sangak’s diary

南美希子「男はしょせん雄」

「死ぬまで一緒に」東京フィル“ドラクエ指揮者”が“連続フェイスブック不倫”(文春オンライン)
https://news.yahoo.co.jp/articles/530f2c3dec6e9683b41bd8bec44e95576712ccff

1911年に創設された日本最古のオーケストラ、東京フィルハーモニー交響楽団。そのレジデントコンダクター(正指揮者)としてタクトを振るのが渡邊一正氏(54)だ。
(中略)
渡邊氏の所属事務所は「福島さん、松本さんと関係を持った事実は認めておりますが、双方とは一時的な関係であり、その後のお付き合いはないとの認識を持っております。本人の行動でご関係の皆様にご迷惑をおかけしましたことは、本人もたいへん反省しております」と回答した。
(以上、記事より抜粋)

 ここ数日、 クラシック音楽業界を中心に騒がれている大スキャンダルだそうで、本日のフジテレビ『バイキング』でも大きくとりあげられていました。

 個人的にはこうしたスキャンダルにさほどの関心はなく、むしろ番組を見ていて気になったのは、とあるコメンテーターの発言でした。

 番組に出演していたフリーアナウンサー東京女学館大学客員教授の南美希子氏は、同ニュースについてコメントを求めたられた際、「男は人間の形をしているけど、しょせん雄(セックスのことしか考えてない)」と発言し、渦中の人である渡邊氏を批判しつつ、その被害にあう女性たちへの警告を発していました。

 私は、この発言が引っかかりました。

 この南氏という方が、これまでどれだけの多くの男性と親密な関係になってきたか知りませんが、何を根拠に「男はオス」などという確信を持つに至ったのでしょうか? まさかご自身の体験だけをもって男性全般を、まるで「理性のない獣」であるかのように断言したとは思えませんが、ではいったいどんな科学的なデータをお持ちなのでしょうか?

 もしそうした科学的なバックボーンもなく、上記のような発言をしたとするなら、根拠なくすべての男性を獣扱いしたことになり、重大な性差別発言といわざるをえません。

 また、この南氏の発言は「雄でないものは男ではない」とも受けとれるわけで、そうなると雄、すなわち「生殖機能を持たない者」は「男ではない」ということになります。南氏ご本人にそのような意図があったかどうかは不明ですが、もしあったとするなら、これは性同一性障害に苦しむ方々への差別であり、偏見ということになります。

 さらに南氏は、渡邊氏に対して「指揮者としてはランクが高いのかもしれませんが、男としてはランクが低い」ともおっしゃっておられましたが、この場合の「男」とは、いったい何を指すのか。なぜ「人間」では駄目だったのか。疑問は深まるばかりです。