sangak’s diary

『グッディ』で池坊保子氏のインタビューを連日放送

 

 

●男性だけマフラー禁止は正しいか?

 本日放送の『グッディ』にて、池坊保子氏にインタビューを行っていましたね。
 貴乃花親方に対する「先輩が何度も電話しているのに応対しないのは著しく礼を欠いていたのではないか」などの発言に関しては、とくに訂正の意思はなく、それどころか「(評議員)皆様」の思いを代弁したと思っているそうです。
 皆様って具体的に誰と誰のことなんでしょうかね。曖昧な表現で主語を大きくする人間って、信用ができないんですけども。

※「主語が大きい」というレトリックの初出と私見(Drafts)
http://cm3.hateblo.jp/entry/2015/10/23/001730

 個人的には、「応対しない」と宣言している相手に、何度も何度も電話し、家にまで押しかける行為は、はなはだ礼を欠いていると思うんですよね。一般常識的には。別に応対しなくても警察の捜査は進んでるわけですし、最初の報告から対応が遅れていたのは相撲協会側ですし。
 貴乃花親方の印象を聞かれると、もともと貴乃花親方のファンである池坊氏は「嫌いじゃない」と語ったうえで、「服装はもう少しきちんとしていただきたいですね。マフラーをつけて外出されるじゃないですか。女性は室内でもマフラーをしますけれども」とチクリ。これって性差別な気がするんですけどどうなんでしょう。礼儀の面において、女性が許されて、男性が許されない、科学的かつ合理的な説明ができるのでしょうか?
 インタビューは「もっと心を開いて、私を頼っていただきたいわ」という言葉で締めくくられますが、ご自身が貴乃花の信頼に値する人間だ思ってるんですね。信頼って一方的なものではないんですけど。
 インタビュー映像が終わると、ニュースキャスターの安藤優子氏は「池坊さんは筋の通ったことを言っている。言葉が厳しいだけ」と擁護し、さらに池坊氏がネット上でバッシングされていることに対して、「イヤリングやまつげまで言われる筋合いはないですよね」と批判。マフラーを批判するのはよくて、イヤリングやまつげを批判するのは駄目なんですね。素人的には境目がよく分かりませんが。
 ……と思ったら、のちほど同話題が再び取り上げられたときに、当の安藤氏は「マフラーはただのおしゃれですよね」と苦笑。マフラーに関しては池坊氏とは正反対の主張のようですね。

●礼を欠くという言葉の重み

 また、安藤氏は「礼を欠いているって、そんなに強い言葉なんですかね?」と、池坊氏の「炎上発言」にも疑問を呈しますが、意見を求められたフジテレビ解説委員の風間晋氏は「強い言葉だと思いますよ。同調圧力の典型でしょう」ときっぱり。弁護士の田村勇人氏も、「礼を欠く」という言葉が普通に使われると認めたうえで、「先輩や上司を持ち出したことが若い人の反発を受けたのでは」と分析、また「こうした義務違反を糾弾する際には、行為が不適切かどうかと、当人の人格については分けて語るべき」と断言。
 安藤氏は「でも人格が行動につながるのではないんですか?」、「(礼に欠けるという言葉も)普通に使ったとしか思えない。貴乃花親方も『礼に始まり礼に終わる』と言ってるじゃないですか、なんでそんなにこだわるのか」と食い下がり、マルチタレントの高橋克実氏も「コメントの一部の言葉尻をとらえて、揚げ足をとっている気がする」と同調しますが、一方で、フジテレビ所属アナウンサーの三田友梨佳氏は「一番礼を欠いたのは暴行を行った人で、最初に礼を欠いた対応をしたのは相撲協会なので」と、もっと礼について指摘すべき者があることを示唆、それがネットの反応につながったのではと解説しました。
 池坊氏のインタビューは、明日も流すそうなので、興味のある方はご覧になるとよいのでは。

 

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