sangak’s diary

【財務省セクハラ問題】坂上忍氏「芸能界と政治家は、セクハラ認定を甘くすべき」

まんが実録非道社会 芸能界の罠 (コアコミックス 394)

セクハラ疑惑 財務次官の辞任承認 退職金の支払いは保留(毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20180424/k00/00e/010/233000c

 これまで財務省は福田氏の退職金が約5300万円になると説明し、野党議員らが「(懲戒処分を受けないまま)辞任が了承されれば、満額の退職金を受け取ることになる」と批判していた。麻生氏は「懲戒処分に相当すると判断した場合、相当する金額を差し引く」と述べ、セクハラ疑惑の調査結果次第で退職金を減額する考えを示した。
(以上、記事より抜粋)

 時代錯誤なセクハラ認識について連日報道が続いておりますが、本日放送の『バイキング』では、タレントで同番組MCの坂上忍氏が意味深な発言をしました。
 発端は、本件を取り上げるコーナーの中で、セクハラ被害にあった女性が所属するテレビ朝日への対応についてふれた際、出演者のひとりから「メディア側が若い女性を政治家のもとに派遣するのはよくあること。政治家側からは『何も知らない若い者をよこすな』と批判もあるが、若い女性を前にして鼻を伸ばす人がいるのも事実。メディア側と政治家側、おたがいになぁなぁで成り立っているところがある」と、メディアの巧妙な取材手段について話が及んだときでした。
 坂上氏はこうしたメディアの取材方法に問題があるとし、「男のあしらいに慣れてない子がいたら、それだけでストレスになる。それを強制すること自体セクハラじゃないのか」と、さも「該当の女性社員が男性慣れしていないにもかかわらず、テレビ朝日が強制的にその役職につかせた」という前提で批判を展開。
 女性社員の本名すら明らかになってない現在、これは明らかに根拠のない妄想であり、常識ある大人が公の場で口にしていい内容とは思えません。
 出演者のひとり、オペラ歌手で女優の森公美子氏は「女性側も向いてないと思ったのなら、早めにそう言うべきだった」と、会社側だけの問題とは言い切れないことを示唆しますが、これに対しても坂上氏は「おっしゃることは分かるけれども、女性側はもっと早く訴えていたかも知れない。もっといえば言える環境が無かったのかもしれない」と、妄想に妄想を重ねて朝日批判を展開します。
 普段カメラの前で、局のアナウンサーに対し暴言とも思える言動を繰り返す人の言葉とは思えませんね。
 本人もハラスメント常習者である自覚があるのか、このあと坂上氏は、セクハラの境界線について、芸能界や政治家については業界の慣例があるから、一般社会とは切り離して考えるべきと主張します。
 しかし、このような暴言に対して、お笑いタレントで実業家でもあるヒロミ氏は「芸能界だからいい、政治家だからいい、なんて言っていたら、ラインが曖昧になる。そこはきっちりしかないとダメだよ」とピシャリ。
 坂上氏は「でも、それやると俺らやばいよ?」と食い下がりますが、ヒロミ氏は「だからやばいんだって俺らは!」と笑いを交えながらも、いまだ芸能界にはびこるハラスメントに対する認識の甘さを戒めました。

 テレビ朝日側の対応を批判しておいて、自分の言動に関しては「芸能界は別」と予防線を張る坂上氏の言動には矛盾を感じます。テレビに出て仕事をされているのに、「メディア」と「芸能界」を区別するのは、ダブルスタンダードなのではないでしょうか? 他人の認識の甘さを非難される前に、まずご自身の「罪業」を振り返られたほうがよいように思います。

 なお、このセクハラ問題ですが、妙なところに飛び火したようです。

国際政治学者・三浦瑠麗氏、福田財務次官のセクハラ疑惑問題巡りツイッターで炎上(niftyニュース)
https://news.nifty.com/article/domestic/society/12156-49718/

 国際政治学者としてテレビ出演などをしている三浦瑠麗氏が4月17日、福田財務次官のセクハラ疑惑問題についてツイッターに投稿し、炎上騒ぎを引き起こした。
《性暴力は親告罪。セクハラでも被害者が情報を提供しないと、それ以外に認定することができない。女性の地位向上は、推定無罪や証拠に基づく裁判などリベラリズムの原則の中で行なっていかないと、ただの魔女狩りになってしまうから。いまのところ、次官側は全面的に争う構えで訳がわからないのが現状。》
 三浦氏がこのように投稿したところ、多くの返信が集まった。
(以上、記事より抜粋)

 三浦氏としては、おそらく女性側の虚言によって男性側が冤罪を被ることを「魔女狩り」と称して、その危険性を訴えたかったのでしょうけれども、「性暴力は親告罪」という現在の法律とは異なる記述に批判が集中したようですね。

【財務省セクハラ問題】自民党の長尾敬衆院議員はセクハラの意味を理解できていない?

それ、パワハラです 何がアウトで、何がセーフか (光文社新書)

反セクハラ
自民・長尾氏、女性議員に「縁遠い方々」(毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20180423/k00/00m/040/091000c

 財務省福田淳一事務次官のセクハラ疑惑を受け、黒い服の装いで抗議する野党の女性議員らについて、自民党の長尾敬衆院議員(55)=大阪14区=は22日、「セクハラとは縁遠い方々」などとするツイッターの書き込みを削除して謝罪した。ネット上に掲載した文章で「セクハラにあたるというご指摘を真摯(しんし)に受け止める」と説明した。
 長尾氏は20日、ツイッターで「#Me Too(私も被害者)」と書かれたプラカードを掲げて抗議の意思表示をしている女性議員らの写真を掲載。「セクハラはあってはなりません」としながら「少なくとも私にとって、セクハラとは縁遠い方々です」「私は皆さんに、絶対セクハラは致しませんことを、宣言致します!」と書き込んでいた。
(以上、記事より抜粋)


 この長尾氏いわく「複数の男性議員も含まれていたから『無縁な方々』とした」とおっしゃっていますが、つまりこの長尾氏の中では、「男性に対するセクハラなど存在しない」ということなんでしょうか? ゲイによる性犯罪が起きているこのご時世に、なんという不見識な発言なんでしょうか。もしかして、この方、同性愛者に対しても偏見をお持ちなのではありませんか?
 のちに「女性議員に対するセクハラ発言ともとれる投稿だと理解いたしました。心からお詫び申し上げます」」と書いているあたり、御本人は「誤解だ」といって逃げ切るつもりなのかもしれませんが、こんな幼稚な罵声をツイートする時点で、ハラスメントや性差別に対する認識の乏しさを表明しているわけで、その点を自覚できてないところに呆れますね。
 長尾氏は野党議員が国会の審議を止めていることに憤りがあるとのことですが、だとしたらそれをそのまま言葉にすればいいわけです。個人的には、むしろ「国会審議の妨害」を盾にして、心底にある女性蔑視を露呈したように受け取れてしまいますね。こんな粗暴な言葉を吐き出せるのは、普段からこのようなことを考えている証拠だと思えてしまいます。

【セクハラ問題】初回相談料30分、5000円はお手頃価格?

弁護士の格差 (別冊宝島)

テレビ朝日財務省に抗議文「セクハラが相当数あった」(朝日新聞DEGITAL)
https://www.asahi.com/articles/ASL4M763XL4MULFA048.html

 本日も『ひるおび』では、こちらの特集が組まれていました。
 番組内では、財務省がセクハラの定義について人事院規則を持ち出した件にふれ、元裁判官・国際弁護士の八代英輝氏は、「あえて人事院規則をもってきて、『セクハラではない』というのは、非常に姑息な印象を受けますね。さらに、人事院規則(の解釈)としても間違っています。『そこ(規則)に挙げられているもの以外はセクハラではない』とは書いていないんです」と、あいかわらず傲慢とも思える財務省の対応を批判。
 ニューヨーク州弁護士で元財務官僚の山口真由氏も、自身の経験をふまえ「仕事を始めたばかりの頃は、『みんなどう思うだろう』と考えていたが、いつの間にか『国民はどう思うだろう』と考えるようになった。その『国民』の中に自分が入ってないと気づいて慄然とした」という主旨の話をされ、財務省という場所が、いかに一般社会とずれた認識の世界であるかを語りました。

ズレているのは財務省だけか?

 一方、スタジオ内の発言で気になることも。
 広義のセクハラ問題について考えるコーナーで、弁護士の森山裕紀子氏は「女性は、男性に比べて空気を読んでしまうので、セクハラを受けても『ここは私が我慢すれば』と思ってしまう」と発言されました。
 この「女性は男性より空気を読む」というのは、いったいどんな根拠があるのでしょうか? 残念ながら、スタジオではその発言の根拠となるデータが提示されませんでした。科学的な根拠がない場合、これは男女差別に該当すると思いますので、誤解を招かないよう、きちんとした調査データをご提示いただきたかったですね。
 また「セクハラを受けたとき弁護士に相談しようと思ったが、相談料が高すぎて断念した」という意見がでた際、森山氏は「初回の法律相談30分5,000円なので、それほど高くないと思います」とコメントされていましたが、「30分5,000円」って高くないのでしょうか?
 今、日本の平均時給は798円、最も安い高知が693円、最も高い東京でも907円だそうです。単純計算で、30分の賃金はその半分ですよね。
 それをふまえて、30分5000円が高いかどうかというと、個人的にはお高めかなぁと思いますね。しかも、セクハラ相談って一回では終わらないですよね? それを思うと、森山氏のご発言は、若干、庶民感覚からずれているように思うのですがどうでしょう。

【順天堂取り違え問題】順天堂関係者が母親に対して「あなたの不倫だろう」と中傷を浴びせていた?

ねじれた絆―赤ちゃん取り違え事件の十七年 (文春文庫)

新生児取り違え被害者が語る順天堂への不信感 「これって恫喝では?」(livedoor news)
http://news.livedoor.com/article/detail/14594495/

 「取り違えについて初めて話し合った2016年3月3日から、順天堂はひどかった。医師も職員も名刺さえ出さず、唐突に話を始めたんです。普通は最初に謝罪するものではないでしょうか。そもそも順天堂はいまのいままで、しかるべき責任者が私と母に一度も頭を下げていません」
 そのうえ、さらに小林さんの怒りを増幅させる事態が起きていたという。
 「〈お知らせ〉の掲載後、順天堂の代理人弁護士から私宛てに〈通知書〉が送られてきて、そこには、週刊新潮に記事が載ったのを踏まえてこの件を公表する、という通知に続き、こう書かれていました。順天堂がホームページで公表したからといって、〈貴殿らとの合意書に基づく貴殿の守秘義務が解除されることにはなりませんので〉〈貴殿らに守秘義務違反があった場合には、しかるべき対応を取る所存ですので〉。これって恫喝じゃないですか? ホームページでは〈心よりお詫び〉と言って世間体を取り繕って裏で恫喝する。どういう病院でしょう」
(以上、記事より抜粋)

 この一件、子供を取り違えられた母親は、以前にも順天堂に取り違えの可能性を問い合わせたことがあるそうですね。ところがそのとき、順天堂側は「あなたの不倫でしょう」と突き放したとか。
 それだけ失礼な真似をしておいて、一方の被害者の個人情報を理由に、もう一方の被害者の人絹を侵害するなんて、これが現代の病院のあるべき姿なのでしょうか?

 順天堂医院のホームページ(https://www.juntendo.ac.jp/hospital/)には、「人ありて我あり、他を思いやり、慈しむ心――順天堂医院は、我国でいち早く西洋医学を採り入れた医学塾として天保9年に開設いたしました。以来、一貫して患者さまに何よりもまず、やさしく、安全で高度の医療を提供すべく努力しております」などと記されておりますが、創立者は「西洋医学を逸早く取り入れた」ようですが、現在の理事長である小川秀興氏や院長の天野篤氏には「現代社会の人権感覚を取り入れる気はない」ということみいたですね。
 「人ありて我あり」の「人」って誰を指すのでしょうか? たっぷりな治療費を払ってくれるお金持ちでしょうか? 「他を思いやり、慈しむ心」って何のことでしょうか?
 人間としての最低限の良識と常識があるのなら、まず被害者たちに誠心誠意謝罪すべきでは? 被害者に対して威圧的な言動をするような浅ましい人間が、こんな美辞麗句で自画自賛するなんて滑稽極まりないですよ。

【海賊版サイト】サイトに広告を出している広告主に罪はないのか?

あのー、それは違法行為ですけど… (目にやさしい大活字)

「二度と掛けてくるな」 “漫画村”広告主への取材一部始終、広告は取材後に消滅(ねとらぼ)
http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1804/15/news021.html#utm_term=share_sp

 応対した男性に、Webサイトに記載されていた「運営統括責任者」の名前を伝え、取材を申し入れたところ「不在」との返答。「漫画村への広告出稿を把握しているか」尋ねたところ、「二度と掛けてくるな」と一方的に電話を切られてしまいました。
 その後も何度か問い合わせを行ったところ、先ほどとは別の男性から「他からも同様の問い合わせが来て迷惑をしている」との回答。漫画村へ広告が出稿されている事実は把握しているものの、出稿はあくまでも広告代理店が勝手に行ったものだとして、「近日中に掲載を落としてほしい旨を既に伝えている」と語気を強め、広告代理店の実名については「責任者しか知らない」「答える義務はない」と回答を避けました。
(以上、記事より抜粋)

漫画村出稿メール」を独自入手
「偽名営業」「取引先は海賊版サイト」元代理店従業員が語る異常な実態
http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1804/17/news110.html

 社会問題となっている海賊版サイト「漫画村」「Anitube」「MioMio」に関与する広告代理店A社の元従業員がねとらぼ編集部の取材に応じ、「取引先はほぼ著作権侵害サイト」「偽名での営業」「たびたび労働基準局がやってくる異常な社内環境」などの業務実態を語りました。また広告代理店と出稿主との生々しいやりとりのメールを独自入手。漫画村の実質的窓口となっていたというX社にも迫ります。
(以上、記事より抜粋)

 この手のサイトを取り締まるうえで、広告主を攻めるというのは、上手い手なのかもしれませんね。収入がなければ、サイトを運営する意味はありませんから。
 しかし、現状では、それを法律で取り締まることは難しいようで、こちらもあくまで広告主の自主的な判断に頼ることになるのでしょう。
 この手の問題は、日本一国で対応するのではなく、それこそ国連くらいの大きな場所で一斉に法制化するくらいしないと無理なんじゃないでしょうかね。
 できるかどうかはさておいて。

【財務省セクハラ問題】北村晴男弁護士「接客業相手の発言ならセクハラではない」

疑問スッキリ!セクハラ相談の基本と実際

セクハラ疑惑 財務省対応に批判続出 「被害者は加害者側へ話しにくい」(東京新聞
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2018041790135805.html

 麻生太郎財務相は十七日の閣議後会見で、福田淳一次官のものとされるセクハラ発言の音声データを週刊新潮がインターネット上で公開したことについて、「俺は聞いて福田(次官)かなという感じはした」と話した。ただ、被害を受けたとされる女性記者が特定されていないことを理由に「セクハラを認定するまでには至っていない」として調査の必要性を示した。
(以上、記事より抜粋)

 『グッディ』でも取り上げられました。

 「当事者が出てこないとセクハラ認定しないのか?」という記者の追求に対し、麻生太郎財務相は「状況がわかるようにな音声の声の人が出てこなきゃならんでしょ。本人が申し出てこなけりゃどうしようもないですね」と反論し、「(加害者と)言われてる側の立場も考えないとだめでしょ? 福田の人権はないんですか?」と、加害者が名乗り出ないまま録音データだけでセクハラと騒ぐのは、人権問題だと指摘。

 麻生氏のなかでは、「手を縛っていい?」や「予算通ったら浮気するか?」、「洋服エロくないね?」といった類の発言自体は、「セクハラではない」という認識なんですね。
 相手が接客業の方であろうと、たとえ男性であろうと、こういう発言はハラスメントにあたると思うのですが、麻生氏はそう思っていないようです。
 このあたりは、MeToo運動をされている女性の方々の意見をうかがいたいところですね。
 さらに、被害者に対して、財務省の委託弁護士事務所に連絡するよう提示した件について、記者から「中立性が損なわれるでのは?」と質問されると、「じゃあ、どうすればいいってわけ? 公募すればいいわけですか? 具体的なことを言えよ」と逆ギレともいえる回答をしました。
 素人的には、女性が自分で選んだ弁護士に相談し、その弁護士を介してやりとりをすればいいだけなのではないでしょうか? なぜ、加害者側の弁護士事務所に出向く必要があるのでしょうか?

 ちなみにセクハラ問題に関して、タレントで弁護士の北村晴男氏は「飲み屋さんは、ああいう人たちを接待する場所なんですから。それまでセクハラ扱いするのは可哀想ですよ」と、接客業の相手であればセクハラではないと断言。
 現役弁護士の方がおっしゃると説得力がありますね。
 ところで、北村氏のおっしゃる接客業というのは、どのくらいの範囲の話なんでしょうか? まさか、マクドナルドやドトールの店員さんを含むとは思えませんし、あくまでホステスさんのことなのでしょうかね?
 ちなみにホステスの方からは、セクハラに関して、このような意見があるようです。

銀座ホステスとおさわり(銀座のクラブで働く 兼業アラサーホステスブログ)
http://www.銀座ホステス.tokyo/entry/2016/08/02/182000

 水商売とかホステス業とか聞くと、結構お触りとかセクハラが多いと思われることも多いですが、実際のところ銀座の高級クラブではおさわりもセクハラもほぼない。
 あったとしても、ちょっと手を握られるとかその程度。
(以上、記事より抜粋)

 少なくとも銀座のホステスの方々の間では、お触りもセクハラ案件になるみたいですね。北村弁護士は「相手が接客業者であればセクハラではない」とおっしゃっていますが、いったいどちらが正しいのでしょうかね?

 

sangak.hatenablog.com

 

 

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【財務省セクハラ問題】原千晶氏「夜中に出かける記者にも問題があるのでは?」

財務省の闇 ~最強官庁の「出世」「人事」「カネ」 (別冊宝島 Real)

野田総務相、セクハラ疑惑「違和感ある」 財務省を批判(朝日新聞
https://www.asahi.com/articles/ASL4J7HPJL4JUTFK02L.html

 (福田淳一・財務事務次官がセクハラ発言を繰り返したとされる問題をめぐる財務省の対応について)相当やり方に違和感がある。女性のセクシュアルハラスメントの被害は、それをなかなか訴えられないということもセクシュアルハラスメントの問題の一つ。「自分だったら(被害者だと名乗りでることが)できる?」という話ですよね。私も何か考えていかないといけないと思っている。
(以上、記事より抜粋)

 セクハラ被害者に名乗り出すよう呼びかける財務省の対応について、本日の『ひるおび』でも取り上げられ、さっそくスタジオからでも批判が飛び交いました。
 元裁判官・国際弁護士の八代英輝氏は「公益通報の制度をないがしろにし、さらにセクハラ被害のなんたるかを理解していない人にしかできないことだと思いますね。(被害者が実在したとしても)出てくるわけがないですよ」と、人権無視ともとれる財務省の対応に苦言を呈し、元読売新聞社社会部記者で評論家の大谷昭宏氏も「『(本人が)出てこないから、事件はない』なんて、そんな馬鹿な話がありますか?」と、被害者に寄り添っているとは思えない対応だと批判。
 ここで、タレントの原千晶氏は「大臣に呼び出されたからといって、夜中に行くというのはどうなんでしょう?」と女性側の行動にも問題があるのではという主旨の発言をしますが、大谷氏や政治評論家の伊藤惇夫氏から「たとえ夜中の1時でも、寝間着に着替えていたとしても、すぐに駆けつけますね。それが仕事です」と説明され納得していました。

 ニューヨーク州弁護士で元財務官僚の山口真由氏は「女性の名前を抑えようとしているのは、政府としては、女性の上司を抑えて発言を封じ込めようという思惑があるかもしれない。その場合、『会社として女性を守る』という姿勢を示してほしい」と発言。
 それを受け、伊藤氏は「その場合、財務省がこの件を根に持って、将来、その会社に情報を与えないようなことも起こりうる」と、「セクハラを許容するような幼稚な政府には、公平中立な態度を期待できないのでは」という主旨の懸念を示すと、時事通信社特別解説委員の田崎史郎氏は、「マスメディアは、セクハラ被害に立ち上がる女性の勇気を讃えている。そうであれば、メディアの側も勇気をもつ必要がある」と、女性の所属している会社に名乗りをあげるべきと反論。
 田崎氏のおっしゃることは、一見正論のように聞こえますが、この件で被害を被るのは、田崎氏ではなく、その会社ですよね。ご自身は、これまでにそうした勇気を示してこられたのでしょうか?

財務省、福田事務次官のセクハラ疑惑について顧問契約結ぶ弁護士事務所に調査委託(niftyニュース)
https://news.nifty.com/article/domestic/government/12198-016957/

 福田事務次官の女性記者への「セクハラ発言」疑惑を巡り、16日、財務省は福田氏が報道内容を否定する聴取の結果を発表し、今後、外部の弁護士に委託し、調査を続けるとしています。
 しかしその後、野党6党で行われた合同ヒアリングで、財務省側はこの弁護士事務所と財務省が顧問契約を結んでいることを明らかにしました。野党側は「財務省と顧問契約がある弁護士事務所に調査を依頼しても公正中立な調査ができるはずがない」として、財務省に質しました。
(以上、記事より抜粋)

 この件についても、スタジオで批判が続出しました。
 山口氏は「民間企業で、社長がこのような対応をしたら、明らかに異常ですよね」と、財務省の対応が組織ぐるみで隠蔽を行おうとしているのではと痛烈に批判。
 組織ぐるみという点に関しては、福田氏が辞任に追い込まれた場合、その責任が麻生太郎財務相に及び、さらに安倍晋三内閣総理大臣任命責任にまで及ぶからだそうです。
 セクハラ被害よりも、自分たちのメンツが大事なのでしょうかね。セクハラ撲滅に邁進する世界の動きに逆行しているような気がするのですがどうでしょう。
 このあと、福田氏は海外へ赴かれるでそうですが、セクハラに対してこれほど幼稚な感性の持ち主であることを大々的にアピールして大丈夫なのでしょうかね?

 ちなみに番組では、福田淳一氏が「自分の声かどうか分からない」と回答した件について、出演者たちは一様に「自分の声かどうか分からないなんてことがあるのか?」と疑問視していましたが、個人的には、福田氏の主張はあながち間違ってないように感じます。録音した自分の声って、ふだん自分が耳にしている声と、印象が違うんですよね。