sangak’s diary

東京都「オリンピックが暑熱地獄? よし、今ある道路沿いの並木をすべて伐採して、もっと日当たりよくしよう」

 

誰も語らなかった 首都腐敗史

誰も語らなかった 首都腐敗史

 

 

英紙も警告 2020年の東京五輪は“殺人オリンピック”になる(日刊ゲンダイ
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/sports/233546

 「会場の外のお客さんのためにヒサシを設営して日陰をつくるとか、大型扇風機やミストの設備を導入する案などを検討しています。入場を待つ際に蛇腹状に並ぶと暑さがこたえるので他の並び方に変え、20分以上お待たせしないようにしたいと考えています」(組織委員会戦略広報課)
(中略)
 英国の「タイムズ」紙は今年1月、「東京五輪では選手だけでなく観客も極度の蒸し暑さによる熱射病で死亡するリスクにさらされている」と報じている。“殺人オリンピックになるぞ”と警告しているわけだ
(以上、記事より抜粋)

 選手はもとより沿道で応援する観客達にも危険が伴うということなんですね。
 暑熱対策は急務といえるでしょう。
 ところが一方でこんなニュースがあります。

五輪整備 揺れる並木 「明大通りプラタナス撤去へ(東京新聞/17年8月27日)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201708/CK2017082702000142.html

 東京都千代田区のJR御茶ノ水駅からの坂道「明大通り」の両側にプラタナスの濃い緑の葉が広がっている。通りは明治大学に面し、周辺に大学や専門学校が集まる。区は七十本全てを撤去する計画で、今月末にも三十三本の伐採を始める予定だ。
 歩道の拡幅とバリアフリー化が目的。区道路公園課によると、最も古い木は四十年以上前に植えられた。計画では歩道の幅を約二十五センチ広げ、車道との段差をなくしたり、根が地下で育ちすぎて押し上げた路面を直したりする。
 工事完了後、プラタナスより葉が広がらず、病害虫の被害が少ないマグノリアを植える。区の担当者は「人通りが増え、狭い歩道を広げざるを得ない。伐採に理解してほしい」と話す。
(以上、記事より抜粋)

 ここでは明大通りの話ですが、他にも白山通りや神田警察前通りも整備地区に上げられ、樹齢100年のイチョウも伐採の対象となっています。
 道路拡張は重要かもしれませんが、炎暑が危険視されているにもかかわらず、わざわざ道路の日当たりを増やすだけというのはいかがなものでしょうか?
 そもそも、たかが一度きりのオリンピックのために歴史ある町並みを破壊する意味ってなんなんでしょうね? 人だかりが問題だというなら、その地区は一般観客の立ち入りを禁止すればいいだけでは? その程度の計画も立てられず、ただ壊すことしか頭にない人間に、はたして炎暑対策なんてできるのでしょうか?
 そもそも、こんなことオリンピック開催都市に立候補する時点で、解決案を出しておくべきことがらですよね? まさか、その程度のことすら頭になく、いまさらになって慌てふためいていることに驚きです。
 築地問題もそうですけど、泥縄過ぎませんか?