、未婚率が上昇していて、出産率も年々低下しているのが現状です。その背景にはさまざまな事情があり、一概に対策を論じるのは難しいですが、少なくとも出産や結婚をする女性の比率は下がっているのですから、合格者を減らす理由にはならないと思います。
 もしかしてこの大学の関係者は、現在日本で起きている少子化の実態すらご存知ないのでしょうか?


羊頭狗肉の浅ましい本性

東京医科大の女子受験生抑制理由が本末転倒
女医の離職防止策は構造の改善以外にない(WEZZY)
http://wezz-y.com/archives/57097

 東京医科大学は、2015年12月に男女共同参画宣言を出し、2016年2月に学長の“イクボス宣言”とともに女性医師のロールモデルを複数提示。2016年10月からは<多様性のある大学づくりを積極的に推進するため>、<人種・性別・国籍・障がいの有無及び年齢等に関わらず、また短時間勤務、臨時職員、非常勤職員等雇用形態においても、多様な属性を持った人材が本学の人的資源として活躍できるような支援を行う>としてダイバーシティ推進本部を設置していた。
 また、2013年度には文部科学省科による学技術人材育成費補助事業「女性研究者研究活動支援事業」に採択され、2014年1月に男女共同参画社会の国際シンポジウムを開催したこともあった。東京医科大学東京女子医科大学に在籍する教職員を対象とした「女子医大東京医大ファミリーサポート」もあり、少なくとも表向きには女性職員も働きやすい環境を積極的に整えようとしていたように見える。しかし、実情は機能していないのだろうか。
(以上、記事より抜粋)

 「人種や性差による差別をなくす」といっていた大学は、率先して女性を排除していたというのは滑稽極まることですね。同大学の職員たちには羞恥心というものがないのでしょうか?