sangak’s diary

【ハラミ会】女性を飲み会に誘わないのはセクハラか?

フランス人の性 なぜ「#MeToo」への反対が起きたのか (光文社新書)

セクハラを避けるため女子禁制の「ハラミ会」はアリ?ナシ? 作者に意図を聞いた。(BuzzFeed
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181201-00010004-bfj-soci

飲み会で、知らず知らずのうちにセクハラをしてしまった男性たちが、「ハラスメントを未然に防ぐ」ために男だけで飲む会、略して「ハラミ会」がネット上で話題になっている。どんな会なのか。発案した人に真意を聞いた。【BuzzFeed Japan / 小林明子
「ハラミ会」は、漫画家の瀧波ユカリさんの著書『モトカレマニア』のワンシーンだ。ハラミ会が登場する第2話はサイト上で無料で読むことができる。
(中略)
漫画には「『セクハラしちゃうから女はお断り』っていうのもセクハラじゃない?」「問題の解決ってよりは逃避だよね」というセリフもあります。結局は性差別であるし、抜本的な解決になっていない。そういった考えにも大いに共感します。
(以上、記事より抜粋)

 古人いわく「君子危うきに近寄らず」だそうですが、セクハラの認定が女性主導にある現代、男性側が危険から回避することもセクハラ扱いされるそうです。
 セクハラってなんなんでしょうかね。

公正なルールと審判

 セクハラの定義についてちょっと検索したところ、弁護士法人琥珀法律事務所のホームページには以下のような記述がありました。
「職場におけるセクハラは、職場で働く人の意に反する『性的な言動』によって起きるもので、
 判断基準は『平均的な女性労働者の感じ方』『平均的な男性労働者の感じ方』です」
http://www.kohaku-law.com/cons/sekuhara/より)
 この定義に従うなら、その日の飲み会に誘わないことが、なぜセクハラになるのでしょうか?

 上述の記事で、『モトカレマニア』原作者の瀧波ユカリ氏は以下のようなことをおっしゃています。
>「なんでもかんでもセクハラ?」などとうそぶく男性に対して「どうしてそんなこともわからないのか」
>と愕然とする気持ちはよくわかりますし、私もそう感じることは多々あります。

 つまり瀧波氏は、本当なら「飲み会に誘わないこともセクハラだ」と思っているということでしょうか?
 しかしこれはセクシャルハラスメントの定義から大きくハズレているように感じますがどうなのでしょう。このように、女性側がセクハラの定義を一方的に拡大し、運用できるようであれば、男性側が戸惑うのは当然ではないでしょうか?
 「飲み会に誘わないことは性差別だ、根本的な解決になっていない」というのであれば、そのようにセクハラを拡大運用することも性差別であり、根本的な解決を妨げていることになるような気がするのですがいかがでしょう?

 まぁこの記事を読んでまず最初に疑問に思ったことは、「誘われないほうが嬉しくない?」という気持ちだったんですけどね。社での飲み会とかあまり好きではない人間なので。あるいはその時点で意識のズレがあるのかもしれません。

 とはいえ、そんなに会社で飲み会がしたいなら、「誘わないのは性差別だ、セクハラだ」と言う前に、女性のほうから男性たちに声をかけたらいいのではありませんか? それこそ男女平等というものでしょう。

尾木直樹氏「児童相談所の建設で青山のブランド価値は上がる」

カウンターと暴力の病理

南青山の児童相談所建設に反対の声。各地で続く建設断念に子どもたちへの偏見(BUSINESS INSIDER)
https://www.businessinsider.jp/post-178352

 施設の総事業費は約100億円。建設予定地は表参道駅から徒歩5分で、周辺に世界的高級ブランドのショップが並ぶ。
 (中略)
これまでの報道によると、10月12、14日に開かれた港区による周辺住民への説明会では、一部の住民が猛反対の姿勢を見せ、怒号も飛び交ったという。
 (中略)
 茨城県内の児童相談所で10数年にわたって嘱託医を務めてきた成田奈緒子さん(文教大学教育学部特別支援教育専修教授)は憤りを隠さない。
「非常に貧困な発想。ともに地域で子どもを育てるという意識が低すぎると言わざるを得ない。子どもが虐待死すると、何をしているのだと責められるのが児童相談所。港区はその機能を充実させようとしているのに、差別的な認識や偏見で反対しているように聞こえてとても残念です」
(以上、記事より抜粋)

建設反対派は意識の低い差別主義者?

 少し前から報道されるようになった話で、本日の『ビートたけしのTVタックル』でもこの話題が取り上げられていました。番組によると100億円という建設費のうち、土地代が大半を締め、建物の建設費は30億円程度だそうです。

 教育評論家で法政大学特任教授の尾木直樹氏は「地区のブランド価値を下げるという意見もあるが、最近はこういう児童施設の存在をアピールすることでブランド価値が上がる」と、住民の不満は杞憂であると主張。
 しかしこの意見に対し俳優でタレントの大竹まこと氏は「それは100億もかけることなの? ビルの2フロアを借り切ればやれるんじゃないの?」と、100億円という税金を投入することへのコストパフォーマンスに疑問を呈しました。
 個人的には「他の地区の例を押し付けるのは乱暴ではないか?」という気がします。そうやってブランド価値をアピールしなければならない地区もあると言うだけの話で、すでにブランド価値のある地区は、むしろ多少の不便さを我慢してでもそのブランドを守ったほうがいい場合もあると思います。
 極端な話ですが、世界遺産に登録された地区なんかはそうですよね?
 幼稚園や保育園の建設騒動のときもそうですが、「子供のため」を錦の御旗にして振りかざして住民側の意見や主張を封殺するかのような言動は、聞いていてあまり心地いいものではありません。
 そういう行政側の一方的な押しつけを拒否できることが、近代民主主義の原点ではないのでしょうか? いつから日本は社会主義国家になったのでしょうか?
 「まず建設しろ。細かいことは出来てからだ。不満もそのときに聞いてやる」というのでは、直接影響を受ける人々に対して無責任な気がします。

現住民以外の意見は必要ないのか?

 コストパフォーマンスの問題についてはスタジオの参加者でも異論はないようで、ここでコラムニストの犬山紙子氏は「でもこの方たちが騒いでいるのはそこ(コスパ問題)じゃないですよね」と、番組のインタビューでも触れられた「街のブランド価値」という点に話を戻します。
 すると政治評論家の東国原英夫氏は、取材に答えた人たちにも言及。「反対している人間が本当に住民なのか、どこかの反対派が送り込んだ人物なのか、ちゃんと調べる必要がある」と、何らかの組織的な抗議活動の可能性を示唆します。
 これはちょっと不思議な話ですね。住民以外の人が反対してはいけないのでしょうか?
 先ほどの尾木氏の言葉を借りるならば、ブランド価値というものは、地区外に住んでいる人々にも関わってくる問題で、「青山」という街のブランドを大事にしている人ならば、誰でも反対する権利はあるのではないでしょうか?
 逆に「住民以外は意見するな」ということであるなら、この番組の参加者で青山に在住の方はどれくらいいたのでしょうか? このあたりちょっと極論といいますか、意見に矛盾があるように感じられるのは、自分だけでしょうか?

使われるのは血税

 まあ、都会とも言えない場所に住んでいて、青山あたりに用のない立場からすれば、「必要なら建てればいいんじゃないの? うちの近所に同じ施設ができたとしてもとくに不満は感じない。ただ100億はかけすぎじゃないかなぁ」という程度ですね。
 土地代に半分以上つぎこむというのは税金の浪費な気がしてなりませんし、税金を投入するなら地区住民の理解を得ることが大事だと思います。
 ちなみに上記記事を書かれたライターの島沢優子氏は、最後に成田奈緒子氏の言葉を挙げて記事を締めくくられています。

「みんな苦悩している。親もそんなはずじゃなかったと思いながら子育てしている。
 そんな彼らの事情を把握せずにひとくくりに考えないでほしい。
 私たちのケアがうまくいかないこともあるが、立ち直る人たちは多い。
 そんな施設ができることを、誇りに思ってほしい」

 果たして「ひとくくりに考えている」のは地域住民たちだけなんでしょうかね?

臭いものに蓋をする東電体質?

東京電力・帝国の暗黒

電力量計スマートメーターの焼損16件 東電は公表せず(朝日デジタル)
https://www.asahi.com/articles/ASLCL4VLWLCLUTIL00B.html?iref=comtop_list_nat_n05

 電気使用量をこまめに計測できる電力量計として、東京電力が家庭などに設置している「スマートメーター」で、昨年8月までの約1年間に部品の一部が焼損する不具合が16件起きていたことがわかった。消費者庁は火災事故としてインターネット上に掲載しているが、東電は公表していなかった。
(中略)
 東電の広報担当者は公表しなかった理由について「建物に燃え移る危険性はなく、無用の混乱を避ける意味でも公表していない」としている。

 原発事故のあとに発覚した様々な醜態について、「当時予見できなかった」的な言い訳を繰り返してきた東電の「危険性はない」という判断に、どれだけの信用がおけるのか疑問ですなぁ。
 せめて指摘を受けた際に「~と考えていたが謝りだった。今後は速やかに報告するよう心がける」とでも言えば済んだ話なのに。どうしても謝りたくない類の組織なんですかねぇ。

【イッテQやらせ問題】岡村隆史氏「ヤなこと言う人が増えた」

 

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イッテQ“やらせ疑惑”報道 日テレ「誤解を招く表現」
https://www.fnn.jp/posts/00405061CX

 2018年5月に放送された日本テレビの「世界の果てまでイッテQ!」では、ラオスで行われている祭りだとして、「橋祭り」を紹介し、地元の参加者に交じってお笑い芸人が自転車に乗る様子を伝えた。
 これについて、今週号の週刊文春では、「橋祭り」を知る地元住民はいないなどとして、やらせの可能性があると報じている。
(以上、記事より抜粋)

 この件について、お笑い芸人の岡村隆史氏が自身のラジオ番組でコメントを発表しました。

「やらせ」ではなく「演出」

 「人気番組はこうやって目をつけられてしまうんやなぁ」
 長くバラエティ番組に関わっていた岡村氏としては、文春サイドに批判的な印象を持っているようす。

「スタッフの人たちが『どうやったら子供たちが喜んでくれるか』と思って作ったんやん?
 それをさ、現地に行くわけでもなく、電話で向こうの人に聞いて『こんな祭りない』って……。
 なんでこういうこと言いはるんやろ。子どもたちは楽しみに見ているやん。
 これで『イッテQ』が終わったらどうすんの?
 テレビってそういうもんやった? 『演出ちゃう、やらせや』って。いつからこうなったん?
 昔はこうじゃなかった
 『川口探検隊』とかもそうやったやん。
 洞窟に入って『初めて入ります』とか言ってカメラはとっくに先行ってたわけやん。

 それをやらせとか。こういうこと言う人たちが増えてきたんかなぁ」

 ラジオでの岡村氏の主張を聞いたとこお、今回のことはあくまで「バラエティ番組としての演出」であり、それを「事実ではない」と批判する文春サイドを「野暮」だと批判しているように受け取れます。
 私自身は番組を見ていないので、あるいは岡村氏の言うとおりなのかもしれません。
 岡村氏が例にあげた『水曜スペシャル川口浩探検隊』のように、「ネタとして楽しんでくださいね?」という体で作られた番組であったのなら、わざわざ事実かどうかを追求するのはおかしい気がします。

番組をきっかけに村おこしも

 また、番組内で「橋祭り」を伝統行事であるかのように扱ったことについても、「これからずっとやっていけばええやん」と、これをきっかけに伝統行事にしていけば何の問題もないと自論を展開し、番組スタッフの行動を擁護しました。
 確かにアニメの影響で催されたお祭りが、その後、現地の行事として定着したという話も聞いたことがありますので、そういう考え方もあるのでしょうね。

 しかし、本当に「誤解を招く表現」という次元の話だったんですかね?

三田佳子は息子の違法行為を本当に知らなかったのか?

芸能界薬物汚染

三田佳子の次男を逮捕 住民が証言「うつろでおかしな様子だった」(livedoorニュース
http://news.livedoor.com/article/detail/15292991/

 女優三田佳子(76)の次男で職業不詳の高橋祐也容疑者(38)が11日、警視庁渋谷署に覚せい剤取締法違反(使用)の疑いで逮捕された。同署によると、容疑を認めている。高橋容疑者は過去3回、覚醒剤を使用したなどとして逮捕され、08年には東京地裁で懲役1年6月の実刑判決を言い渡されている。三田はこの日、「大変ご心配をおかけして申し訳ありません」と謝罪のコメントを出した。
(中略)
 高橋容疑者は昨年11月、交際相手だった元アイドルの女性に暴力をふるったとして、警察沙汰の騒動を起こしたと「女性自身」に報じられた。
 親しい関係者によると、高橋容疑者は以前から元アイドルや地下アイドルの女性らを複数人はべらせ、連夜都内で飲み会を開いていたという。飲み会に出席した女性には、毎回車代として3万円を渡していた。また、元アイドルや元タレントの男性たちとも親しくしており、夜遊びを繰り返していたという。
 昨年秋ごろ、高橋容疑者が、交際相手の女性が別の男性とも関係を持っていたと知ると、その男性の勤務先を訪問。感情をむき出しにして猛抗議し、備品を壊すなどのトラブルも起こしたという。当時、高橋容疑者は目の焦点が合っておらず、会話の内容も支離滅裂で、「明らかに普通ではない状態だった」という。
(以上、記事より抜粋)

清水健太郎「まだ伝わってないです」三田佳子の親心(@niftyニュース)
https://news.nifty.com/article/entame/nikkansp/12168-09128043/

 清水は12日放送のTBS系「ビビット」にVTR出演。高橋容疑者の逮捕に「まぁ、しゃあないやろね。3回あることは4回ある。周りの友だちのサポートがあって初めて治る病気だと思う。依存症という病気です」と語った。
(以上、記事より抜粋)


 大物芸能人の家族に関する醜聞、それも4度目の大失態ということで大騒ぎのようです。
 今回の事件に関して、世間からは「すでに成人している人間のやったことなので親の責任はない」という擁護の声がある一方、過去3度の逮捕がありながら、一説には月額100万円ともいわれる多額の生活費を与えたまま野放しにしていた三田佳子氏への批判の声もあるようです。

ラクル論点そらしで三田氏を擁護する芸能界

 こうした世の中の向きに対し、芸能界はといえば、やはり三田氏を擁護しようとする向きがあるようです。
 本日放送の『バイキング』において、タレントで同番組MCの坂上忍氏は、高橋容疑者の素行不良に怒りを見せる一方、三田氏に対しては同情的であり、さらに高橋容疑者が4度目の逮捕に及んだ件に関しては「(麻薬常習者へのケアという点で)この日本という国は遅れている」と日本批判を展開。
 さらにこうした意見を受け、出演者で弁護士の徳原聖雨氏も「2度目のときに執行猶予にしたのは理解できない。これは国の責任があるのでは」と同調しています。
 成人した個人の犯罪行為に関して、親の責任は無いのに、国の責任はあるというわけですね。ちょっと何を言ってるのかわからないです。素人の感覚としては、法律よりも身近に接し、かつ対処できるのが親の存在だと思うのですが、芸能人の方々の間では別の感覚をお持ちのようです。
 さらに話が三度目の件に及ぶと、「懲役1年6月の実刑」という判決が物議を醸します。
 徳原氏が「二度目のときの懲役2年は執行猶予がついてのものだったため、裁判所としてはそれ以上に重い処罰をすることがためらったのでしょう」と説明すると、坂上氏は「もう三度目だよ? まだそんな手順を踏むの?」と、より重い刑罰を与えるべきだったのではと司法の対応に苛立ちを見せました。

あえて三田氏の責任を追求する芸能人も

 もちろん、すべての芸能人が三田氏を擁護しているわけではありません。同番組に出演していた歌手で俳優の野口五郎氏は、大先輩である三田氏の複雑な心情を汲みつつも、2回目の逮捕現場が1回目と同じ自宅の地下室だったという点にふれ、「一度そういうことがあったのに地下室を封鎖せず、自由にさせていたなんて信じられない」と呆れたようすでコメントされていました。
 こちらは芸能界とは無関係な視聴者でも共感えやすいコメントだったと思います。
 野口氏がおっしゃるように、三田氏は御年76歳ということで、世間一般的には終活を始めてもおかしくない時期です。自分の人生、芸能生活をどのように幕引きするかを考えたい時期に、我が子から4度目の裏切りをされた三田氏の心境はいかばかりか。悲しみ、怒り、無念、諦め、どのような感情が渦巻いているのか、素人の私などには到底想像もおよびません。
 とはいえ、高橋容疑者の粗暴な素行を聞くにつけ、「親としての責任を完全に果たしたといえるのか」という疑問は浮かぶわけです。そこにあえて切りこんだ野口氏の見解は素晴らしいと思います。

【体操パワハラ問題】一面の見方を支えていたジャーナリストとマスメディアの罪は?

メディアの敗北 アメリカも日本も“フェイクニュース

 体操の宮川紗江選手のパワハラ騒動に大きな動きがあったようですね。
 会見を行った宮川選手は、「パワハラを行ったのはコーチではなく体操協会だ」と訴え、それを受けて体操協会が反論のコメントを発表する一方、業界からは宮川選手の会見を支持する意見が出ているようです。

谷幸雄、体操の“引き抜き”疑惑「村上茉愛も」(日刊スポーツ)
https://www.nikkansports.com/entertainment/news/201808300000240.html

 宮川選手は日本体操協会からパワハラ行為があり、塚原千恵子女子強化本部長が女子監督を務める、朝日生命体操クラブに加入させられそうになったなどと語ったが、池谷は「朝日生命に引き抜かれて入ってる選手がたくさんいるのは把握している」と語った。
 引き抜き行為について「自分が監督をしているクラブから日本の代表選手が出るっていうことの価値がどれだけすごいことかは、みなさんわかると思う。そういう意味で、自分のクラブから出場する選手を多く作りたかったのではないか」と推察。また、自身の体操クラブに小学生時代から所属する昨年の世界選手権金メダリスト村上茉愛選手(22)も引き抜かれそうになっていたことを明かし、「うちのクラブの村上茉愛もありましたから、やっぱりそういう部分はあるっていうのは多く聞きます」と語った。
(以上、記事より抜粋)

森末慎二氏「夫婦でこの立場にいることがおかしい」
塚原夫妻が副会長、強化本部長の体操協会に異議(スポーツ報知)
https://www.hochi.co.jp/sports/etc/20180830-OHT1T50074.html

 体操の84年ロス五輪金銀銅の3つのメダルを獲得した森末慎二氏(61)が30日放送のTBS系「ビビット」(月~金曜・前8時)に生出演し、体操女子の世界選手権(10~11月、カタール)代表候補で、2016年リオ五輪代表の宮川紗江(18)が体操協会の塚原千恵子・女子強化本部長(71)からパワハラを受けたと告発した問題に関連し体操協会の人事に疑問を呈した。
 現在の協会は塚原本部長の夫の塚原光男氏(70)が副会長を勤める。こうした体制に森末氏は「協会の中に夫婦でいて、この立場にいること自体がおかしい」と見解を示した。さらに「今、ナショナルのコーチ陣も、ほとんど朝日生命の監督コーチ陣が何人も入ってきていると考えると、すべてノーという人を排除してイエスマンだけを置いていくということでしょうね」と塚原氏が所属する朝日生命人脈で組織が運営されていることを指摘していた。
(以上、記事より抜粋)

森末慎二氏、27年前の女子体操ボイコット事件を告白…
「全部上が朝日生命の選手になった」
https://www.hochi.co.jp/sports/etc/20180830-OHT1T50073.html

 事件は、1991年の全日本体操選手権で千恵子氏を中心とする審判団の採点法に不満が爆発し出場選手中91人中55人が大会をボイコットした。これによって当時強化部長だった千恵子氏が辞任した。
 その上で「ただ、中身はこういうことだったんです」と前置きした上で「要するに体操は点が出ますよね。審判が点を付けますよね。その点を付ける審判を全部、自分側に付けてしまえば…。どんな素晴らしい演技をしてもその選手は、そこ以外の選手は点が出ない。で、だいたい決まる選手が全部上が朝日生命の選手になっちゃうと、やっててもしょうがないということで監督コーチ陣が思い切って、やってもしょうがないし、だったらボイコット」と独自の見解を示していた。
(以上、記事より抜粋)

日本体操協会の実態を世間の目から隠してきたのは

ジャーナリストやマスメディアでは?

 この重大発表についてセンセーショナルに取り上げられていますが、個人的にはこれだけの惨状がありながら、これまでメディアに対してまったく訴えてこなかった森末慎二氏を始めとする、体操関係の著名人に対しての不信感が生まれました。
 自分たちより若い選手がパワハラに苦しめられている間、見て見ぬふりをしてきたということですよね? そして若干18歳の宮川選手が立ち上がった途端、その尻馬に載るような真似をしたと。
 それってどうなんでしょうね。
 これまで自分の子供や孫と言っていい世代の選手たちを見捨てておいて、世間が注目している今になって、訳知り顔で業界の汚点を語る自分自身の姿を顧みて恥ずかしくないのでしょうか?
 さらにいえば、上記の事実を目の当たりにしながら、その現状改善のために動こうとしなかったくせに、宮川氏の件を境に体操協会批判に転じているジャーナリストやマスメディアに対しても不信感が拭えません。
 今回の件で日本体操協会を批判している関係者やジャーナリストたちは、これまで自分たちが何をしてきたかを明らかにしてほしいですね。こういう末端の部分まで浄化しない限り、腐敗の温床はなくならないですよ。

【体操パワハラ問題】当事者が語るのは一面の見方

オトす技術‐カレもカノジョも上司もお客さんもみんな振り向く心理学

体操女子の宮川紗江に暴行行為「パワハラでない」と近く会見へ(livedoorNEWS)
http://news.livedoor.com/article/detail/15205552/

 体操女子の宮川紗江に対して暴力行為があったとし、速見佑斗元コーチが登録抹消処分を受けた問題で、宮川が近く記者会見を開いて事情を説明することになった。NHKニュースが報じた。
 速見元コーチは暴力行為を認めているというが、宮川は「パワハラされたとは感じていない」と訴え、速見元コーチから引き続き指導を受けたい意向を示しているという
(以上、記事より抜粋)

 「行き過ぎた指導」があったのは事実のようですが、当事者の宮川選手がパワハラを否定したことによって「当事者がパワハラと感じてないのであれば、それはパワハラではないのでは?」という意見があるようです。
 さらに重要なのは、宮川氏サイドからは「報道の独り歩き」についても指摘されてているようで、恣意的に誤情報が流されている危険性もあります。

 昨今、不当な圧力をかける運営団体の実態があちこちで暴露されていますが、体操業界でもこれと同じようなことが行われているのでしょうか。だとしたらとんでもないことです。

当事者の主張が全て正しいと思うのは危険

 一方で考えなければいけないのは、選手とコーチという関係は、つねに清廉なものではないということです。他者が介入しずらい関係だからこそ、現実にパワハラやセクハラを行う者もいれば、こうした関係を経て恋愛に発展するカップルもいるわけです。
 記事によれば、宮川選手は小学校5年生の頃から速見元コーチの指導を受け、現在は18歳ということ。一般的な生徒と教師以上に長い交流関係があったわけです。そこには一言では説明できない絆が生まれていることでしょう。
 本日放送のフジテレビ『グッディ』では、ニュースキャスターの安藤優子氏は「体操は身体にふれる競技。異性のコーチを突然受け入れるのは生理的に難しい」と、体操競技における指導は一般のスポーツとは違うことを強調し、マルチタレントの高橋克実氏も「宮川選手のことを一つも考えていない」と、宮川氏のコーチに対する個人的な感情を尊重すべきと主張されています。
 だとするなら、宮川選手個人の主観的な意見をそのまま鵜呑みにしてしまうのは危険かもしれません。例えば、DV夫に虐げられている妻が夫を擁護するのを聞いて真に受ける人はいないと思います。もしかしたらそれと似たようなことが起きている可能性もあるのではないでしょうか。
 また同番組では「選手の家族も承知していた」ことを免罪符のように伝えていますが、これも別の見方をすれば家族ぐるみで取り込まれていると勘ぐることは可能です。
 同番組の出演者たちは宮川選手の言い分を素直に受けいれ、日本体操協会に対する批判一色といった感じですが、まだ真相は明らかになっていません。報道を名乗るのであれば、もう少し中立な視点を持っていただきたいと思います。