sangak’s diary

安藤美姫氏「ワリエワ選手のスケートはドーピングとは関係ない」

フィギュアスケート 2021-2022 シーズンガイド

〝鉄の女〟トゥトベリーゼの過酷指導を教え子が暴露「ゴミ箱に入れられ暴言を吐かれた」(東スポweb)
https://news.yahoo.co.jp/articles/59517ab525fb490964af15d1835d321d8c846630

 ドーピング問題の渦中にいるロシア・オリンピック委員会(ROC)のカミラ・ワリエワ(15)らを指導しているエテリ・トゥトベリーゼ・コーチが、元門下生から過去の行き過ぎ指導を暴露された。
〝鉄の女〟こと同コーチは徹底した体重管理と厳しい指導で知られるが、昨年12月に採取されたワリエワの検体から禁止薬物トリメタジジンが検出されるドーピング違反が発覚したともあり、世界的に〝児童虐待〟との批判が一気に高まった。
(以上、記事より抜粋)

 本日のフジテレビバラエティ番組「バイキングMORE」でもこの件が取り上げられていましたが、番組はどちらかというとトゥトベリーゼ・コーチに対して寛容な反応でした。
 番組でコメントを求められた元フィギュアスケート選手の安藤美姫氏は「アレクサンドラ・トルソワ選手やアリョーナ・コストルナヤ選手のように、いったんトゥトベリーゼ・コーチのもとを離れながら、最終的に戻ってくるのをみると、ただ厳しいだけではなく、なにかあるのだろう」と、厳しい指導の一方で、コーチと選手の間に強い絆があることを示唆。
 同コーチのもとで育った選手が次の五輪に出ない件にしても「コーチの指導に問題があるというより、逆にあのロシアの優れた環境の中で優秀な若手が次々に育っているからではないか」と、活発な世代交代が理由であると全面的に擁護。
 さらに番組MCの坂上忍氏から、フィギュア界のドーピングに関して聞かれると「聞いたことがない。それだけに今回の件を聞いて驚いた」とコメント。続けてカミラ・ワリエワ選手個人についても「ドーピングしたからといって、あの技術は取得できない。彼女の技術、洗練されたスケートは、彼女自身のポテンシャル。『ドーピングすればあの域に達せられる』かのような報道があるが、それは別のことだと分かってほしい」と擁護しました。

 安藤氏のこのコメントを受けて坂上氏も「僕もそう思う。指導者、とくにスポーツのコーチなんて厳しいのが当たり前」と賛同。ほかの番組出演者たちも「一見、冷たくみえるがそれがロシアの常識といえるのではないか。子どもたちもそれを望んで入っている」(アンミカ氏)、「厳しさも含めて、『このコーチのほうがいい』と判断したのではないか」(高橋真麻氏)と次々に
 日本で「パワハラ」指導が取り上げられたとき、この方々は真逆のコメントを発せられていたように思いますが、ご本人たちの中では合理的で科学的な線引きがなされているのでしょうね、おそらく。

教え子の出戻りは本当に美談なのか?

 スポーツ選手ではない素人の自分には「厳しいだけでは、コーチのもとに戻ってこない」という意見には少々疑問があります。
 そもそもロシアという国には、ドーピング疑惑どころか、もっと真っ黒な噂が絶えません。国内で大統領に批判的なメディアへの弾圧が繰り返され、関係者の暗殺騒動などが頻繁に囁かれています。
 そういったことが日常茶飯事に行われている国で、一定の権力を持った人間が、一度手元においた優秀な人材を簡単に手放すでしょうか? 「戻ってきた」といいますが、それは本当に本人の意思なのでしょうか? 「戻らざるをえない状況」にされたという可能性はないのでしょうか?
 スタジオの方々は今回の中国五輪を批判する際に、性被害を告発後、表舞台から姿を消した中国の女子テニス選手、彭帥氏の名前をあげていましたが、「同じことがロシアで行われているのかも」と想像する人はひとりもいないのでしょうか?

 なお同番組では、スポーツライターの小林信也氏が、似たような懸念を示されていました。
 「一度離れた選手がコーチのもとに戻ってきたのは、コーチによって精神的に洗脳されている可能性もある。洗脳にはいろいろな手段があるが、最終的な手段は化学薬品なんです。(今回発覚した)ドーピングはその洗脳を完成させるための手段の可能性もある。もしそうだとしたら選手の尊厳を踏みにじっていることになる」とコメント。
 非常に興味深い意見のように思えるのですが、坂上氏は深堀りすることはなく、そのまま流してしまいました。

南美希子「男はしょせん雄」

「死ぬまで一緒に」東京フィル“ドラクエ指揮者”が“連続フェイスブック不倫”(文春オンライン)
https://news.yahoo.co.jp/articles/530f2c3dec6e9683b41bd8bec44e95576712ccff

1911年に創設された日本最古のオーケストラ、東京フィルハーモニー交響楽団。そのレジデントコンダクター(正指揮者)としてタクトを振るのが渡邊一正氏(54)だ。
(中略)
渡邊氏の所属事務所は「福島さん、松本さんと関係を持った事実は認めておりますが、双方とは一時的な関係であり、その後のお付き合いはないとの認識を持っております。本人の行動でご関係の皆様にご迷惑をおかけしましたことは、本人もたいへん反省しております」と回答した。
(以上、記事より抜粋)

 ここ数日、 クラシック音楽業界を中心に騒がれている大スキャンダルだそうで、本日のフジテレビ『バイキング』でも大きくとりあげられていました。

 個人的にはこうしたスキャンダルにさほどの関心はなく、むしろ番組を見ていて気になったのは、とあるコメンテーターの発言でした。

 番組に出演していたフリーアナウンサー東京女学館大学客員教授の南美希子氏は、同ニュースについてコメントを求めたられた際、「男は人間の形をしているけど、しょせん雄(セックスのことしか考えてない)」と発言し、渦中の人である渡邊氏を批判しつつ、その被害にあう女性たちへの警告を発していました。

 私は、この発言が引っかかりました。

 この南氏という方が、これまでどれだけの多くの男性と親密な関係になってきたか知りませんが、何を根拠に「男はオス」などという確信を持つに至ったのでしょうか? まさかご自身の体験だけをもって男性全般を、まるで「理性のない獣」であるかのように断言したとは思えませんが、ではいったいどんな科学的なデータをお持ちなのでしょうか?

 もしそうした科学的なバックボーンもなく、上記のような発言をしたとするなら、根拠なくすべての男性を獣扱いしたことになり、重大な性差別発言といわざるをえません。

 また、この南氏の発言は「雄でないものは男ではない」とも受けとれるわけで、そうなると雄、すなわち「生殖機能を持たない者」は「男ではない」ということになります。南氏ご本人にそのような意図があったかどうかは不明ですが、もしあったとするなら、これは性同一性障害に苦しむ方々への差別であり、偏見ということになります。

 さらに南氏は、渡邊氏に対して「指揮者としてはランクが高いのかもしれませんが、男としてはランクが低い」ともおっしゃっておられましたが、この場合の「男」とは、いったい何を指すのか。なぜ「人間」では駄目だったのか。疑問は深まるばかりです。

【加藤茶&綾菜夫妻】年の差婚は気持ち悪いのか?

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加藤茶加藤綾菜、45歳差夫婦の終活のカタチ「自分が死んだら再婚してほしい」
週刊女性2020年10月13日号)
https://www.jprime.jp/articles/-/18972

 9年前、45歳という父と娘以上の年の差婚で話題になったふたり。ネットなどで心ない誹謗を浴びる妻を守ってきた加藤茶(77)と、「すべては加トちゃんファースト」と病気になった夫を支えてきた加藤綾菜(32)。そんなおしどり夫婦が語る介護や、コロナで亡くなった志村さん、そして、この先の“夢”とは──。

(以上、記事より抜粋)

 

この記事をきっかけに、ここ数日の情報バラエティ番組で扱われている話題で、本日の『バイキング』でも大きめのコーナーで扱われていました。

記事内でも取り上げられておりますが、お二人が結婚された当初、世間から「財産目当てだ」といった心無いバッシングあったそうです。

番組内では、そうしたバッシングに対して、お二人がどのように支え合い、耐え忍んでいたかという点について長い時間をかけて説明していました。

タレントで同番組MCの坂上忍氏も、「結婚当初は『財産目当て』とバッシングがあったのに、(今は)手のひらを返したように『素晴らしい夫婦ですね』といわれだした」と、バッシングを繰り返す人々を厳しく批判しています。

 

 番組内容は概ね理解できたのですが、ひとつ疑問を抱いたのは、男性である加藤茶氏へのバッシングの有無です。

年の差婚を批判する人々

 このお二人に限りませんが、通常、年齢差婚そのものに対して、主に女性層から「普通、これほど年齢差がある相手は恋愛対象にならない、気持ち悪い」、「若いパートナーに老後の世話をさせる気だ」といった類の批判もあります。加藤茶氏にはそうした批判が無かったかのでしょうか? 少なくとも、私は結婚を扱った記事で、いくつかそういう批判コメントを目にした記憶があります。

 

 確かに、加藤綾菜氏は浅ましい人々からのバッシングにあわれつらい思いをされたでしょう。それは大変痛ましい事実です。ですが加藤茶氏も、同様の批判にさらされたはずで、そのことに触れないのは、いささか不公平に感じます。

 

 まるで、「加藤綾菜氏がバッシングに耐え続けた」というエピソードを特定層向けの美談に仕立て上げるために、その特定層にとって都合の悪い事実を隠しているかのような印象を抱いたのですが、それは勘ぐりすぎでしょうか?

【嵐山野犬騒動】過剰な愛護で住民が犠牲に?

野犬問題が悪化の一途

datazoo.jp

本日、TBSの『ゴゴスマ』でも取り上げられていました。

過去にも似たような騒動が起きていましたが、番組に出演されたマルチタレントの東国原英夫氏によれば、東京でもちらほら野犬の姿が確認されているそうです。

 

番組では、動物研究家のパンク町田氏の「私から見たら、この問題は人がもたらした『人災』だ」というコメントが紹介されておりまして、たしかに騒動の発端はそういうことでしょう。ただし、ことここに至ってはそれを言っていても仕方がありません。

 

大きな被害が出る前に、さっさと捕獲なり、駆除なりすべきではないでしょうか? と同時に餌やりを続けているはた迷惑な人間をどんどん捕まえるべきです。「犬が可哀想」などというお花畑な思考で、住宅街に凶暴なケダモノを増やし続けるなんて、テロリストと変わらないでしょう。

 

むしろそうやって無計画に犬の数を増やし続けるほど、行政は厳しい態度で臨まなければならなくなるわけで、彼らのやってることは犬を追い詰めているだけ。人間にとっても、犬にとっても、有害無益な存在です。

 

過去には、こうした自称・動物愛護団体の行動を擁護していたタレントたちがいましたが、彼らはその後、野犬対策について少しは自分で汗を流したんでしょうかね? なにもせずにあいかわらず行政を批判してるだけだとしたら滑稽の極みですが。

 

ともあれ、現地住民のためにも、犬のためにも、早急な対処をしていただきたいものです。

 

 

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【リアリティーショー騒動】坂上忍氏「番組の内容を真に受けた視聴者の責任」

坂上忍の女の人生めった斬り! !  激辛お悩み相談室

“強制わいせつ事件”も起きていた【テラスハウスの闇】
木村花さんを追い詰めた「過剰演出」と「悪魔の契約書」
(文春オンライン/時事ドットコムニュース)
https://www.jiji.com/jc/bunshun?id=38058

 女子プロレスラーの木村花さんが22歳の若さでこの世を去った。23日未明、東京・江東区にある自宅マンションの部屋で心肺停止の状態で発見され、搬送先の病院で死亡が確認された。警視庁は自殺とみて調べている。
(中略)
 「週刊文春」(2014年6月5日号)では、同番組のディレクターらによる出演者へのセクハラやパワハラ、やらせ強要をスクープ。同年9月で番組はいったん終了した。
(中略)
米国では2004年から2016年のあいだにリアリティー番組の出演者20人以上が自殺したと報じられています。イギリスや韓国も同様の事態が起こっているそうです。いまや日本でもリアリティー番組は全盛と言えますが、メンタル面も含めた出演者のケアなどの対策を制作サイドが実施しているなんていう話は聞いたことがありません。
(以上、記事より抜粋)

SNSを規制していれば今回の事件は妨げられたのか?

 木村花氏の死亡後、SNS規制に関する声が高まっているようです。個人的には、事実無根の誹謗中傷に対する規制はぜひとも進めるべきだと思っておりますが、そのことと、この事件におけるマスメディアの論調にはいささかの乖離があるように思えます。
 例えば今日放送のフジテレビ「バイキング」内では、タレントで同番組MCの坂上忍氏を始め、出演者のマルチタレントの東国原英夫氏やお笑い芸人でコメンテーターの土田晃之氏が次のような主張をされていました。

いわく
「視聴者はもう少し番組を見るときの技術を持つべき。すべてをリアルだと受け止めるのは間違い。ナレーションが入っている時点でそれは編集されたもの。事実ではない」
「昭和の頃はテレビ局に苦情を伝えるにも『ハガキを書く』という手間があった。今は気軽に感想や不満を言えてしまう(だから、もっと規制を設けるべき)」
 といった主張です。
 まるですべての責任は視聴者にあり、そのように視聴者の感情を揺さぶりながら、放置していた番組制作側には一切の非がないかのような言い方です。これは果たして正しいことなのでしょうか?

●視聴者は編集で削られた部分を察するべきなのか?

 また同番組内では、「番組でヒール役を任される人ほど気遣いができる」(東国原氏)や「品川庄司だって収録ではものすごくしゃべってるけど、放映時にはカットされている」(土田氏)など、メディア側の「常識」をさも当然のように語っておりますが、そもそもその「常識」をこれまで視聴者に隠してきたのはあなた方ではないのでしょうか?
 番組を作る側は、編集箇所を明らかにせず、なにか事件や事故が起こってもその直接の責任者の名前は公表しない。にも関わらず、視聴者に対して、編集され削られた部分を想像力で補完するよう要求し、番組によって掻き立てられた感情を自己抑制するよう求めるというのは、あまりに身勝手な言い分に思えるのですがどうでしょうか?
 冒頭の記事でも触れているように、出演者のメンタルケアや番組放映後のフォローといったように、番組を作る側も、視聴者や出演者に対して相応の義務を負うべきではないのでしょうか?
 他人の感情を揺さぶることにばかり熱心で、その始末は他人に押し付けるというのは責任の放棄に聞こえます。

●番組制作側は他国での事件を把握していなかった?

 なお、本日の放送では、坂上氏の「二度とこういうことが起こってはいけない」という言葉で、同事件の話題が締めくくられました。
 不思議な話です。
 文春の記事にもあるように「こういこと」はすでに20件も起きております。まさか、番組を制作したフジテレビや、そこで働き、かつ番組側を擁護している坂上氏はそんな事も知らなかったのでしょうか? それとも知ったうえでほっかむりしているのでしょうか?
 ちなみに番組内では、海外の統計データを持ち出して、「ツイッターを匿名で利用する数は、海外では30%程度だが、日本では70%にも及ぶ。直接批判を浴びせる海外とは異なり、陰口を好む日本人の特徴」と、彼らのいう「陰湿な国民性」をあげつらっていました。
 視聴者の責任を追求する際には海外のデータを持ち出しておいて、自分たちの責任に関しては海外のデータを無視するというのはダブルスタンダードではありませんか?
 もしかしたら私が見逃しただけかもしれませんが、そうであるならこのような結論になるのは不自然だと思います。

【佐野SS騒動】坂上忍氏「いちいちストライキされたらたまったもんじゃない」

坂上忍の女の人生めった斬り! !  激辛お悩み相談室

東北道・佐野SA再びスト!運営会社「労組委員長クビ。損害賠償1日800万円」に従業員ら抗議(J-CASTテレビウオッチ)
https://www.j-cast.com/tv/2019/11/08372124.html?p=all

 東北自動車道の栃木・佐野サービスエリアできょう8日(2019年11月)、店舗スタッフらが再びストに入った。運営会社の福田伸一社長がストを主導した労働組合委員長の退職を強要したことへの抗議だ。
 ストを行ったのは、佐野SAの上り線を運営するケイセイ・フーズの従業員。この日午前7時から8時まで抗議ストをした。経営側で店舗を運営して混乱はなかった。
(中略)
 9月に岸社長が退任して、佐野市で建設会社を経営する福田氏が引き継いだ。
 この時の条件のひとつが、加藤委員長の退職だったのだという。会社側の弁護士によると、「紛争の原因を除くことが条件なので、約束通りやめていただく」ことになっているという。さらに、会社はストによる損害賠償「1日800万円」を従業員に求めるという要求を撤回していない。これも「加藤さんがやめないからだ」という。
(以上、記事より抜粋)

このニュースは、本日のフジテレビ『バイキング』でも取り上げられましたが、出演者の多くは運営会社の福田伸一社長に同情的であり、労組委員長の加藤正樹の行動に対して批判的でした。

まず口火を切ったのはタレントで同番組MCの坂上忍氏で、加藤氏が再びストライキを起こしたことに対して「(何かあるたびに)ストライキを毎回持ち出されると(たまったものではない)、という経営者側の思いも分かる」「一番大切なのは利用しているお客さん」と、イメージ回復のためにストライキの指導者を退職させたいという会社側を擁護。

これに賛同したのが元経産官僚で慶応大学大学院教授の岸博幸氏で「経営者の判断としては正しい。(加藤氏の存在は)リスク要因にもなる。前回のストライキの原因が(前社長と加藤氏の)両方にあったと考えれば喧嘩両成敗で落ち着く」と発言。

この二人の発言はかなり衝撃的でした。どうやら坂上氏は「ストレイキを起こす権利には回数が決まっている」と思っておられるようだし、岸氏に至っては「ストライキは罪」と考えているようです。

スタジオには、お笑いタレントで実業家でもあるヒロミ氏、フリーアナウンサー高橋真麻氏、ロックミュージシャンの甲斐よしひろ氏、タレントで女装家のミッツ・マングローブ氏などが参列されていましたが、みなさん、多少の差はあれどもこのお二人と同じ意見をお持ちのようでした。

そんな中、ひとり加藤氏側に立って論陣を張ったのは国際弁護士・元裁判官の清原博氏で「喧嘩両成敗というのは、(前回のストライキ終息にあたって)加藤さん側が納得しての話なので(それが無い以上は)成り立たない。そもそも経営者であれば新しい事業を起こすこともできるだろうが、加藤さん側は労働者なのですから、会社を辞めたあとすぐ別の会社に入れわけではない。両成敗というが、まったく平等ではない」と批判。

この清原氏の発言が癇に障ったのか、隣にいた岸氏は「弁護士はすぐそういうが、経営者が別の仕事を始めるなんて簡単なことではない」と反論。

たしかにそれはそうでしょうね。ところで前社長の岸敏夫氏は、当時別の会社の社長もされていたそうですが、今現在はなにをされているのでしょうか? 「大変」とおっしゃるからにはそのくらいのことは調べられているのでしょうけれど、なぜテレビの前でおっしゃらないのですか?

あとどうでもいいことですが、元経産官僚の岸氏と元ケイズフーズ社長の岸氏が同姓であることと、元経産官僚の岸氏が会社側の擁護に必死なことは、ただの偶然ということでよろしいですよね?

ストライキには回数制限がある?

二人の鍔迫り合いのあと、意見を求められた高橋氏は「(加藤氏や労働者側には)ちょっとストライキ癖がついていて、(この先も)何か嫌なことがあると『またストライキをやろう』なんて感覚になるとよくないと思う」と、安易なストライキはするべきではないとコメント。

またまた衝撃発言です。どうやら高橋氏の中では、「労働者とは、労働環境に不平不満があっても我慢しなければならず、一度ストライキを起こしたら、その後は同じくらい我慢期間を置くべき」という感覚らしいです。

坂上氏同様、「ストライキには回数制限がある」派のようですね。そこまで言うからには、お二人には「ストライキを起こしていい状況と回数」について、ぜひ明確に提示していただきたいものですね。

確かに権利の濫用は許されることではありません。昨今激化している二次元規制や表現規制、スポーツ業界におけるトランスジェンダー問題などに対して、個人的に思うところはたくさんあります。仮に、労働者側が過剰な要求をしているのであれば許されることではありませんが、少なくとも現状ではそういう報告はありません。そうした中での坂上氏や高橋氏の意見には賛同し難いものがあります。

さらに、坂上氏は「普通のお店ならストライキをやろうと構わないが、サービスエリアは公共というか特殊なところ、24時間お客さんが来るところ。まずはお客さんのことを考えるべき」と、これまでにも散見された「お客様は神様」論を展開。

これに対して清原氏は「いえ、彼らはちゃんと考えています。ストライキ行動は3時という、お客さんがもっとも少ない時間帯にやっている。ちゃんとお客さんのことを考えています」と反論しますが、すかさず岸氏が「ストライキを起こすこと自体がお客さんのことを考えてない」と批判。

利用客の都合を考えていたら、客商売は一生ストライキなんてできないと思うのですが。海外では、鉄道や清掃業の労働者が大々的なストライキを起こし、それによって利用者が不便をこうむることは珍しくありませんが、岸氏はああいう行為は「正しいストライキのやり方ではない」と考えられているのでしょうか。

だとしたら、岸氏にはぜひ「正しいストライキのやり方」の手引書を書いていただきたいものですね。それを全国の中学校に配布し、社会科の授業で学ばせれば、よい啓蒙活動になるのではないでしょうか。

「一従業員がやるべきことではない」

また、ストライキに再突入した加藤氏は、会社に残ってる理由として「従業員を守れるのは自分だけ」と発言したそうですが、それについても坂上氏は「『従業員を守れるのは私だけなんです』なんて言っちゃっていいのかと」と懐疑的でした。

前回のストライキで明らかになった会社の実態を見れば、経営者側には従業員に対する配慮が欠けていると思えてならないのですが、坂上氏はそうではないようです。

この坂上氏のコメントにすかさず反応したのが岸氏で「この発言は本来、経営者側が言うことであって中間管理職の言うことではない。度が過ぎている」と、加藤氏の発言を痛烈に批判。

経営者側が言わないからこそ、中間管理職の方がおっしゃったのではないかと思うのですが、岸氏にとってはそうでなはいようですね。岸氏としては「中間管理職は経営者の奴隷であれ」とでも思っているのでしょうか? 岸さんは経営側の擁護に必死なようですが、むしろ岸さんのこの発言こそ度が過ぎていると思うのですがどうでしょう。


さらに事態は拡大し、労働組合は会社側を飛び越して、委託元であるNEXCOグループ(東日本高速道路株式会社(NEXCO東日本)及びネクセリア東日本NEXCO東日本の子会社))にも働きかけをしているようです。

佐野SAで新たなスト通告、NEXCO東日本の「社会的責任」が焦点に
https://news.yahoo.co.jp/byline/konnoharuki/20191104-00149518/

その結果、NEXCO東日本側からは会社側の改善が見られないなら最悪契約の見直しを求める可能性も提示したそうです。

この件に対して清原氏が「従業員に対する冷たい対応が改善されなければ、そうなっても仕方がないでしょう」と発言すると、岸氏は「経営者が変わったばかり。冷たいかどうか決めつけるのは間違っている」と猛反発。

おかしいですね。つい先程まで、まともな情報ソースを提示することなく、加藤氏への批判を重ね、喧嘩両成敗だと決めつけていたのは貴方ではありませんか?

しかしながら、スタジオ参加者の方々は岸氏と同意見らしく、「加藤さんは経営者になってみるのもいいんじゃないのかな? きっと見方が変わるよ」(ひろみ氏)、「誰が身銭を切ってるかっていうこと」(甲斐)と、会社側に利があるというスタンスを貫きます。

これを受けて坂上氏は「昨今は、何かといえば『弱者の方々にファースト! ファースト!』になってるけど、ケースによっては『ちょっと違いますよ』ってことにならないと、本質からズレていきますよね」と発言。本質とは何かについては曖昧に濁していましたが、要は会社の利益ということですか?

加藤氏がネクセリア東日本へ直訴した件について、高橋氏も「私がフジテレビを首にされそうになったからって、民放連に訴えるなんてことはできない」と批判的。貴方と加藤氏では就職した際の事情も、会社に対する思い入れも、退職後の生活環境についても事情が異なるので、全く参考にならない気がしますがどうなんでしょうね。

まぁ一般論として言わせていただくなら、余裕のある生活が約束されているなら会社を首になったところで困らないでしょうね。

さて、スタジオ側はケイセイ・フーズ擁護一色ということで終わりそうですが、この騒動はどのような解決を見るのでしょうか。

【食べログ操作疑惑】三上洋氏「食べログ側にそんなことをするメリットはない」

3.8点問題と公正取引委員会の調査でも「食べログ」を批判するのが間違っている理由
https://news.yahoo.co.jp/byline/toryu/20191014-00146785/

この件について本日放送の『ゴゴスマ』では、ITジャーナリストの三上洋氏が「食べログ側が数字を操作したとするなら、ランキングの信頼性が揺らぐ。そんなことを食べログがするとは考えられない。インターネット上で、食べログの評価と分布について調べた方がいたが、たいした差は無いという結論が出たそうです。つまり根拠がないわけですね。この数字の操作というのは、おそらく『やらせ』業者が原因でないだろうか」とコメントされていました。

これは上記記事を執筆されている東龍氏も同じ立場を取られておりまして、指摘や主張の争点はほぼ一致しており、記事のほうではさらに踏み込み食べログの統計方法と、そこから生じる「誤解」についてもて言及されております。

騒動の真偽についてはまだはっきりしておりませんのでコメントは差し控えたいとおもいますが、三上氏のコメントにはいささか疑問があります。

まず第一に、「信頼性が揺らぐので食べログ側が操作するはずがない」という主張は、まったく意味がわかりません。信頼性が揺らぐのは、「操作の事実」が発覚したときであって、バレなければいいわけです。そして、そのような考えから公的な数字を捏造する会社はこれまでにも数多くありました。三上氏はそういう事例をまったくご存知ないのでしょうか?

第二に、「インターネット上で調査した人がいた」とのことですが、ネットを探してみたところ「評価の点数には明らかな偏りがあり、意図的な操作の可能性が高い」という記事がありました。

※詳細についてはこちらをご確認下さい。
食べログランキングは信用できるのか?星(評価点)3.6に統計的な偏りがあることが判明
https://www.appps.jp/344765/

三上氏が見たものはこれとは真逆の結果が出たそうですが、どちらの記事が正しいか、三上氏はどのように検証されたのでしょうか? まさか「誰とも知らない人間の書いた記事」を「検証することなくうのみに」し、「マスメディアで公表した」わけではないですよね? さらにいえば、コメンテーターとして発言されるのであれば、自説のもとになったデータの出典くらいは公表すべきではないでしょうか? 発言の信憑性に関わりますし、なによりデータを利用する側の最低限のマナーのように思うのですが、いかがでしょうか?