sangak’s diary

【セクハラ問題】初回相談料30分、5000円はお手頃価格?

弁護士の格差 (別冊宝島)

テレビ朝日財務省に抗議文「セクハラが相当数あった」(朝日新聞DEGITAL)
https://www.asahi.com/articles/ASL4M763XL4MULFA048.html

 本日も『ひるおび』では、こちらの特集が組まれていました。
 番組内では、財務省がセクハラの定義について人事院規則を持ち出した件にふれ、元裁判官・国際弁護士の八代英輝氏は、「あえて人事院規則をもってきて、『セクハラではない』というのは、非常に姑息な印象を受けますね。さらに、人事院規則(の解釈)としても間違っています。『そこ(規則)に挙げられているもの以外はセクハラではない』とは書いていないんです」と、あいかわらず傲慢とも思える財務省の対応を批判。
 ニューヨーク州弁護士で元財務官僚の山口真由氏も、自身の経験をふまえ「仕事を始めたばかりの頃は、『みんなどう思うだろう』と考えていたが、いつの間にか『国民はどう思うだろう』と考えるようになった。その『国民』の中に自分が入ってないと気づいて慄然とした」という主旨の話をされ、財務省という場所が、いかに一般社会とずれた認識の世界であるかを語りました。

ズレているのは財務省だけか?

 一方、スタジオ内の発言で気になることも。
 広義のセクハラ問題について考えるコーナーで、弁護士の森山裕紀子氏は「女性は、男性に比べて空気を読んでしまうので、セクハラを受けても『ここは私が我慢すれば』と思ってしまう」と発言されました。
 この「女性は男性より空気を読む」というのは、いったいどんな根拠があるのでしょうか? 残念ながら、スタジオではその発言の根拠となるデータが提示されませんでした。科学的な根拠がない場合、これは男女差別に該当すると思いますので、誤解を招かないよう、きちんとした調査データをご提示いただきたかったですね。
 また「セクハラを受けたとき弁護士に相談しようと思ったが、相談料が高すぎて断念した」という意見がでた際、森山氏は「初回の法律相談30分5,000円なので、それほど高くないと思います」とコメントされていましたが、「30分5,000円」って高くないのでしょうか?
 今、日本の平均時給は798円、最も安い高知が693円、最も高い東京でも907円だそうです。単純計算で、30分の賃金はその半分ですよね。
 それをふまえて、30分5000円が高いかどうかというと、個人的にはお高めかなぁと思いますね。しかも、セクハラ相談って一回では終わらないですよね? それを思うと、森山氏のご発言は、若干、庶民感覚からずれているように思うのですがどうでしょう。