sangak’s diary

【テコンドー協会騒動】高橋真麻「金原会長の決断は熟考の末だと思う」

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テコンドー協会現理事が総辞職「いい選択」金原会長(日刊スポーツ)
https://www.nikkansports.com/sports/news/201910280000405.html

混乱が続いている全日本テコンドー協会の臨時理事会が28日、都内で行われ、金原昇会長が現理事の総辞職を提案し、決議された。

一連の問題についての検証や、新たな理事の選任については検証委員会が立ち上げられ、今後約1カ月かけて全理事とヒアリングを行い、決定する。検証委員のメンバーは弁護士の境田正樹氏やJOC理事の山口香氏ら外部有識者4人。

(以上、記事より抜粋)

これまで総辞職を否定してきた金原会長の突然の心変わりに関して、協会の内外から不信感が出ているそうです。

それに対して、フリーアナウンサー高橋真麻氏は「私はどちらの味方でもない」と前置きしたうえで、「金原会長としては自分なりに努力してきたと思うんですよ。それが、岡本(依子)副会長とか高橋(美穂理事)さんとかが突然独裁だといい出し、何の具体的な対案もなく総辞職だといい出したので困惑されたと思うんですよね。でも世間からテコンドー協会が悪いイメージをもたれてしまったからには、一度総辞職という決断をしても不思議じゃない。私は唐突という印象はないですね」と、会長が翻意したことに理解を示しました。

一見、公平中立な意見のように思われるのですが、いくつか疑問があります。

第一に「突然独裁だといい出した」というのは、どういうことでしょうか? 自分が聞きかじったところによれば、テコンドー協会内部における「独裁体制」は長年続き、それに対する不満が選手たちからも出ていて、何度も改善要求を出したが実行されず、ずっと不満や鬱憤が蓄積されていたと聞いております。

ですが、高橋さんのお言葉によると今回の騒動の直前に突然「独裁」批判が起きたことになっています。これはいったいどっちが正しいのでしょうか? 高橋さんのお話ぶりだと、相当教会内部のことや騒動の経緯についてだいぶお詳しいようですが、岡本副会長と高橋理事がどのような経緯で、どのような発言をされたのか正確にご存知なのでしょうか? だとしたらテレビの前でちゃんと説明されたほうがよいのではないでしょうか?

そのほうがテコンドー協会のためになると思います。

【暴言ゴルファー騒動】竹田恒泰「利用者に『死ね』とまで言わせた責任は副支配人にある」

笑えるほどたちが悪い韓国の話

選手の不適切発言問題に小林浩美会長「協会として責任を感じてる」 処分は未定(exciteニュース)
https://www.excite.co.jp/news/article/ALBA_138875/

クラブハウス風呂場には、昨年までタオルが置かれていたが、マナー悪化により今年からタオルは置かず。このことにある選手が「なんで置いていないのか」とスタッフに詰めより、出す出さないの押し問答のすえに「頭が固い。死ね」と言ったとされている。
この報道を受けて小林会長は「まだ事実確認をしている段階なので、途中の段階では詳細は話すことはできません。選手名も事実関係を確認できていない以上、話せません」と前置きした上で、「不適切な発言があったことは事実です。本日私からも関係者にお詫びいたしました」とコメント。「あってはならない発言です。早急に対応したい。協会として責任を感じています。とても大きな問題です」とした。

この一件は本日の『ゴゴスマ』でも報道されました。

まず冒頭、アナウンサーの石井亮次氏は、いつもの軽快な語り口調で事件の経緯が語り、問題の女子ゴルファーの対応について厳しく批判。

ところが、コレに対してスタジオの参列者たちの反応は鈍く、お笑いタレントの大久保佳代子氏やタレントでファッションモデルでもあるユージ氏は「副支配人の対応にも問題があったのでは?」「タオルくらい貸せばいいのに」と、暴言を受けたとされる副支配人の行動に疑問を呈します。

さらに政治評論家の竹田恒泰氏は「暴言は言語道断だが、副支配人にも落ち度があるはず。『死ね』とまで言わせた責任がある」と副支配人の対応を厳しく弾劾。

司会の石井氏が「この日は、一般のお客と違って、大会の会場としてゴルフ場を使わせてもらっている側ですから」と宥めますが、「貸し出してるといってもボランティアじゃないでしょ? お金を受け取ってるはずなんだから求めに応じたサービスをすべき」と譲りませんでした。

サービスは契約外なのか?

自分には今回の件で「お金をもらっている」ということに竹田氏がこだわられる理由がよくわかりませんでした。タオルの貸し出しの有無は事前に契約で決まっていたことであり、使用料金もそこに含まれているはずです。なぜ「お金を受け取っている」という点をもって、事前の契約を越えた過剰なサービスに従う義務を負うのでしょうか?

「言い方の問題」といいますが、それこそ今回の報道では分からないことであり、「かも知れない」という憶測をもって副支配人の責任を追求し、喧嘩両成敗的な流れにもっていくのはアンフェアではないでしょうか。

さらに竹田氏は「この件をマスコミにリークするあたり、副支配人も普通じゃない」と、さも副支配人がマスメディアに対して騒動を拡散したかのように言い立てていましたが、その直後、司会の石井氏が「この騒動のリーク元が不明です」とたしなめており、これは明らかに事実無根のようです。

「中立」気取りの憶測と邪推

「片方の言い分だけをうのみにしない」という姿勢は正しいと思うのですが、憶測や邪推をするようでは説得力に欠けると思います。何が正しいか分からないのであれば「コメントは差し控えます」の一言でよいのではないでしょうか? この後、騒動の詳細が明らかになり、もし副支配人の「無実」が証明された場合、批判的な言動をされた方々はカメラの前で自分の言動についてちゃんと謝罪できるのでしょうか?

他人に「契約外のサービス」を要求するのであれば、ご本人にもそのくらいの「サービス」精神は持っていただきたいものですが。

【養育費不払い者氏名公表】南美希子氏「男には『親になる』という意識をもたせるべきだ」

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明石市が養育費「泣き寝入り」救済条例を検討 市が支払いを命じ、従わない場合は氏名公表も(毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20190917/k00/00m/040/085000c

 兵庫県明石市は、ひとり親が離婚相手から養育費を受け取れず、「泣き寝入り」して子どもと困窮するのを防ぐため、市が離婚相手に養育費の支払いを命じ、従わない場合は氏名を公表する制度の検討を始めた。来年4月の条例施行を目指す。
(以上、記事より抜粋)

 この話題、本日の「バイキング」でも取り上げられていました。
 兵庫県明石市泉房穂市長は、会見ではずいぶんと熱弁を奮っておられてましたが、これがどれだけ実効性があるか疑わしいですね。そもそも名誉毀損に当たらないのでしょうか? 不払いというのはあくまで家族間の問題では? そこに行政が介入してよいのでしょうか? 「不払い」という訴えに対して、どこまできちんと調査するのですか?
 例えば、養育費を受け取っていながら、相手方に恥をかかせたいと思って行政に訴える者や、そういって相手を脅迫する者も出てくることは想像に難くないわけですが、市長はそういった事柄にたいして完璧に対応できると自信があるのでしょうか?
 仮に冤罪被害がでたときはどのような対応をするのでしょうか?

子供のためといいながら

 さらにいえば、離婚後に問題になるのは養育費だけではありません。「親権は母親有利」という男女差別がまかり通っていることや、親権を持ったがわの独断で子供との面会が禁止されてしまうといったことも、よく聞かれています。もし市長が本当に「子供のため」と考えているのであれば、こういった案件にもきちんと対応すべきではないのですか?
 養育費の取り立てを厳しくするのであれば、こういった部分にもきっちり対応していくべきだと思います。
 会見を見る限り、市長はかなり冷静さを失っているように感じました。「もしかして身内に似たような状況の人がいて、その報復的な感情から立場と権力を利用しているのでは?」と そう邪推したくなるほど感情的でした。
 いい年した大人であり、公人なのですから、もう少し冷静になってもらいたいものですね。あなた方のやることは、すべて税金だということをお忘れなく。

専門家も目をそらす「父子家庭」

 番組に出演された社会学者で武蔵大学社会学部教授の千田有紀氏は「ホームページに掲載するだけならお金はかからない」とおっしゃっておられましたが、その記載をする人は無料ボランティアなんですか? 違いますよね? また上記の通り報告内容について調査するとしたらそれだけコストがかかります。まさか懸念したように、自称被害者の言うがまま発表すればいいと思っているのでしょうか? だとしたら恐ろしい話ですね。

 あと番組見ていて気になったのは「養育費払わない=元旦那」、「子供を育てている=元妻」という、母子家庭前提で話を進めていることですね。これもまた男女差別的な偏見といっていいでしょう。世の中には父子家庭が存在しますし、女性側が不倫の末に家族を捨てて身をくらますということもあります。

 番組に出演したフリーアナウンサーの南美希子氏に至っては「虐待問題もふくめて、男には『親になる』という意識をもたせるべきだ」と、「養育費の不払いは男であり、男は子育てに関する意識が甘い」という偏見を公言しておりました。養育費の不払いは女性側でも起こりうることですし、母親の虐待問題も何度も世間を騒がしております。にもかかわらず、このような差別発言を堂々とする人間が、マスメディアの中にいることに呆れるばかりです。

 少し前、「父子家庭は、母子家庭に比べて行政の保護を受けられない」と聞いたことがあります。その後、行政の現場がどのように変化しているかわかりませんが、「離婚後の子育て」として母子家庭を前提とした偏見が依然として残っていることは明らかです。
 泉市長にはそのあたりのことがちゃんと頭にあるのか、はなはだ疑問です。

【SSストライキ騒動】安藤優子氏「社内の問題で客に迷惑をかけないで。騒動は働時間外でやって」

ブラック企業 日本を食いつぶす妖怪 (文春新書)

営業停止の佐野SA、交渉ないまま社長会見に不信感(日刊スポーツ)
https://news.nifty.com/article/domestic/society/12168-08160009/

東北道・佐野サービスエリア(SA)上り線のフードコートと売店を運営する、栃木県佐野市のケイセイ・フーズの従業員がストライキを起こし、営業が14日未明から一斉にストップしている問題は、翌15日も従業員のストが終わらないまま、1日を終えた。
(以上、記事より抜粋)

本日放送のフジテレビ『直撃LIVE グッディ!』でもこの話題がとりあげられていました。

スタジオ内で喧々諤々の意見がかわされたあと、最後はニュースキャスターの安藤優子氏の「社内のことと社外のことはきっちりわけて、労働時間外でやってほしい」と言う言葉で締めくくられました。

この発言には、個人的にちょっと疑問がありました。

安藤さんのおっしゃることを翻訳すると、「どれだけ会社の待遇に問題があろうとも、一度、社員となったら営業時間内は不満を忘れ、顧客のために全力をあげ、会社の利益向上のために働け。文句があるならプライベートな時間を犠牲にしろ」ってことですよね?

これ、ブラック会社の言い分そのものな気がするんですけどどうなんでしょう。

今回のストライキにつきましては、法的な問題があるそうで、その点については当事者の方々も反省をされているです。

ですが、会社の待遇に関して不満がある場合に「顧客のために我慢しろ」というのは、度が過ぎているのではないでしょうか? 会社員や従業員は奴隷ではありません。なぜ自分の権利を犠牲にしてまで「顧客のため」に自分を犠牲にしなければならないのでしょうか?

なんといいますか、安藤氏のご発言には「お客様は神様」という思想が根底にあるような気がしてなりません。

【野犬問題】山路徹氏「行政の対応には合理性がない」

人はなぜ不倫をするのか (SB新書)

山口県周南市で「野犬」目撃多数 エサやりが原因と言うが...県や保健所、学校に対策を聞いた(J-CAST
https://www.j-cast.com/2019/07/02361538.html?p=all

周南市環境政策課の生活衛生担当者は、野犬増加の問題があることを認めたうえで、市の公式サイトや広報紙から注意喚起を行っているという。また増加の原因には「むやみなエサやり」が横行していることがあると述べ、「そのため野犬が自然繁殖してどんどん増えてきた」と答えた。「ここ数年で野犬が増えてきた」のが市としての実感だという。
(以上、記事より抜粋)

先日も取り上げたこの話題。
本日放送のTBS番組『ゴゴスマ』では、コメンテーターの山路徹氏が現地に赴いて取材した内容を語っていました。

山路氏によると、ボランティアの方々が犬の立場に立って行動しているのに対して、行政側は「数を減らすこと」だけ躍起になっていると批判。

さらに「餌やりを禁止すれば犬たちが空腹になる」、「行政の罠は危険。鉄板に挟まれた犬は死ぬ。野犬に慣れているボランティアと協力して無理のない捕獲を」と、行政側の対応には合理性がないと断言します。

批判するなら口先ではなく効果的な行動を

現場に行ったこともない素人の感想では、餌やりを続ける限り犬は繁殖を続けるでしょうし、山路氏のいう「無理のない捕獲」とは具体的にどのような方法なのかも番組を見ている限り伝わってきませんでした。

仮に、1~2年と時間のかかるものであれば、その間に犬はどんどん増えていくのではないでしょうか? 雪だるま式に増える借金のようなものではないのでしょうか?

行政のやり方を批判するのであれば、曖昧な言葉でごまかすのではなく、具体的かつ実現性のある提案をすべきではないでしょうか?

他方、捕獲した犬の処分を巡っても、山路氏は最終的に殺処分を考える行政に対し、「野犬は寿命が短い。5~6年で亡くなるから緑地公園にシェルターを作るべきと主張しているが、行政はまったく耳を貸さない。合理的な反論がない」といっています。

野犬の死亡年数が短いという根拠がわからないのですが、それって要は飼い犬に比べて生活環境が悪いからということですよね? だとしたらシェルターで保護した場合、その寿命は伸びるのではありませんか?

そしてそうしたシェルターを作るお金はどこから出てくるのでようか? 維持管理するためのお金は? なにか問題が起きたときに責任をとるのは誰でしょうか? 行政がこうした事柄を決めるだけでも多くの日数がかかりますよね? その間、野犬たちをどのように扱うのですか?

何より、山路氏はその間何をされるのですか? ぼーっと見てるだけですか? 実際の努力は行政に押しつけるのですか? 違いますよね? ちゃんと貴方も身銭を切って、犬の数を減らすためにこれから現地で努力をされるのですよね?

「減らしたくない」から増えるままにしていい?

また同番組内では、コメンテーターの女性が「この子(犬)たちは、昨日今日で増えたわけじゃない。ずーっと長い時間をかけて増えてきた。減らす場合もそれなりの日数をかけるべき」と言ってますが、日数をかけて増えた原因はなんでしょうか? 餌やりを続けてきたからではないのですか? 増やした側への責任追及はしなくていいのですか?

犬猫の殺処分問題に関しては、実際に汗水流して苦闘を重ねている方々がいる一方、そういう篤志家たちの努力を盾にして、自分は何もしないくせに感情的にわめき散らす人たちがいるような気がします。

山路氏はどっちのタイプなんでしょうか?

山路徹氏 福島原発20キロ圏内に自ら乗り込み犬猫救出中(NEWSポストセブン)
https://news.biglobe.ne.jp/entertainment/0411/sgk_110411_1363736563.html

あの不倫騒動以来、すっかりタレント転身したかと思われていた戦場ジャーナリスト山路徹氏(49)が新たなプロジェクトを開始した。
(中略)
山路氏をよく知るジャーナリストがいう。
「山路さんは“目の前の小さな命を救えないような社会が人間を救えるとは思えない”“私は取材者である前にひとりの人間です”といって、辛抱強く活動を続けています。でも、いかにもオンナ受けしそうな目の付け所は確かに彼らしい(笑い)」
(以上、記事より抜粋)

こちら2011年のものです。
仮に女性ウケを狙ったとしても10年近く活動されているのは立派だと思います。
できればその愛情を犬猫だけでなく、人間社会にも向けていただけるといいですね。

【山口県野良犬問題】安藤優子氏「行政は餌やりを禁止するのではなく、有志の餌やりグループと連携すべき」

ひるまない (Grazia Books)

 

山口県周南市で「野犬」目撃多数 エサやりが原因と言うが...県や保健所、学校に対策を聞いた(J-CAST
https://www.j-cast.com/2019/07/02361538.html?p=all

周南市環境政策課の生活衛生担当者は、野犬増加の問題があることを認めたうえで、市の公式サイトや広報紙から注意喚起を行っているという。また増加の原因には「むやみなエサやり」が横行していることがあると述べ、「そのため野犬が自然繁殖してどんどん増えてきた」と答えた。「ここ数年で野犬が増えてきた」のが市としての実感だという。
(以上、記事より抜粋)

このニュースが本日放送のフジテレビ『グッディ』でも取り上げられていました。

番組で行政の対応と餌やりグループの主張が紹介されたあと、ニュースキャスターの安藤優子氏は「市側の対応も、ただ『餌をやるな』だけでは、その先が見えない」と行政の対応を批判。

 

マルチタレントの高橋克実氏も「映像を見ると車が近づくたびに犬たちが寄ってくる。それは彼らがお腹が空いているわけでしょ? 『餌をやるな』というけど、空腹のままにしておけというの?」と安藤氏の意見に賛同。

 

 

番組内で紹介された餌やりグループの主張は「行政が対応しないから餌をやっているだけ」とのこと。餌を食べた犬が繁殖を繰り返せば、彼らのいう「可哀想な犬」が増えるだけなので、餌をまくお金があるなら、一匹でもおおく去勢手術させたほうがよいように思うのは気のせいでしょうか?

 

番組では、「行政も餌やりグループも『野良犬をゼロにする』という目的はいっしょ。行政側は彼らと対立するのではなく協力体制を作っていくのが一番大事なのでは?」という安藤氏の言葉でコーナーが締めくくられました。

 

安藤氏の中では、「法律を守るだけで対応の遅い行政」よりも、「崇高な意思のもと法律に縛られることなく餌やりを続けるグループ」に理があると考えているようですね。他の方々の意見もうかがいたいところです。

【ミツカン暴言】安藤優子氏「大企業のトップが理由もなく罵倒するはずがない。大輔氏に問題があるはず」

ひるまない (Grazia Books)

お酢ミツカン”でお家騒動 娘婿が実名告発
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190529-00012094-bunshun-bus_all

中埜家にお家騒動が持ち上がっており、それはミツカン本体をも巻き込むほどにエスカレートしているという。
「すべては私を家族から追い出し、妻や息子と引き離すために画策されたことです」
 そう和英氏を告発するのは中埜大輔氏(38)。和英氏の次女で、次の当主と目される聖子氏(40・ミツカングループ専務)の夫だ。
(中略)
 大輔氏は2013年、聖子氏と結婚し、中埜家に婿入りすると同時にミツカンに入社。だがほどなく、和英氏と妻の美和副会長から、些細なことで叱責されるようになったという。誤解を解くために直接話したい、と申し入れたら「私と直接話がしたいと言える立場か!」と突き放された。そして結婚1年後、ミツカンを退職せよとの勧告を受けた。

(以上、記事より抜粋)

 この件に関して、『直撃LIVE グッディ!』のニュースキャスターの安藤優子氏は「この方がどういう仕事をしているのか出てこないので、代表の方が、まったく理由もなく怒るとは思えない。なんかあったんじゃないですか? (無能な人間に対して)ちゃんと仕事してくれよ、という思いがあるんじゃないんですか? だからこそ叱責した部分があるんじゃないですか? これは想像ですけど」
 同番組に出席しているマルチタレントの高橋克実氏も「これだけの会社のトップが激昂するだけの理由があると思いますよ。一方的に大輔さんという方の意見しか出てないですよね? (罵倒に値する)なにかがないとこういうことは起きないと思いますよ」と賛同。
 「一方の意見しか出てこない」といいつつ、「罵倒されるだけの理由があったのでは?」とミツカン側を擁護するのはいかがなものでしょうか。「まだ判断できない」で済ませばいいのものを、さも大輔氏側に原因があるかのように言うのは、これは邪推の域に達するものではないかと思います。
 ミツカンといえば多くの番組でCMが流れていますが、スポンサーに対して忖度しているのでしょうか?
 そもそも、お二人は大輔氏の勤務態度に論点をそらしていますが、ここで問題になっているのは、8代目当主である中埜和英氏の言動ではないのでしょうか? 生まれたばかりの孫を自分の養子にするよう迫るなど、現代の感覚では到底ありえないと思います。なぜ安藤氏、高橋氏のお二人は、まずそこに言及しなかったのでしょうか?

個人の権利より企業の存続?

 こうした中埜家の常軌を逸した空気に対して、経済ジャーナリストの松崎隆司氏は「8代に渡って会社を続けていくのは大変なこと。続けていくからには、当然、その家の守るべき掟があって、外から来た人は戸惑うだろうが、守っていかなければならない」と擁護。時代錯誤な意見には首をかしげることばかりですが、とりあえず松崎氏は、いつの時代の方なのでしょうか? 今が令和ということをご存知ないのでしょうか?
 昨今、DVやモラハラなど家庭内のトラブルも大きく報道されるようになり、前時代的な封建的家庭観は批判の的になっていますが、この件も同様だと自分には思われます。松崎氏は、もし本件の妻と夫の立場が逆でも、まったく同じことを言えるのでしょうか? 妻に「夫の家のしきたりにしたがうべき」といい切れるのでしょうか?
 同番組に出演していたアカペラグループRAG FAIR土屋礼央氏も、「(養子縁組について、大輔氏は)奥様と相談した上で提出したんですよね? それでも不満があるなら家を出ればいい。出なかったという選択は(最終的に受け入れたということでは?)」とミツカン側を擁護。これまたずいぶんとアクロバティックな意見で、つまり「妻が同意していれば夫の意見はどうでもいい」ということなのでしょうか?
 「本当に嫌なら義家族と縁を切るはず」というのも無責任な発言に思えます。家族と縁を切るというのは大変な問題ですし、大輔氏にとっては仕事や住居を失うことになります。その決断をしなかったからといって「受け入れたんだ、いまさら文句言うな、自己責任だ」というのは、あまりに乱暴に感じられます。
 こういう主張が許されるなら、家庭内のDVやモラハラだって「受け入れていたのだから自己責任」で終わってしまうのではありませんか? 「ギリギリまで追い詰められるまで言い出せなかった」という被害者の苦しみを理解するつもりがないのでしょうか?
 さらに、安藤氏は「養子縁組したところで、実際に息子を取り上げるわけではないのでは?」と徹底してミツカン側に好意的な解釈をし、松崎氏に至っては「昔からの政治家や財閥ではあったことだと思います。娘さんも、家を守るために結婚したというのはあると思います」と、またまた時代錯誤なコメントを発していました。

唐突な同情論で幕引き

 こうした違和感だらけの主張を見ていて「どうやらフジテレビは番組をあげてミツカン側を擁護するつもりなんだな」と思っていたのですが、CMが明けるや否や状況は一変。CM開け早々、大輔氏が配置転換されたこと、妻から離婚調停を提出されたことをキャスターが早口で紹介し、安藤氏は「子供から引き離されるというのは、父親としては大変つらいものだというのは分かります」と、一転して大輔氏に同情するコメントを発し、その直後、同コーナーを終了しました。まだまだパネルには紹介していない情報もあり、まるで足早に撤退するかのような幕引きには違和感がありましたが、スポンサーか視聴者から苦情でもあったのでしょうか?