sangak’s diary

【ミツカン暴言】安藤優子氏「大企業のトップが理由もなく罵倒するはずがない。大輔氏に問題があるはず」

ひるまない (Grazia Books)

お酢ミツカン”でお家騒動 娘婿が実名告発
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190529-00012094-bunshun-bus_all

中埜家にお家騒動が持ち上がっており、それはミツカン本体をも巻き込むほどにエスカレートしているという。
「すべては私を家族から追い出し、妻や息子と引き離すために画策されたことです」
 そう和英氏を告発するのは中埜大輔氏(38)。和英氏の次女で、次の当主と目される聖子氏(40・ミツカングループ専務)の夫だ。
(中略)
 大輔氏は2013年、聖子氏と結婚し、中埜家に婿入りすると同時にミツカンに入社。だがほどなく、和英氏と妻の美和副会長から、些細なことで叱責されるようになったという。誤解を解くために直接話したい、と申し入れたら「私と直接話がしたいと言える立場か!」と突き放された。そして結婚1年後、ミツカンを退職せよとの勧告を受けた。

(以上、記事より抜粋)

 この件に関して、『直撃LIVE グッディ!』のニュースキャスターの安藤優子氏は「この方がどういう仕事をしているのか出てこないので、代表の方が、まったく理由もなく怒るとは思えない。なんかあったんじゃないですか? (無能な人間に対して)ちゃんと仕事してくれよ、という思いがあるんじゃないんですか? だからこそ叱責した部分があるんじゃないですか? これは想像ですけど」
 同番組に出席しているマルチタレントの高橋克実氏も「これだけの会社のトップが激昂するだけの理由があると思いますよ。一方的に大輔さんという方の意見しか出てないですよね? (罵倒に値する)なにかがないとこういうことは起きないと思いますよ」と賛同。
 「一方の意見しか出てこない」といいつつ、「罵倒されるだけの理由があったのでは?」とミツカン側を擁護するのはいかがなものでしょうか。「まだ判断できない」で済ませばいいのものを、さも大輔氏側に原因があるかのように言うのは、これは邪推の域に達するものではないかと思います。
 ミツカンといえば多くの番組でCMが流れていますが、スポンサーに対して忖度しているのでしょうか?
 そもそも、お二人は大輔氏の勤務態度に論点をそらしていますが、ここで問題になっているのは、8代目当主である中埜和英氏の言動ではないのでしょうか? 生まれたばかりの孫を自分の養子にするよう迫るなど、現代の感覚では到底ありえないと思います。なぜ安藤氏、高橋氏のお二人は、まずそこに言及しなかったのでしょうか?

個人の権利より企業の存続?

 こうした中埜家の常軌を逸した空気に対して、経済ジャーナリストの松崎隆司氏は「8代に渡って会社を続けていくのは大変なこと。続けていくからには、当然、その家の守るべき掟があって、外から来た人は戸惑うだろうが、守っていかなければならない」と擁護。時代錯誤な意見には首をかしげることばかりですが、とりあえず松崎氏は、いつの時代の方なのでしょうか? 今が令和ということをご存知ないのでしょうか?
 昨今、DVやモラハラなど家庭内のトラブルも大きく報道されるようになり、前時代的な封建的家庭観は批判の的になっていますが、この件も同様だと自分には思われます。松崎氏は、もし本件の妻と夫の立場が逆でも、まったく同じことを言えるのでしょうか? 妻に「夫の家のしきたりにしたがうべき」といい切れるのでしょうか?
 同番組に出演していたアカペラグループRAG FAIR土屋礼央氏も、「(養子縁組について、大輔氏は)奥様と相談した上で提出したんですよね? それでも不満があるなら家を出ればいい。出なかったという選択は(最終的に受け入れたということでは?)」とミツカン側を擁護。これまたずいぶんとアクロバティックな意見で、つまり「妻が同意していれば夫の意見はどうでもいい」ということなのでしょうか?
 「本当に嫌なら義家族と縁を切るはず」というのも無責任な発言に思えます。家族と縁を切るというのは大変な問題ですし、大輔氏にとっては仕事や住居を失うことになります。その決断をしなかったからといって「受け入れたんだ、いまさら文句言うな、自己責任だ」というのは、あまりに乱暴に感じられます。
 こういう主張が許されるなら、家庭内のDVやモラハラだって「受け入れていたのだから自己責任」で終わってしまうのではありませんか? 「ギリギリまで追い詰められるまで言い出せなかった」という被害者の苦しみを理解するつもりがないのでしょうか?
 さらに、安藤氏は「養子縁組したところで、実際に息子を取り上げるわけではないのでは?」と徹底してミツカン側に好意的な解釈をし、松崎氏に至っては「昔からの政治家や財閥ではあったことだと思います。娘さんも、家を守るために結婚したというのはあると思います」と、またまた時代錯誤なコメントを発していました。

唐突な同情論で幕引き

 こうした違和感だらけの主張を見ていて「どうやらフジテレビは番組をあげてミツカン側を擁護するつもりなんだな」と思っていたのですが、CMが明けるや否や状況は一変。CM開け早々、大輔氏が配置転換されたこと、妻から離婚調停を提出されたことをキャスターが早口で紹介し、安藤氏は「子供から引き離されるというのは、父親としては大変つらいものだというのは分かります」と、一転して大輔氏に同情するコメントを発し、その直後、同コーナーを終了しました。まだまだパネルには紹介していない情報もあり、まるで足早に撤退するかのような幕引きには違和感がありましたが、スポンサーか視聴者から苦情でもあったのでしょうか?