sangak’s diary

やくみつる氏「最近の相撲ファンはレベルが低い。具体的な改革案もないのに騒ぐだけ」

 

勝手に大相撲審議会

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●「文句があるなら自分でやってみろ」理論

 今日放送の『バイキング』では、相撲理事長選に関する相撲ファンのアンケート結果を発表。貴乃花親方が多数票を集め、実際の結果と世間とのズレが明らかになりました。
 これに対して、タレントで同番組MCの坂上忍氏から意見を求められた漫画家で好角家やくみつる氏は「ファンの方々は改革案があるわけでもないのに好き勝手いってる」と世間の声を批判、「ファンの方々に改革の妙案があるならぜひ聞かせて欲しい。僕にはないですよ、妙案なんて」と、改革を叫ぶ相撲ファンに具体案を求めました。
 これを聞いたとき激しい違和感をいだきました。
 不祥事を重ねているのは角界で、それを容認してきたのは相撲協会です。そして理事会は、その相撲協会を管理・指導する立場にあり、それによって高額な報酬を得ているわけです。
 当然のことですが、角界の体質に関して、相撲ファンには何の権限も責任もありません。
 にも関わらず、なぜただのファンが改革案を出さないといけないのでしょうか? 改革案を構築するのは、理事会の義務であり仕事ですよね? そのためにいるのではないのですか? 義務を果たせないというのは怠慢であり、能力がないのなら辞任すればいいのです。
 協会側の義務を棚上げしておいて、なぜファンに押し付けるのか。やく氏の言ってることはただの逆ギレであり、筋が通ってないと思います。

 

●隠蔽&暴力体質の角界がマナーを語る

 坂上氏も唖然として言葉が出ないようすでしたが、やく氏は続けて、「ファンの人には習熟してほしい。表面的な反応をするのはいいけど」と定見もなく騒ぎ立てるファンに苦言。「お客さんのレベルが下がっている。お客さんを教育をしなきゃいけない時期だったのに、それを言い出せない空気になってしまったのが残念」と、観覧マナーの低下を批判しました。
 ファンの習熟云々をいうのであれば、それ以前に角界自体が未熟すぎるわけですが、やく氏はいったい何をいってるんでしょうね。そもそも観客にマナーを徹底させるのは運営側の義務でしょう。Jリーグでもプロ野球でも、つねにそれを課題にしてきたはず。なぜ、ファンからの批判が増えているこの時期に、こんなことを言い出すのか。まるで「騒いでいるファンが悪い」と言わんばかりであり、ただ論点をそらしているだけにしか思えません。

 

角界の体質改善が進まないのは角界に甘すぎる文部科学省にも原因が?

 かように、角界に関してはおおむね現状維持を望んでいるやく氏ですが、改革すべき事柄として「一番手を付けなければならないのは年寄株の取引禁止。公益財団法人の地位が億単位で売買されているのは異常。一部の人間が私物化している」と断言。「いつ、気難しい文科大臣が現れて、この点につっこまれたらやばいですよ」と苦言を呈しました。

 

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