【塀のない刑務所】法務省、保釈中の被告逃走の続発にも「まったく問題ない」
容疑者確保受け上川法相が謝罪、“塀のない刑務所”処遇検討へ(TBS NEWS)
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3356254.html
平尾容疑者の身柄が確保されたことを受け、上川法務大臣が臨時の記者会見を行い、謝罪しました。
「向島の皆様の平穏な日常生活に大きな影響を与えてしまったことについて、誠に申し訳なく思っております」(上川陽子 法相)
平尾容疑者が逃走した刑務所施設を所管する上川法務大臣は、このように謝罪したうえで、今後、全国4か所にある“塀の無い刑務所”での処遇や警備の在り方を検討する方針を改めて強調しました。
(以上、記事より抜粋)
「堀のない刑務所」という制度は、日本以外の国にもあって、中には「再犯率が減った」という研究もあるそうです。どういうプロセスがあるのか知りませんが、本当にそういう結果が出ているのであれば、いきなり廃止にする必要はないのではと思います。
とはいえ、それは地元住民の安全を確保することが大前提です。
聞けば、現地では、こうした脱走騒動はそれほど珍しくないそうで、むしろ今回にかぎって大騒ぎになっていることに驚いているとか。もしそれが本当なら、何度も何度も脱走されているのに、一向に対策をしてこなかった、現在の法相の責任は大きいのではないでしょうか?
とりあえず、今回の騒動にかかった税金の総額を公表し、それに対していかなる形で責任をとるのか、はっきりしていただきたいです。
どれだけ言い訳しようとも、不祥事によって国民の血税を浪費した事実は変わらないのですから。
また、今日、法務省関連で気になるニュースを見ました。
裁判に現れず…保釈中に被告逃走 法律、対策無く(テレビ朝日)
http://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000126376.html
20代の被告の男は去年3月、横浜市の住宅で起きた窃盗事件に関与したとして逮捕され、複数の窃盗事件で起訴されました。捜査関係者によりますと、男は神奈川県の保土ケ谷警察署に身柄を勾留されていましたが、保釈申請が認められて保釈されていました。
男はその後、去年10月に横浜地裁で行われるはずだった裁判の判決日に姿を現さず、そのまま行方が分からなくなったということです。男は5カ月後に横浜市内で身柄を確保されました。
日本保釈支援協会などによりますと、おととしには80人が何らかの理由で保釈を取り消されていますが、被告が何人くらい逃亡しているのか保釈を判断する裁判所では統計を取っておらず、実態は把握されていません。
海外では保釈逃亡罪などの罰則がある国もありますが、日本では保釈金が没収される以外、逃亡を取り締まる法律はありません。
法務省は対策について「今の時点で制度を改める必要があるとは考えていない」としています。
(以上、記事より抜粋)
「保釈中の被告が逃走することがたびたび起きている」
「海外では対策が完備されているのに、日本では法的な対策ができていない」
「対策どころか逃走実数についても全く把握していない」
これだけ穴だらけな現状にもかかわらず、「今の時点で制度を改める必要があるとは考えていない」というのが驚きです。
これって、犯罪の被害者に対しての配慮が一切されていないということではないのですか?
今の時点で制度を改める必要があるとは考えていない」という発言が誰のものか分かりませんが、ここは責任者である上川法務大臣のものと受け取ってよいのでしょうか?
↓ちなみに、この件もまた、はるか昔からもさんざん問題になっているみたいです。
歴代の法務大臣はずっと問題視していなかったようですが、素人目には、無視できる理由がわかりませんね。
上川法務大臣には、そのあたりについてもご説明いただけるとありがたいのですが。