sangak’s diary

【貴ノ岩暴力事件】横野レイコ氏「暴力に対する認識が日本人とモンゴル人では感覚が違う」

スポーツ報知 大相撲ジャーナル2018年11月号 九州場所展望号

貴ノ岩が付け人に暴行、謹慎に 顔4、5発殴る(夕刊フジ
http://www.zakzak.co.jp/spo/news/181205/spo1812050012-n1.html?ownedref=not%20set_main_newsTop

 日本相撲協会は5日、幕内貴ノ岩(28)=千賀ノ浦部屋=が4日に巡業先の福岡県内の宿舎で、付け人の弟弟子を殴ってケガを負わせたと発表した。協会は貴ノ岩を巡業から引き揚げさせて謹慎とし、今後、事実関係を調べて理事会で処分を決める。
(以上、記事より抜粋)

貴ノ岩、今回は加害者 相撲協会「残念なお知らせ」公表(朝日DEGITA)
https://www.asahi.com/articles/ASLD56G04LD5UTQP033.html

芝田山広報部長(元横綱大乃国)が報道陣に対応し、「残念なお知らせです」と事案を公表。「協会でどういう思いで(暴力根絶に向けた取り組みを)やっているのか、自覚がないんじゃないか」と険しい表情で話した。
(以上、記事より抜粋)

 

 過日、元日馬富士関が起こした暴力事件の被害者になった貴ノ岩氏が、今度は暴力事件の加害者になったとして、ワイドショーは大々的に取り上げております。
 本日放送のフジテレビ『バイキング』でも同様で、今回の事件と共に過去の事件についても説明がありました。
 その後、タレントで同番組MCの坂上忍氏が「なぜ今回のことが起きたのかと思いますか?」と元大相撲力士の維新力浩司氏に問いかけたところ、維新力氏は「以前から貴ノ岩には暴力をふるっているという話があった」、「一連の日馬富士さんとのこと、母国でのバッシング、貴乃花親方の退職、いろんなストレスがあり、酒が入ったところでついカーっとなってしまったのではないか」とコメント。
 続いて意見を求められた相撲リポーター・横野レイコ氏は「一連の騒動も、当事者なのにどこか他人事というか、当事者意識がなかったように思う。暴力に対する認識も、日本人とモンゴル人では感覚が違うと思います。(元)日馬富士から暴力を受けたにも関わらず、彼(貴ノ岩氏)の中では平手で4,5発は『暴力』ではなかったのはないか」と、貴ノ岩氏の母国であるモンゴル人の気質にあるのではと指摘。これを受けて、国際弁護士・元裁判官の清原博氏も「日本でやっていくなら、暴力はダメだと肝に銘じておくべき」と、やはりモンゴル人の気質に言及しておりました。

 相撲に詳しくない素人の身からしたら、モンゴルの方々が日本の相撲に関わるようになってだいぶ経つわけで、いまさら気質や文化の違いを理由にするのはおかしいような気がするのですが、相撲に詳しい方々そうだというならそうなのかも知れませんね。それ自体、相撲協会の対応が遅れているという証拠になりそうですが。

指導体制に問題あり?

 さらに坂上氏が「貴乃花親方に教育を受けてきた子なわけじゃないですか、それがコレだったら、『じゃあ誰が親方ならいいの?』っていう気になっちゃう」と嘆くと、 お笑い芸人フットボールアワー岩尾望氏は「元貴乃花親方は『指導を徹底している』とさんざん言うてましたけど、ああいう方なので、うまく伝えられてなかったんじゃ?」と貴乃花親方の指導そのものを疑問視。
 また横野氏は、昨日、元日馬富士関と話をしたことを明かし、「本人(元日馬富士関)はこんなことになって、『(貴ノ岩氏には)ちゃんと生きていて欲しかった、何をやっているんだ』とおっしゃってました」と元日馬富士関がやりきれない思いにあることを語りました。
 お笑いタレントの横澤夏子氏も「こんだけ精神的苦痛を受けて辛い思いをしているのに、なんでこんな(協会の努力や自らの功績を)全部覆すようなことをしたのか。逆に先陣きって『暴力はダメだ』という立場に立っていただきたかった。なんでみんなをびっくりさせるようなことをするのか。なんで先が見えないのか。悲しいなと思う」と、貴ノ岩の浅はかな行動を非難。
 番組出演者のほとんどが、貴ノ岩個人の性格や生い立ちに原因があると思っているようです。

 また貴ノ岩氏の今後の処分については「解雇を含めた厳罰は検討されることはさけられない」ことが明かされ、スタジオでも「二場所出場停止以上。それに加えて、貴公俊の事件を受けても何も分かっていなかったとして番付降下も加わるのでは」(横野氏)、「二場所出場停止すれば幕下に落ちる。そうすると無給になってゼロからのスタート。それに減俸が加わるのが妥当では」(維新力氏)という意見でした。
 タレントの薬丸裕英氏は「日馬富士関は引退した。あのとき起きたことやこれまでのことが全部明らかになってしまうのであれば、僕はもっときつい処分なのでは? だってこれだけのことがあっても暴力ですから。一番分かっていなければならない人間が暴力をしたんですから」と、より重い処罰が下されるべきという感覚のようです。
 また現在、警察に被害届が出ていない件に関して触れられると、清原氏貴公俊の事件も被害届はでていなかったが、ファンの方々が告発状を提出し、警察がそれを受理することで傷害事件として立件された。結果的には示談されていたということで不起訴になったが、今回も被害届けが出ていないからといって待っていていいのか。今回、相撲協会内部のガバナンスやコンプライアンスが効いてないことが明らかになっているので、相撲協会が自ら告発状を出すべきだ」と主張し、厳格な対応を求めていました。

協会に蔓延する「負の連鎖」

 番組では平成30年2月から10月にかけて行われた「暴力問題再発防止検討委員会」の最終報告書が紹介され、「暴力を受けた数」は昭和53年を起点として減少傾向にあり、平成19年の力士暴行死事件から右肩下がりにあることが公表されました。
 またその実態として「同部屋における弟弟子が兄弟子から暴力を受けたと回答した例がほとんど。付き人が関取から暴力を受けたと回答することも少なくなかった」ことが紹介されると、坂上氏は、この付き人精度を批判。
 すでに芸能界でも付き人制度が減りつつあることを語り、自身の経験談として「20年ほど前まではつけていた。でもある現場で大物俳優の方から『付き人をつけていると自分が偉くなったように勘違いするからやめた』という話を聞いて、それ以来、ばっさりやめた」ことを明かした。

 これに対して横野氏は「私は、それ(付き人制度)も相撲の良さだと思っている。悪用するケースがあるから説得力がないと思いますけど、先輩の背中を流すことで会話も生まれる」と反論しますが、坂上氏は「社会人として教育するシステムが確立されているなら問題ないと思う。でもあんな閉鎖された世界で、強烈な上下関係がいまだにある世界なんて(他に)ある?」と批判。
 薬丸氏も「上からちゃんと教えを受けていれば、そういうこと(横野氏の主張する付き人制度の利点)を継承していくこともあると思う。でも番付至上主義で、上の人がどうしても偉くなって、付き人がつくと、どうしても自分が大きくなったと勘違いする、という弊害のほうが大きいと思う」と、付き人制度によるメリットよりデメリットのほうが大きいのではと指摘しました。
 清原氏も「暴力決別宣言はいいんですよ。でも暴力が生み出す土壌を考えなければならない。土壌が残っている限り暴力はなくならない。仮にその土壌が、部屋制度、共同生活、付き人制度にあるのだとしたら、相撲協会がメスを入れて変えていかなければならないと思います」とコメント。正しい変革を行うのあれで、しきたりすらも変えていく覚悟が必要のようです。

 同じく最終報告書では「入門して数年間の頃に相撲指導や相撲指導以外の生活指導教育の目的で暴力を受けた者は、自己の年次が向上し、弟弟子を教育する兄弟子の立場になった段階に至ると、今度は弟弟子に対して相撲指導や相撲指導以外の生活指導教育の目的で暴力を振るう側に回るという、暴力に関するいわば『負の連鎖』というべきものが存在して見て取れるように思う」と語られています。
 坂上氏は我が意を得たりとばかり「要はシステムの問題だと言ってるわけですよね」と切って捨てますが、一方で「よく分析されていますが、なのに……ということですよね」と批判は止まりません。
 薬丸氏も「そうだよね。分析できているのになぜそれがすぐ活かせないんだろう。相撲協会は、たぶん『これからやろうとしていた』とおっしゃるんでしょうけど、『これから』じゃダメなんですよ。すべて(の対応策を)整えたうえで発表するくらいのほうが、僕は良かったと思う」と、いまだに後手後手に回っている相撲協会の対応に苦言を呈しました。
 「相撲協会には暴力を生み出す土壌があり、貴ノ岩氏の事件もその土壌が生み出したもの」というのが、番組側の意見の総括のようです。

暴力事件の被害者を襲うPTSDとは?

 一方で、本件に関して、作家の大石英司は次のようなコメントを出されています。

「彼にそういう暴力行為の常習性がこれまで無かったのであれば、
 これは典型的なPTSDの一つと理解すべきです。
 必要なのは罰ではなくカウンセリングです」
大石英司の代替空港 http://eiji.txt-nifty.com/diary/より)

 暴力事件の被害者が心的外傷後ストレス障害PTSD)を負い、精神的な均衡を保てなくなることがあるそうです。それが他者への暴力につながるかどうかは分かりませんが、家庭内のDVが、親から子、子から孫へと連鎖していくという話は聞いたことがあります。
 維新力氏によると、貴ノ岩氏には以前から暴力を振るっていたそうですから、あるいはこの大石氏のコメントのほうが的外れということもありえます。
 しかし「バイキング」では、つい昨日、窃盗症(クレプトマニア)に苦しむマラソン元日本代表の原裕美子氏について取り上げたばかり。その番組の中で本人の意思ではどうしようもない精神疾患の恐ろしさについて学んだはずなのに、こういう暴力事件についてPTSDの可能性を疑わないのはいかがなものかと思います。
 上述の被害届の話題が出た際、薬丸氏は「付き人の人の心のケアも大事。相撲がとれなくなっちゃうかも」とおっしゃっていましたが、貴ノ岩氏の現在のメンタル事情について触れていなかったのは不思議ですね。もしかして「体の傷が治る頃には心の傷も消えている」と思っていらっしゃるのでしょうか?
 もし仮に、今回の暴力事件がPTSDによるものだとしたら、これは貴ノ岩氏本人の問題ではなく、貴ノ岩氏に傷を負わせた元日馬富士関および事件後にメンタルケアを怠った相撲協会の責任だと思います。
 横野氏によれば、元日馬富士関は「(貴ノ岩氏には)ちゃんと生きていて欲しかった、何をやっているんだ」とおっしゃっていたそうですが、これって、元日馬富士関としては自分の暴力が残した爪痕だとは全く思っていないってことですよね? もちろんこのコメントを自信満々に持ち出してきた横野氏も同様だと思いますが、PTSDに対しての認識があれば、まだ原因がはっきり分かったわけでもない段階で、こんな軽はずみな言動はできないと思います。
 坂上氏は、相撲協会で多発する暴力事件を「古い体質のせい」とおっしゃっていましたが、そういう「習慣」や「体質」のせいにしてしまい、暴力被害者のPTSDの可能性から目をそむける感性もまた「古い」ものなのではないでしょうか?

【ハラミ会】女性を飲み会に誘わないのはセクハラか?

フランス人の性 なぜ「#MeToo」への反対が起きたのか (光文社新書)

セクハラを避けるため女子禁制の「ハラミ会」はアリ?ナシ? 作者に意図を聞いた。(BuzzFeed
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181201-00010004-bfj-soci

飲み会で、知らず知らずのうちにセクハラをしてしまった男性たちが、「ハラスメントを未然に防ぐ」ために男だけで飲む会、略して「ハラミ会」がネット上で話題になっている。どんな会なのか。発案した人に真意を聞いた。【BuzzFeed Japan / 小林明子
「ハラミ会」は、漫画家の瀧波ユカリさんの著書『モトカレマニア』のワンシーンだ。ハラミ会が登場する第2話はサイト上で無料で読むことができる。
(中略)
漫画には「『セクハラしちゃうから女はお断り』っていうのもセクハラじゃない?」「問題の解決ってよりは逃避だよね」というセリフもあります。結局は性差別であるし、抜本的な解決になっていない。そういった考えにも大いに共感します。
(以上、記事より抜粋)

 古人いわく「君子危うきに近寄らず」だそうですが、セクハラの認定が女性主導にある現代、男性側が危険から回避することもセクハラ扱いされるそうです。
 セクハラってなんなんでしょうかね。

公正なルールと審判

 セクハラの定義についてちょっと検索したところ、弁護士法人琥珀法律事務所のホームページには以下のような記述がありました。
「職場におけるセクハラは、職場で働く人の意に反する『性的な言動』によって起きるもので、
 判断基準は『平均的な女性労働者の感じ方』『平均的な男性労働者の感じ方』です」
http://www.kohaku-law.com/cons/sekuhara/より)
 この定義に従うなら、その日の飲み会に誘わないことが、なぜセクハラになるのでしょうか?

 上述の記事で、『モトカレマニア』原作者の瀧波ユカリ氏は以下のようなことをおっしゃています。
>「なんでもかんでもセクハラ?」などとうそぶく男性に対して「どうしてそんなこともわからないのか」
>と愕然とする気持ちはよくわかりますし、私もそう感じることは多々あります。

 つまり瀧波氏は、本当なら「飲み会に誘わないこともセクハラだ」と思っているということでしょうか?
 しかしこれはセクシャルハラスメントの定義から大きくハズレているように感じますがどうなのでしょう。このように、女性側がセクハラの定義を一方的に拡大し、運用できるようであれば、男性側が戸惑うのは当然ではないでしょうか?
 「飲み会に誘わないことは性差別だ、根本的な解決になっていない」というのであれば、そのようにセクハラを拡大運用することも性差別であり、根本的な解決を妨げていることになるような気がするのですがいかがでしょう?

 まぁこの記事を読んでまず最初に疑問に思ったことは、「誘われないほうが嬉しくない?」という気持ちだったんですけどね。社での飲み会とかあまり好きではない人間なので。あるいはその時点で意識のズレがあるのかもしれません。

 とはいえ、そんなに会社で飲み会がしたいなら、「誘わないのは性差別だ、セクハラだ」と言う前に、女性のほうから男性たちに声をかけたらいいのではありませんか? それこそ男女平等というものでしょう。

尾木直樹氏「児童相談所の建設で青山のブランド価値は上がる」

カウンターと暴力の病理

南青山の児童相談所建設に反対の声。各地で続く建設断念に子どもたちへの偏見(BUSINESS INSIDER)
https://www.businessinsider.jp/post-178352

 施設の総事業費は約100億円。建設予定地は表参道駅から徒歩5分で、周辺に世界的高級ブランドのショップが並ぶ。
 (中略)
これまでの報道によると、10月12、14日に開かれた港区による周辺住民への説明会では、一部の住民が猛反対の姿勢を見せ、怒号も飛び交ったという。
 (中略)
 茨城県内の児童相談所で10数年にわたって嘱託医を務めてきた成田奈緒子さん(文教大学教育学部特別支援教育専修教授)は憤りを隠さない。
「非常に貧困な発想。ともに地域で子どもを育てるという意識が低すぎると言わざるを得ない。子どもが虐待死すると、何をしているのだと責められるのが児童相談所。港区はその機能を充実させようとしているのに、差別的な認識や偏見で反対しているように聞こえてとても残念です」
(以上、記事より抜粋)

建設反対派は意識の低い差別主義者?

 少し前から報道されるようになった話で、本日の『ビートたけしのTVタックル』でもこの話題が取り上げられていました。番組によると100億円という建設費のうち、土地代が大半を締め、建物の建設費は30億円程度だそうです。

 教育評論家で法政大学特任教授の尾木直樹氏は「地区のブランド価値を下げるという意見もあるが、最近はこういう児童施設の存在をアピールすることでブランド価値が上がる」と、住民の不満は杞憂であると主張。
 しかしこの意見に対し俳優でタレントの大竹まこと氏は「それは100億もかけることなの? ビルの2フロアを借り切ればやれるんじゃないの?」と、100億円という税金を投入することへのコストパフォーマンスに疑問を呈しました。
 個人的には「他の地区の例を押し付けるのは乱暴ではないか?」という気がします。そうやってブランド価値をアピールしなければならない地区もあると言うだけの話で、すでにブランド価値のある地区は、むしろ多少の不便さを我慢してでもそのブランドを守ったほうがいい場合もあると思います。
 極端な話ですが、世界遺産に登録された地区なんかはそうですよね?
 幼稚園や保育園の建設騒動のときもそうですが、「子供のため」を錦の御旗にして振りかざして住民側の意見や主張を封殺するかのような言動は、聞いていてあまり心地いいものではありません。
 そういう行政側の一方的な押しつけを拒否できることが、近代民主主義の原点ではないのでしょうか? いつから日本は社会主義国家になったのでしょうか?
 「まず建設しろ。細かいことは出来てからだ。不満もそのときに聞いてやる」というのでは、直接影響を受ける人々に対して無責任な気がします。

現住民以外の意見は必要ないのか?

 コストパフォーマンスの問題についてはスタジオの参加者でも異論はないようで、ここでコラムニストの犬山紙子氏は「でもこの方たちが騒いでいるのはそこ(コスパ問題)じゃないですよね」と、番組のインタビューでも触れられた「街のブランド価値」という点に話を戻します。
 すると政治評論家の東国原英夫氏は、取材に答えた人たちにも言及。「反対している人間が本当に住民なのか、どこかの反対派が送り込んだ人物なのか、ちゃんと調べる必要がある」と、何らかの組織的な抗議活動の可能性を示唆します。
 これはちょっと不思議な話ですね。住民以外の人が反対してはいけないのでしょうか?
 先ほどの尾木氏の言葉を借りるならば、ブランド価値というものは、地区外に住んでいる人々にも関わってくる問題で、「青山」という街のブランドを大事にしている人ならば、誰でも反対する権利はあるのではないでしょうか?
 逆に「住民以外は意見するな」ということであるなら、この番組の参加者で青山に在住の方はどれくらいいたのでしょうか? このあたりちょっと極論といいますか、意見に矛盾があるように感じられるのは、自分だけでしょうか?

使われるのは血税

 まあ、都会とも言えない場所に住んでいて、青山あたりに用のない立場からすれば、「必要なら建てればいいんじゃないの? うちの近所に同じ施設ができたとしてもとくに不満は感じない。ただ100億はかけすぎじゃないかなぁ」という程度ですね。
 土地代に半分以上つぎこむというのは税金の浪費な気がしてなりませんし、税金を投入するなら地区住民の理解を得ることが大事だと思います。
 ちなみに上記記事を書かれたライターの島沢優子氏は、最後に成田奈緒子氏の言葉を挙げて記事を締めくくられています。

「みんな苦悩している。親もそんなはずじゃなかったと思いながら子育てしている。
 そんな彼らの事情を把握せずにひとくくりに考えないでほしい。
 私たちのケアがうまくいかないこともあるが、立ち直る人たちは多い。
 そんな施設ができることを、誇りに思ってほしい」

 果たして「ひとくくりに考えている」のは地域住民たちだけなんでしょうかね?

臭いものに蓋をする東電体質?

東京電力・帝国の暗黒

電力量計スマートメーターの焼損16件 東電は公表せず(朝日デジタル)
https://www.asahi.com/articles/ASLCL4VLWLCLUTIL00B.html?iref=comtop_list_nat_n05

 電気使用量をこまめに計測できる電力量計として、東京電力が家庭などに設置している「スマートメーター」で、昨年8月までの約1年間に部品の一部が焼損する不具合が16件起きていたことがわかった。消費者庁は火災事故としてインターネット上に掲載しているが、東電は公表していなかった。
(中略)
 東電の広報担当者は公表しなかった理由について「建物に燃え移る危険性はなく、無用の混乱を避ける意味でも公表していない」としている。

 原発事故のあとに発覚した様々な醜態について、「当時予見できなかった」的な言い訳を繰り返してきた東電の「危険性はない」という判断に、どれだけの信用がおけるのか疑問ですなぁ。
 せめて指摘を受けた際に「~と考えていたが謝りだった。今後は速やかに報告するよう心がける」とでも言えば済んだ話なのに。どうしても謝りたくない類の組織なんですかねぇ。

【イッテQやらせ問題】岡村隆史氏「ヤなこと言う人が増えた」

 

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イッテQ“やらせ疑惑”報道 日テレ「誤解を招く表現」
https://www.fnn.jp/posts/00405061CX

 2018年5月に放送された日本テレビの「世界の果てまでイッテQ!」では、ラオスで行われている祭りだとして、「橋祭り」を紹介し、地元の参加者に交じってお笑い芸人が自転車に乗る様子を伝えた。
 これについて、今週号の週刊文春では、「橋祭り」を知る地元住民はいないなどとして、やらせの可能性があると報じている。
(以上、記事より抜粋)

 この件について、お笑い芸人の岡村隆史氏が自身のラジオ番組でコメントを発表しました。

「やらせ」ではなく「演出」

 「人気番組はこうやって目をつけられてしまうんやなぁ」
 長くバラエティ番組に関わっていた岡村氏としては、文春サイドに批判的な印象を持っているようす。

「スタッフの人たちが『どうやったら子供たちが喜んでくれるか』と思って作ったんやん?
 それをさ、現地に行くわけでもなく、電話で向こうの人に聞いて『こんな祭りない』って……。
 なんでこういうこと言いはるんやろ。子どもたちは楽しみに見ているやん。
 これで『イッテQ』が終わったらどうすんの?
 テレビってそういうもんやった? 『演出ちゃう、やらせや』って。いつからこうなったん?
 昔はこうじゃなかった
 『川口探検隊』とかもそうやったやん。
 洞窟に入って『初めて入ります』とか言ってカメラはとっくに先行ってたわけやん。

 それをやらせとか。こういうこと言う人たちが増えてきたんかなぁ」

 ラジオでの岡村氏の主張を聞いたとこお、今回のことはあくまで「バラエティ番組としての演出」であり、それを「事実ではない」と批判する文春サイドを「野暮」だと批判しているように受け取れます。
 私自身は番組を見ていないので、あるいは岡村氏の言うとおりなのかもしれません。
 岡村氏が例にあげた『水曜スペシャル川口浩探検隊』のように、「ネタとして楽しんでくださいね?」という体で作られた番組であったのなら、わざわざ事実かどうかを追求するのはおかしい気がします。

番組をきっかけに村おこしも

 また、番組内で「橋祭り」を伝統行事であるかのように扱ったことについても、「これからずっとやっていけばええやん」と、これをきっかけに伝統行事にしていけば何の問題もないと自論を展開し、番組スタッフの行動を擁護しました。
 確かにアニメの影響で催されたお祭りが、その後、現地の行事として定着したという話も聞いたことがありますので、そういう考え方もあるのでしょうね。

 しかし、本当に「誤解を招く表現」という次元の話だったんですかね?

三田佳子は息子の違法行為を本当に知らなかったのか?

芸能界薬物汚染

三田佳子の次男を逮捕 住民が証言「うつろでおかしな様子だった」(livedoorニュース
http://news.livedoor.com/article/detail/15292991/

 女優三田佳子(76)の次男で職業不詳の高橋祐也容疑者(38)が11日、警視庁渋谷署に覚せい剤取締法違反(使用)の疑いで逮捕された。同署によると、容疑を認めている。高橋容疑者は過去3回、覚醒剤を使用したなどとして逮捕され、08年には東京地裁で懲役1年6月の実刑判決を言い渡されている。三田はこの日、「大変ご心配をおかけして申し訳ありません」と謝罪のコメントを出した。
(中略)
 高橋容疑者は昨年11月、交際相手だった元アイドルの女性に暴力をふるったとして、警察沙汰の騒動を起こしたと「女性自身」に報じられた。
 親しい関係者によると、高橋容疑者は以前から元アイドルや地下アイドルの女性らを複数人はべらせ、連夜都内で飲み会を開いていたという。飲み会に出席した女性には、毎回車代として3万円を渡していた。また、元アイドルや元タレントの男性たちとも親しくしており、夜遊びを繰り返していたという。
 昨年秋ごろ、高橋容疑者が、交際相手の女性が別の男性とも関係を持っていたと知ると、その男性の勤務先を訪問。感情をむき出しにして猛抗議し、備品を壊すなどのトラブルも起こしたという。当時、高橋容疑者は目の焦点が合っておらず、会話の内容も支離滅裂で、「明らかに普通ではない状態だった」という。
(以上、記事より抜粋)

清水健太郎「まだ伝わってないです」三田佳子の親心(@niftyニュース)
https://news.nifty.com/article/entame/nikkansp/12168-09128043/

 清水は12日放送のTBS系「ビビット」にVTR出演。高橋容疑者の逮捕に「まぁ、しゃあないやろね。3回あることは4回ある。周りの友だちのサポートがあって初めて治る病気だと思う。依存症という病気です」と語った。
(以上、記事より抜粋)


 大物芸能人の家族に関する醜聞、それも4度目の大失態ということで大騒ぎのようです。
 今回の事件に関して、世間からは「すでに成人している人間のやったことなので親の責任はない」という擁護の声がある一方、過去3度の逮捕がありながら、一説には月額100万円ともいわれる多額の生活費を与えたまま野放しにしていた三田佳子氏への批判の声もあるようです。

ラクル論点そらしで三田氏を擁護する芸能界

 こうした世の中の向きに対し、芸能界はといえば、やはり三田氏を擁護しようとする向きがあるようです。
 本日放送の『バイキング』において、タレントで同番組MCの坂上忍氏は、高橋容疑者の素行不良に怒りを見せる一方、三田氏に対しては同情的であり、さらに高橋容疑者が4度目の逮捕に及んだ件に関しては「(麻薬常習者へのケアという点で)この日本という国は遅れている」と日本批判を展開。
 さらにこうした意見を受け、出演者で弁護士の徳原聖雨氏も「2度目のときに執行猶予にしたのは理解できない。これは国の責任があるのでは」と同調しています。
 成人した個人の犯罪行為に関して、親の責任は無いのに、国の責任はあるというわけですね。ちょっと何を言ってるのかわからないです。素人の感覚としては、法律よりも身近に接し、かつ対処できるのが親の存在だと思うのですが、芸能人の方々の間では別の感覚をお持ちのようです。
 さらに話が三度目の件に及ぶと、「懲役1年6月の実刑」という判決が物議を醸します。
 徳原氏が「二度目のときの懲役2年は執行猶予がついてのものだったため、裁判所としてはそれ以上に重い処罰をすることがためらったのでしょう」と説明すると、坂上氏は「もう三度目だよ? まだそんな手順を踏むの?」と、より重い刑罰を与えるべきだったのではと司法の対応に苛立ちを見せました。

あえて三田氏の責任を追求する芸能人も

 もちろん、すべての芸能人が三田氏を擁護しているわけではありません。同番組に出演していた歌手で俳優の野口五郎氏は、大先輩である三田氏の複雑な心情を汲みつつも、2回目の逮捕現場が1回目と同じ自宅の地下室だったという点にふれ、「一度そういうことがあったのに地下室を封鎖せず、自由にさせていたなんて信じられない」と呆れたようすでコメントされていました。
 こちらは芸能界とは無関係な視聴者でも共感えやすいコメントだったと思います。
 野口氏がおっしゃるように、三田氏は御年76歳ということで、世間一般的には終活を始めてもおかしくない時期です。自分の人生、芸能生活をどのように幕引きするかを考えたい時期に、我が子から4度目の裏切りをされた三田氏の心境はいかばかりか。悲しみ、怒り、無念、諦め、どのような感情が渦巻いているのか、素人の私などには到底想像もおよびません。
 とはいえ、高橋容疑者の粗暴な素行を聞くにつけ、「親としての責任を完全に果たしたといえるのか」という疑問は浮かぶわけです。そこにあえて切りこんだ野口氏の見解は素晴らしいと思います。

【体操パワハラ問題】一面の見方を支えていたジャーナリストとマスメディアの罪は?

メディアの敗北 アメリカも日本も“フェイクニュース

 体操の宮川紗江選手のパワハラ騒動に大きな動きがあったようですね。
 会見を行った宮川選手は、「パワハラを行ったのはコーチではなく体操協会だ」と訴え、それを受けて体操協会が反論のコメントを発表する一方、業界からは宮川選手の会見を支持する意見が出ているようです。

谷幸雄、体操の“引き抜き”疑惑「村上茉愛も」(日刊スポーツ)
https://www.nikkansports.com/entertainment/news/201808300000240.html

 宮川選手は日本体操協会からパワハラ行為があり、塚原千恵子女子強化本部長が女子監督を務める、朝日生命体操クラブに加入させられそうになったなどと語ったが、池谷は「朝日生命に引き抜かれて入ってる選手がたくさんいるのは把握している」と語った。
 引き抜き行為について「自分が監督をしているクラブから日本の代表選手が出るっていうことの価値がどれだけすごいことかは、みなさんわかると思う。そういう意味で、自分のクラブから出場する選手を多く作りたかったのではないか」と推察。また、自身の体操クラブに小学生時代から所属する昨年の世界選手権金メダリスト村上茉愛選手(22)も引き抜かれそうになっていたことを明かし、「うちのクラブの村上茉愛もありましたから、やっぱりそういう部分はあるっていうのは多く聞きます」と語った。
(以上、記事より抜粋)

森末慎二氏「夫婦でこの立場にいることがおかしい」
塚原夫妻が副会長、強化本部長の体操協会に異議(スポーツ報知)
https://www.hochi.co.jp/sports/etc/20180830-OHT1T50074.html

 体操の84年ロス五輪金銀銅の3つのメダルを獲得した森末慎二氏(61)が30日放送のTBS系「ビビット」(月~金曜・前8時)に生出演し、体操女子の世界選手権(10~11月、カタール)代表候補で、2016年リオ五輪代表の宮川紗江(18)が体操協会の塚原千恵子・女子強化本部長(71)からパワハラを受けたと告発した問題に関連し体操協会の人事に疑問を呈した。
 現在の協会は塚原本部長の夫の塚原光男氏(70)が副会長を勤める。こうした体制に森末氏は「協会の中に夫婦でいて、この立場にいること自体がおかしい」と見解を示した。さらに「今、ナショナルのコーチ陣も、ほとんど朝日生命の監督コーチ陣が何人も入ってきていると考えると、すべてノーという人を排除してイエスマンだけを置いていくということでしょうね」と塚原氏が所属する朝日生命人脈で組織が運営されていることを指摘していた。
(以上、記事より抜粋)

森末慎二氏、27年前の女子体操ボイコット事件を告白…
「全部上が朝日生命の選手になった」
https://www.hochi.co.jp/sports/etc/20180830-OHT1T50073.html

 事件は、1991年の全日本体操選手権で千恵子氏を中心とする審判団の採点法に不満が爆発し出場選手中91人中55人が大会をボイコットした。これによって当時強化部長だった千恵子氏が辞任した。
 その上で「ただ、中身はこういうことだったんです」と前置きした上で「要するに体操は点が出ますよね。審判が点を付けますよね。その点を付ける審判を全部、自分側に付けてしまえば…。どんな素晴らしい演技をしてもその選手は、そこ以外の選手は点が出ない。で、だいたい決まる選手が全部上が朝日生命の選手になっちゃうと、やっててもしょうがないということで監督コーチ陣が思い切って、やってもしょうがないし、だったらボイコット」と独自の見解を示していた。
(以上、記事より抜粋)

日本体操協会の実態を世間の目から隠してきたのは

ジャーナリストやマスメディアでは?

 この重大発表についてセンセーショナルに取り上げられていますが、個人的にはこれだけの惨状がありながら、これまでメディアに対してまったく訴えてこなかった森末慎二氏を始めとする、体操関係の著名人に対しての不信感が生まれました。
 自分たちより若い選手がパワハラに苦しめられている間、見て見ぬふりをしてきたということですよね? そして若干18歳の宮川選手が立ち上がった途端、その尻馬に載るような真似をしたと。
 それってどうなんでしょうね。
 これまで自分の子供や孫と言っていい世代の選手たちを見捨てておいて、世間が注目している今になって、訳知り顔で業界の汚点を語る自分自身の姿を顧みて恥ずかしくないのでしょうか?
 さらにいえば、上記の事実を目の当たりにしながら、その現状改善のために動こうとしなかったくせに、宮川氏の件を境に体操協会批判に転じているジャーナリストやマスメディアに対しても不信感が拭えません。
 今回の件で日本体操協会を批判している関係者やジャーナリストたちは、これまで自分たちが何をしてきたかを明らかにしてほしいですね。こういう末端の部分まで浄化しない限り、腐敗の温床はなくならないですよ。