sangak’s diary

【佐野SS騒動】坂上忍氏「いちいちストライキされたらたまったもんじゃない」

坂上忍の女の人生めった斬り! !  激辛お悩み相談室

東北道・佐野SA再びスト!運営会社「労組委員長クビ。損害賠償1日800万円」に従業員ら抗議(J-CASTテレビウオッチ)
https://www.j-cast.com/tv/2019/11/08372124.html?p=all

 東北自動車道の栃木・佐野サービスエリアできょう8日(2019年11月)、店舗スタッフらが再びストに入った。運営会社の福田伸一社長がストを主導した労働組合委員長の退職を強要したことへの抗議だ。
 ストを行ったのは、佐野SAの上り線を運営するケイセイ・フーズの従業員。この日午前7時から8時まで抗議ストをした。経営側で店舗を運営して混乱はなかった。
(中略)
 9月に岸社長が退任して、佐野市で建設会社を経営する福田氏が引き継いだ。
 この時の条件のひとつが、加藤委員長の退職だったのだという。会社側の弁護士によると、「紛争の原因を除くことが条件なので、約束通りやめていただく」ことになっているという。さらに、会社はストによる損害賠償「1日800万円」を従業員に求めるという要求を撤回していない。これも「加藤さんがやめないからだ」という。
(以上、記事より抜粋)

このニュースは、本日のフジテレビ『バイキング』でも取り上げられましたが、出演者の多くは運営会社の福田伸一社長に同情的であり、労組委員長の加藤正樹の行動に対して批判的でした。

まず口火を切ったのはタレントで同番組MCの坂上忍氏で、加藤氏が再びストライキを起こしたことに対して「(何かあるたびに)ストライキを毎回持ち出されると(たまったものではない)、という経営者側の思いも分かる」「一番大切なのは利用しているお客さん」と、イメージ回復のためにストライキの指導者を退職させたいという会社側を擁護。

これに賛同したのが元経産官僚で慶応大学大学院教授の岸博幸氏で「経営者の判断としては正しい。(加藤氏の存在は)リスク要因にもなる。前回のストライキの原因が(前社長と加藤氏の)両方にあったと考えれば喧嘩両成敗で落ち着く」と発言。

この二人の発言はかなり衝撃的でした。どうやら坂上氏は「ストレイキを起こす権利には回数が決まっている」と思っておられるようだし、岸氏に至っては「ストライキは罪」と考えているようです。

スタジオには、お笑いタレントで実業家でもあるヒロミ氏、フリーアナウンサー高橋真麻氏、ロックミュージシャンの甲斐よしひろ氏、タレントで女装家のミッツ・マングローブ氏などが参列されていましたが、みなさん、多少の差はあれどもこのお二人と同じ意見をお持ちのようでした。

そんな中、ひとり加藤氏側に立って論陣を張ったのは国際弁護士・元裁判官の清原博氏で「喧嘩両成敗というのは、(前回のストライキ終息にあたって)加藤さん側が納得しての話なので(それが無い以上は)成り立たない。そもそも経営者であれば新しい事業を起こすこともできるだろうが、加藤さん側は労働者なのですから、会社を辞めたあとすぐ別の会社に入れわけではない。両成敗というが、まったく平等ではない」と批判。

この清原氏の発言が癇に障ったのか、隣にいた岸氏は「弁護士はすぐそういうが、経営者が別の仕事を始めるなんて簡単なことではない」と反論。

たしかにそれはそうでしょうね。ところで前社長の岸敏夫氏は、当時別の会社の社長もされていたそうですが、今現在はなにをされているのでしょうか? 「大変」とおっしゃるからにはそのくらいのことは調べられているのでしょうけれど、なぜテレビの前でおっしゃらないのですか?

あとどうでもいいことですが、元経産官僚の岸氏と元ケイズフーズ社長の岸氏が同姓であることと、元経産官僚の岸氏が会社側の擁護に必死なことは、ただの偶然ということでよろしいですよね?

ストライキには回数制限がある?

二人の鍔迫り合いのあと、意見を求められた高橋氏は「(加藤氏や労働者側には)ちょっとストライキ癖がついていて、(この先も)何か嫌なことがあると『またストライキをやろう』なんて感覚になるとよくないと思う」と、安易なストライキはするべきではないとコメント。

またまた衝撃発言です。どうやら高橋氏の中では、「労働者とは、労働環境に不平不満があっても我慢しなければならず、一度ストライキを起こしたら、その後は同じくらい我慢期間を置くべき」という感覚らしいです。

坂上氏同様、「ストライキには回数制限がある」派のようですね。そこまで言うからには、お二人には「ストライキを起こしていい状況と回数」について、ぜひ明確に提示していただきたいものですね。

確かに権利の濫用は許されることではありません。昨今激化している二次元規制や表現規制、スポーツ業界におけるトランスジェンダー問題などに対して、個人的に思うところはたくさんあります。仮に、労働者側が過剰な要求をしているのであれば許されることではありませんが、少なくとも現状ではそういう報告はありません。そうした中での坂上氏や高橋氏の意見には賛同し難いものがあります。

さらに、坂上氏は「普通のお店ならストライキをやろうと構わないが、サービスエリアは公共というか特殊なところ、24時間お客さんが来るところ。まずはお客さんのことを考えるべき」と、これまでにも散見された「お客様は神様」論を展開。

これに対して清原氏は「いえ、彼らはちゃんと考えています。ストライキ行動は3時という、お客さんがもっとも少ない時間帯にやっている。ちゃんとお客さんのことを考えています」と反論しますが、すかさず岸氏が「ストライキを起こすこと自体がお客さんのことを考えてない」と批判。

利用客の都合を考えていたら、客商売は一生ストライキなんてできないと思うのですが。海外では、鉄道や清掃業の労働者が大々的なストライキを起こし、それによって利用者が不便をこうむることは珍しくありませんが、岸氏はああいう行為は「正しいストライキのやり方ではない」と考えられているのでしょうか。

だとしたら、岸氏にはぜひ「正しいストライキのやり方」の手引書を書いていただきたいものですね。それを全国の中学校に配布し、社会科の授業で学ばせれば、よい啓蒙活動になるのではないでしょうか。

「一従業員がやるべきことではない」

また、ストライキに再突入した加藤氏は、会社に残ってる理由として「従業員を守れるのは自分だけ」と発言したそうですが、それについても坂上氏は「『従業員を守れるのは私だけなんです』なんて言っちゃっていいのかと」と懐疑的でした。

前回のストライキで明らかになった会社の実態を見れば、経営者側には従業員に対する配慮が欠けていると思えてならないのですが、坂上氏はそうではないようです。

この坂上氏のコメントにすかさず反応したのが岸氏で「この発言は本来、経営者側が言うことであって中間管理職の言うことではない。度が過ぎている」と、加藤氏の発言を痛烈に批判。

経営者側が言わないからこそ、中間管理職の方がおっしゃったのではないかと思うのですが、岸氏にとってはそうでなはいようですね。岸氏としては「中間管理職は経営者の奴隷であれ」とでも思っているのでしょうか? 岸さんは経営側の擁護に必死なようですが、むしろ岸さんのこの発言こそ度が過ぎていると思うのですがどうでしょう。


さらに事態は拡大し、労働組合は会社側を飛び越して、委託元であるNEXCOグループ(東日本高速道路株式会社(NEXCO東日本)及びネクセリア東日本NEXCO東日本の子会社))にも働きかけをしているようです。

佐野SAで新たなスト通告、NEXCO東日本の「社会的責任」が焦点に
https://news.yahoo.co.jp/byline/konnoharuki/20191104-00149518/

その結果、NEXCO東日本側からは会社側の改善が見られないなら最悪契約の見直しを求める可能性も提示したそうです。

この件に対して清原氏が「従業員に対する冷たい対応が改善されなければ、そうなっても仕方がないでしょう」と発言すると、岸氏は「経営者が変わったばかり。冷たいかどうか決めつけるのは間違っている」と猛反発。

おかしいですね。つい先程まで、まともな情報ソースを提示することなく、加藤氏への批判を重ね、喧嘩両成敗だと決めつけていたのは貴方ではありませんか?

しかしながら、スタジオ参加者の方々は岸氏と同意見らしく、「加藤さんは経営者になってみるのもいいんじゃないのかな? きっと見方が変わるよ」(ひろみ氏)、「誰が身銭を切ってるかっていうこと」(甲斐)と、会社側に利があるというスタンスを貫きます。

これを受けて坂上氏は「昨今は、何かといえば『弱者の方々にファースト! ファースト!』になってるけど、ケースによっては『ちょっと違いますよ』ってことにならないと、本質からズレていきますよね」と発言。本質とは何かについては曖昧に濁していましたが、要は会社の利益ということですか?

加藤氏がネクセリア東日本へ直訴した件について、高橋氏も「私がフジテレビを首にされそうになったからって、民放連に訴えるなんてことはできない」と批判的。貴方と加藤氏では就職した際の事情も、会社に対する思い入れも、退職後の生活環境についても事情が異なるので、全く参考にならない気がしますがどうなんでしょうね。

まぁ一般論として言わせていただくなら、余裕のある生活が約束されているなら会社を首になったところで困らないでしょうね。

さて、スタジオ側はケイセイ・フーズ擁護一色ということで終わりそうですが、この騒動はどのような解決を見るのでしょうか。