sangak’s diary

貴乃花親方の行動によって暴かれる相撲協会の時代錯誤な実態

 

相撲 2017年 01 月号 [雑誌]

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 ●木村氏絶好調

 今日放送の「グッディ」でも、貴乃花親方の理事解任が取り上げられました。
 その番組内で、相撲協会評議員会メンバー選定に対して、同理事会の影響が大きいことが紹介されると、フリージャーナリストでニュースキャストの木村太郎氏は「本来監視すべき評議会と理事会がこんな関係でいいのか? こんな歪な関係性にしているのは監督官庁の責任」と痛烈に批判。
 さらに貴乃花親方の理事解任に関する池坊氏のコメントに対して、「『礼を失している』という理由はおかしい。普通は『協会規定の第何条に違反した』というのが常識。相撲協会には、『報告を怠った』、『礼を失した』という処罰条項でもあるんですか?」と疑問を投げました。
 続けて発した「例えば学校で、ある生徒が校長先生に礼をしなかったから退学にした、といってるようなもの」というコメントは、あるいは池坊氏が、貴乃花親方の行動を学校に例えて、「校長先生は、息子がいじめられたからといって、その子だけを特別扱いしてはいけない」と発言したことに対してものでしょうか。
 また、フジテレビ所属アナウンサーの三田友梨佳氏が「礼を失しているといいますが、もともと被害を受けたのは、相撲協会でも、池坊さんでもなく、貴ノ岩さんですよね? 貴乃花親方の行動には、そういう背景があるので、評議員の方々にもそうした事情をくんでいただけないのでしょうか?」と疑問を呈しました。
 これに対して、相撲レポーター・横野レイコ氏は「今回の処分は、暴力事件とは別で、あくまで理事としての態度が処罰の対象」と、いつもどおり相撲協会側のコメントを繰り返していましたが、スタジオでは誰一人納得したようすはありませんでした。

●高まる相撲協会への不信感

 ニュースキャスターの安藤優子氏から「僭越ながら、相撲協会の、こういう曖昧なところがどうも納得できない」と意見がでると、横野氏は「昔はそうだった。その良さもあるが、公益財団法人になってから変わってきた。今は移行期なので……」と言葉を濁しました。
 相撲協会が公益財団法人になったのは2014年。すでに3年以上経過していますよね。それだけ経過しているのに、暴力を良しとする空気が蔓延し、処罰規定を無視した曖昧な裁定を下す組織って、なんなんでしょうね?
 言っておきますが、2014年の時点で、日本国憲法は存在したし、民法も刑法もあったし、パワハラ・セクハラだって批判されていました。べつに2014年から急に始まったことじゃないんですよ。当時から常識レベルだったことを、いまだに実践できない組織って、一般社会からしたら到底考えられないですよ。
 また、近々行われる理事選に貴乃花親方が立候補した際の対応について、池坊氏が曖昧な言葉でかわしたことについて、木村氏は「選挙というなら、合否の規定を明確にすべき。評議員の感情で左右されるようなことはあってはならない」と厳しく批判。
 事前打ち合わせありきという理事選の内情についても、木村氏は「談合ですよ」とばっさり。安藤氏は「談合というと言葉は悪いですよね」と苦笑しつつも、「加害者側の親方がすぐに理事選に出るというのも納得できない」と首を傾げました。

 

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