sangak’s diary

アリバイ証明後に犯行現場と時間が変更されるなんてアリ?

裁判官が日本を滅ぼす (新潮文庫)

栃木女児殺害
検察側の訴因変更許可 犯行場所と日時(毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20180330/k00/00m/040/126000c

 栃木県日光市(旧今市市)の小学1年の女児(当時7歳)を殺害したとして殺人罪などに問われ、1審で無期懲役とされた勝又拓哉被告(35)の控訴審第7回公判が29日、東京高裁であった。藤井敏明裁判長は、従来より殺害の場所と日時を広げる検察側の訴因変更請求を許可。
(中略)
 許可されたのは、検察側が従来の起訴内容に予備的に加えるとした訴因変更請求。殺害場所は「茨城県常陸大宮市の林道」から「栃木県か茨城県内とその周辺」、日時は「2005年12月2日午前4時ごろ」から「(下校中の被害者が同級生と別れたとされる時間を起点とした)同1日午後2時38分ごろから同2日午前4時ごろ」に広がった。
(以上、記事より抜粋)

 え? よく分からないのですが、裁判が始まったあとに、訴えの内容が変更されたということですか? じゃあ、逮捕したときの逮捕状はどうなってしまうのですか?
 っていうか、そんなことができるなら、被告のアリバイが証明されたあとも、延々と日時を変更し続けることができますよね? そんなことが許されてよいのですか?

 作家の大石英司氏は、自身のブログで、この件について痛烈に皮肉られています。
「ひでぇ! 裁判所から、その立証は弱いから何とかしなさいと、異例中の異例の指摘をされて、
 で出て来たのが、殺した場所も時間も変えマスタorz、とか。欧米なら間違い無く公訴棄却になっている案件です。
 一度掴まえても、怪しい所があったら被告人の利益にするのが近代司法。
 一度掴まえたら、多少の不合理さには目を瞑って何が何でも有罪に持ち込むのが日本の裁判。」
(以上、ブログ「大石英司の代替空港」http://eiji.txt-nifty.com/diary/より抜粋)

浜渦武生元副知事らを不起訴処分 東京地検特捜部、百条委偽証問題で(産経新聞

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180330-00000547-san-soci

 豊洲市場(東京都江東区)の移転問題を検証する都議会の百条委員会で偽証したとして、地方自治法違反罪で告発された浜渦武生元都副知事ら2人について、東京地検特捜部は30日、2人を不起訴処分とした。

(以上、記事より抜粋)

 

 一方こちらはあっさり無罪放免だそうです。もちろん、正当な理由があれば、不起訴処分が当然んだと思います。まったく問題ありません。

 ですが、被告が一般人の場合は起訴理由を変更するという非常識な手段に訴えておいて、地位のある人物にはそういう手段を使わないというのは、どうにも露骨な印象を受けますね。

 公文書の改ざんといい、こんなことがまかり通るようでは、国際社会に対して「日本は近代化が遅れている」という印象を与えませんかね?

 

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