恵方巻きは資源の無駄遣い?
愛と狂瀾のメリークリスマス なぜ異教徒の祭典が日本化したのか (講談社現代新書)
- 作者: 堀井憲一郎
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2017/10/27
- メディア: Kindle版
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●恵方巻き、早くも大量廃棄 店頭に並ばないケースも…(朝日新聞DEGITAL)
https://www.asahi.com/articles/ASL214VDCL21UTIL01L.html
3日午後、神奈川県相模原市の「日本フードエコロジーセンター」には恵方巻きや、そのためとみられる具材が大量に運び込まれていた。普段のご飯ものと比べて2倍ほどの量。例年、節分の頃には恵方巻き関連の食材が増えるという。ここで処理され、豚の飼料となる。
高橋巧一社長によると、こうした廃棄食品は店頭に並ぶことすらなく、食品工場から直送されていることが多い。コンビニなどは販売傾向などを考慮して発注しているが、「不足しないよう、工場側は多めに作る必要があり、大量に余ってしまうようだ」という。
(以上、記事より抜粋)
この恵方巻きという風習、ここ数年で急に広まったような印象なんですが、気のせいですかね。少なくとも自分が子供の頃は、幼稚園でも小学校でも、2月の行事といえば節分くらいしか記憶にありません。
マスコミが盛り立てようとしている一方、正式な由来についてはほとんど聞いた覚えがありません。ちょっとネットで検索してみたところ次のような記事が出てきました。
●恵方巻きのルーツは関西。そして由来は…(ぐるなび)
https://r.gnavi.co.jp/food/sushi/ehoumaki/ehoumaki_04.html
恵方巻きは、江戸時代から明治時代にかけての大阪の花街で節分をお祝いしたり、商売繁盛を祈ったりしたのに始まったといわれています。花街で商人や、芸子たちが節分に芸遊びをしながら商売繁盛を祈り、食べたようです。名前も恵方巻きという名前ではなく、「丸かぶり寿司」や「太巻き寿司」と呼ばれることが多かったようです。「丸かぶり寿司」も「太巻き寿司」も七福にちなんで、7つの具を入れて巻くので、7つの具を入れるのが基本になったようです。
(中略)
1989年に、某コンビニエンスチェーンが広島県で太巻きを売りだしました。そのコンビニエンスチェーンでは、売り出す際に、「恵方巻き」と名前をつけ、販売を始めたというのが恵方巻きという名前の始まりの強い説です。その後、あっという間に恵方巻きは全国に広がり、コンビニエンスチェーンのみでなく、デパートやスーパーマーケットでも必ずと言って見られる食品になりました。
(以上、記事より抜粋)
これによると古来の民間行事というものではなく、一地域で行われていた酒の席での余興みたいなものみたいですね。現代でいえば「一気飲み」みたいなものでしょうか。
だとしたら、わざわざ全国規模でやる必要なんてないんじゃないですかね? むしろ、こういう起源を知ると、子供にはやらせないほうがよいのではとさえ思うのですが、どうでしょうか? だいたい、これだけ大きな物を丸かじりするっていうのが行儀よくないし、危険だと思うんですよね。お餅を食べるときだって、小分けにして食べるよう注意されますよね?
縁起物とはいいますけど、その由来自体、ただのお遊びだったわけでしょう。むしろ、バレンタインチョコと同じで、特定の業者によるキャンペーンという色合いが強いわけで、興味のない人間にまで押し付ける必要はないと思います。
↓なお、こんな記事もありました。